こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。

今日ご紹介するのは栗田正行先生最新刊、『子どもの学力は「ふせんノート」で伸びる』です。

みなさんは付箋を日常的に使っていることと思いますが、これを子どもたちの学習ノートに役立てようという試み。
しかも普通に黒板を写すノートのとり方よりも学力が伸びるというのです。

子供の学力が伸びるのなら資格試験を目指す大人のノート作りにも応用できるはず。
ということで今回は「ふせんノート」の作り方のポイントを紹介したいと思います。
 


子どもの学力が伸びる「ふせんノート」のポイント


★「ふせんノート」6つの効能


(1)まとめる
通常のノートは書いたら終わりですが、「ふせん」は何度でも貼ってはがすことができるので、自分が納得できるかたちにまとめやすい。


(2)読む
教科書やテキストにインデックス的に「ふせん」を使用していることは多いもの。さらに、授業での気づきや重要事項をいっしょにメモすることによって、読むだけで勉強できるオリジナル参考書ができあがります。


(3)覚える
「ふせん」に書いて、わかりやすく貼るだけでも学習内容を覚えやすくなります。また、重要事項を「ふせん」で隠す、覚えたい内容を画面に書くなど、大事な内容を覚えるための手助けをしてくれます。


(4)整理する
貼ってはがせるという「ふせん」のメリットを最大限発揮することで、学習した内容を自分なりに整理できます。


(5)理解する
「ふせんノート」が得意とする、まとめることや整理することを通して、学習内容が理解しやすくなるのは当然のこと。ただ単に丸暗記するよりも、一連の流れを通して、問題を解く過程の気づきや注意事項を、より印象づけることができます。


(6)解決する
情報の整理やものごとの理解、そして発想(アイデア出し)の手助けをしてくれる「ふせんノート」は、様々な問題を解決するための最適ツールです。



★「ふせんノート」を使うとノートが整理され、頭も整理される!


 ノートのきれいさと成績は必ずしも比例しないということです。
 勉強ができる生徒の中には、お世辞にもノートがきれいとはいえない生徒もいます。〈中略〉そのような生徒は、ノートをきれいにとることよりも、問題の本質をとらえ、問題を解くことにエネルギーを割いている、というのが私の結論です。
 そこで、誰でも(たとえ、字が汚くても!)、手軽に見やすくきれいに書ける、「ふせんノート」の出番というわけです。「ふせんノート」は最低限度の労力でノートを見やすくできるので、そのぶん、学習内容の理解や習得に集中できます。


「ふせん」はパズルのピースのようなもの。パズルのように全体像を考えながら、ピースの内容・配置を考えることは構成力を身につけるのに、大変役立ちます。
 この構成力こそが「まとめる力」なのです。頭のいい子ども・勉強のできる子どもは、この力が優れています。
 実際、「ふせんノート」を実践している生徒の話を聞いたところ、授業用ノートよりも、まとめノートに「ふせん」を活用すると効果的だという意見が多数出ていました。



★「ふせんノート」の4つの基本ルール



「ふせんノート」のコツ1 ふせんを色・形で使い分ける


(1)色
私がおすすめする基本的な色分けルールを紹介します。使う色は、黄色・黄緑(水色)・ピンク(赤)の3色です。
次に、それぞれの色で書く内容を分けます。
・黄色・・・公式・定理、あるいはポイント
・黄緑(水色)・・・単語・キーワード
・ピンク(赤)・・・質問・疑問
これはあくまで私なりの色分けですので、好きに決めてOKです。


(2)形や大きさ
・正方形のもの・・・公式・定理、あるいはポイント
・長方形のもの・・・単語・キーワード、記になるフレーズ、質問・疑問など
・それ以外のもの・・・自分へのアドバイス、先生からのメッセージ




「ふせんノート」のコツ2 シンプルにする


1枚の「ふせん」にたくさんのことを書き込むのではなく、1枚の「ふせん」には1つの項目だけを書くということ。
わたしはこれを「1ふせん1フレーズの原則」と呼んでいます。
限られたスペースにいろいろ書き込んでしまうと、ポイントがわかりづらくなります。
短くまとめたほうが、インパクトを与えるということを、忘れないでください。



