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こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。

今日ご紹介するのは佐藤優さんの『武器を磨け 弱者の戦略教科書『キングダム』』 (SB新書) 。

佐藤優さんといえば日本を代表する「インテリジェンス」。
その佐藤さんが中国の戦国時代末期、天下統一を目指す秦を舞台にした大人気漫画、『キングダム』から何が学べるかをまとめたのがこの一冊。

『キングダム』はマンガとはあなどれない超大作ではありますが、正直いって佐藤優さんがマンガをお読みになる事自体ちょっと驚き。

そして、さらには『キングダム』からこういうことが学べますよという目の付け所や気付きが、さすが慧眼。

佐藤優さんの目を通すと一体どんなことが『キングダム』から学べるのか。

まずは早速、気になるポイントの読書メモをシェア!



読書メモ



★中期展望を描いた者が生き残る


 そこで生き残りのため大事になってくるのが「中期的な展望を持つ」という考え方である。なぜ10〜15年の中期なのか。20年、30年の長期の場合は歴史的、地理的要素が入ってくる。これは動かしがたい側面がある。3年や5年の短期は人間の要素(ヒューマン・ファクター)に左右される。人間の要素も加味し、地理や経済、知力など総合的にバランスがとれているのが、中期で物事を見るという考え方だ。


★努力は「2割増し」で報われる


 現実からかけ離れた大志は、かえって有害でもあるわけだ。私がいつも勧めているのは、今の自分よりも2割増しの目標を持つこと。自信過剰に5割増しにするのでもなく、自分を過小評価するのもよくない。2割増しの目標を達成した絵を描き、そこから逆算して必要な努力するのが最も効果がある。
 そうして最初の2割増しを達成できたら、また2割上を目指す。これを着実に重ねていくだけで自分に対する不安や不満は減るはずだ。


★侵攻も退却も一気に


  それ以上頑張らないことを決めて逃げるなら、一気に逃げることが大切だ。攻めるのも一気なら退却も一気。戦術で最もダメなのか逐次投入、逐次離脱である。それをやると組織も個人もボロボロになる。


★絶対に勝てる戦いは存在しない


 組織においては「絶対に勝てる戦い」をしなければならない、と考えてる人が多い。あらゆる仕事は、投入した資金以上のリターンを得なければ、利益が出ないためである。
 しかし、勝利する以外の選択肢がない「絶対に勝てる戦い」は、疲弊するばかりだ。真の意味で重要なのは、「絶対に負ける戦いをしない」ことである。これなら、「勝利する」だけでなく「引き分け」という選択肢も生まれてくるからだ。意外にそこに気づいている人が少ない。



★生き抜くための目的思考


 どれだけ立派な志と学歴があり、スペック的に優れていたとしても「現実を生き抜く力」がない人間は、後醍醐天皇のように途中で脱落してしまう。
 そこで重要となってくるのが自分が何を目指し、何を大事にしたいのか、何をしないと生き残れないのかという「目的行為」を明確に持ち、そのために行動するという「目的論」的考え方だ。多くの人たちはここが弱い。
 目的論とは本来、哲学の考え方だが、あらゆる事象は何らかの目的によって起こり、その目的に向かって生成変化していると考える。つまり自然に、勝手に起こっているものなどないというわけだ。人間も例外ではない。それなのに多くの人が自分自身を目的論的にとらえることができないまま生きている。



★総合力=知恵×力の2乗


 そもそも「力」とは資本力である。知恵だけが力の源泉なのではない。知恵と力の関係は次のような関数で表される。「総合力=知恵×力の2乗」というものだ。
 力が倍の相手と戦うには倍の知恵ではなく、4倍の知恵がいる。大きな資本力を持っている相手には生半可な知恵の力では到底かなわない。



★権力は金で買える


 意識すべきことは、「お金=権力」であるということだ。世の中の大多数の人には、この認識が決定的に抜け落ちているのである。主流派経済学、近代経済学をやっている人にはこれがわからない。
 資本家は常に資本を蓄積し続けることによって、いつの間にか「お金」という権力を手にする。お金があれば権力が買えるわけである。



★XYではなくXYZで考える


  基本的に世の中は不条理。それは受け入れるしかない。一般論では片付かないことのほうが多いのである。高校までの数学では主にXとY、2つの変数しか出てこない。1対1対応なのでパターンを覚えればなんとかなる。
 しかし現実世界で扱うのはXとYだけではなくZの要素も出てくる。その訓練ができていないために、多くの人が思わぬ事態に遭遇して「不条理だ」と悩んだり怒ったりするのである。
 人付き合いそうだ。若いうちは同世代と先輩、XとY2つの付き合いで終始しがち。だが上に行ける人間は、それだけではなく下の世代という3つ目の付き合いも大事にしている。会社組織でも上に行くほど現場への影響力が下がる。その時、下の世代とも付き合っていると現場で何が起こっているのか、何を考えているのかも肌感覚でつかめる。
 物事は常に動くのだから、XYZ3つの変数を見ておくことは大切なのである。







感想


まずお断りしておきたいのは、今回の読書メモは本書の第2章までからピックアップしたものです。
とにかく「おお!」と膝を打つ「気づき」がたくさんあって、付箋を貼りまくってしまったのです。
とても気になった部分全部はピックアップできませんが、それだけ学ぶ点の多い本でした。

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この本のネタ本となった『キングダム』は、実は僕は一通りは読んでいません。
立ち読みとかで所々は読んでいますから、どんな世界観でどんな内容かは知っています。

で、絵はちょっと好みではないものの、内容的には僕のどストライクで書い始めたら絶対全巻揃えてしまうことになるのは目に見えているので、できるだけ距離を取っているのです。


それはさておき、中国の戦国時代にしても、日本の戦国時代にしても、乱世というのは魅力的なキャラクターが多数登場するもの。

しかもその歴史に名を残す人たちは、”組織”の中で”組織”を使い、上のステージを目指すわけで、生きるか死ぬかの時代とはレベルが違うものの、現代のビジネスパーソンである我々にも共通する課題があり、当然学ぶべき点が多数あります。

中国は儒教の国ですが、僕は儒教は哲学ではなく処世術だと思っているんですね。
なぜあの時代に儒教が誕生したのか?
それだけ中国の組織は権謀術数の世界だったからではないでしょうか。

その中国の戦国期を舞台にしたマンガだけに、組織における処世術を学ぶには抜群のテキストといえると思います。






本書はSBクリエイティブ様からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。


目次


はじめに
第1章 負けない極意
第2章 組織を泳ぎ切る
第3章 掛け合う
第4章 世間を渡る
第5章 図太く生きる
おわりに





関連書籍



今日ご紹介した本のネタ本となった『キングダム』ですが、1月29日現在で48巻が刊行されています。

kindleでまとめ買いすると約25,000円でございます!

まずは佐藤優さんの本を。
そして資金力に余裕があればぜひ『キングダム』を一気にどうぞ。

僕もいずれ買いますよ!


[まとめ買い] キングダム





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