「ふせんノート」のコツ3 貼るときに情報整理する


「ふせんノート」の強みの1つは、なんといっても、張り替え(情報整理)という作業をすることで、復習を自動的に行えるようになって、頭の中も整理されていくこと。
 また、コツ1でお伝えしたとおり、書く内容によって「ふせん」の色分けをしておくと、情報が整理しやすくなります。



「ふせんノート」のコツ4 ふせんノートづくりに集中しすぎない


「ふせんノート」をきれいに作ること自体に必要以上にエネルギーを割かないということ。
ノートをとる本来の目的は、「理解と習得」。
「ノートづくり」が目的とならないように。








感想など


◆目からウロコのふせん術


まずは本書に紹介されている子どもたちが作った実際の「ふせんノート」を御覧ください。




最初僕は「ふせんノート」といわれてもピンとこなかったのですよ。

付箋は日常的に使っているし、ノートや手帳に貼り付けることもよくあります。
しかし、あくまで付箋は補助的なものという認識だったんですね。




自宅でも職場でも付箋やメモパッドをデスク上に常備していて、やや大きめの付箋をメモ帳代わりに使っています。

書いた内容によっては、そのまま手帳に貼り付けたりします。

また、インデックス的に使うこともあります。
ですが、あくまでそこまでで、本格的にノート作りに役立てようとはしていませんでした。

しかし考えてみれば本書で紹介されているテクニックは、ノート作りの際に付箋無しでやっていることが多いのですよ。

たとえば、重要事項をマーカーの目立つ色で囲ったりします。
それって付箋だと最初から紙自体に色がついているんです。

なら、ポイントは最初から付箋に書いておけばいいじゃないかと。



また、目からウロコだったのが貼ってはがせて移動可能という付箋の特性を活かしたノート術。

たとえばビジネスシーンだと何度も見直すデータとか重要資料ってありますよね。
自分なりにノートにまとめたりコピーを貼り付けたりしていますが、観たいときはそこのページに何度もアクセスするわけです。

これすごく手間。

それなら付箋に書いたりコピーを貼り付けておいて、今現在使っているページに貼って、ページが進む度に付箋も移動すればいい。

あるいは資料を貼った付箋をたくさん作っておいて、あちこち貼っておいてもいいですよね。

ああ、なんでこんな簡単なことに気がつかなかったんだろう。

といった感じで、単純なんだけど気がつかなかったテクニックに出会えることとなりました。


◆各教科別「ふせんノート」の使い方をぜひ参照 


さて、今回のエントリーでは「ふせんノート」の基本的な作り方を紹介しまた。

が、本書でも書かれているように、ノートを作っただけでは学力はあがりません。

そこで実際にこの本を手にとっておこさんと一緒に見てほしいのが第3章の教科別「ふせんノート」の使い方です。




たとえば先述の何度も見直すデータの扱いについては、数学のところで紹介されている「何度も使うものはふせんに書き出す」のテクニックです。





また、僕は歴史好きなので社会科の「ふせんノート」について興味深く読んだのですが、「教科書の読み方を極める」というのも目からウロコでした。

僕は大学受験のとき、世界史の教科書を1週間に1回ペースで読み込んでいました。
それも行間に重要事項や教科書の記述では不足している事項を書き込みながらです。

この勉強方法は佐藤優さんも同じような方法を提唱されていて、とても有効だと思いますが、付箋を使うともっと効果的にできることが本書でわかりました。

重要事項をふせんで隠して暗記したり、ふせんに重要事項をまとめて脚注として貼ったり。

これはまいったなぁ。

本書は「ふせんノート」の作り方と使い方の本なのですが、ふせんを使うと教科書もオリジナルノート(というかオリジナルテキスト)になるんですね。


ということで、お子さんをお持ちの保護者の方はもちろん。
資格試験を控えているビジネスパーソンも是非参考にしていただきたい一冊です。





本書は著者である栗田正行先生から手渡しでご恵贈いただきました。
ありがとうございました。


目次


第1章 なぜ、「ふせんノート」で成績が上がるの?
第2章 「ふせんノート」を使いこなす4つのコツ
第3章 教科別「ふせんノート」の使い方
第4章 学校生活が充実する「ふせん活用法」







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