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こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。

今日ご紹介するのは、すでにベストセラーとなっているこちらの本。

前田裕二(著)『メモの魔力』です。

メモ術・ノート術・手帳術は当ブログの大好物なジャンルで、これまでも数多くの本を紹介してきましたが、本書で紹介されているメモ術はハッキリ言ってこれまで読んだ中でぶっちぎりナンバーワンメソッドでした。

では早速、気になるポイントの読書メモをシェア!



読書メモ



★メモによって鍛えられる5つのスキル



① アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
② 情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率)
③ 相手の「より深い話」を聞き出せる(傾聴能力の向上)
④ 話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
⑤ 曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)



★ノートの使い方



 ノートは原則、「見開き」で使います。

 これには、大きく三つの理由があります。第一に、そもそも書き込む場所が狭いと思考が窮屈になるので、できる限り広くスペースをとる、という意図です。第二に、左側に左脳的な「事実」、右側に右脳的な「発想」、という具合で、脳の使い方によって切り分けをする狙いもあります。つまり、脳の構造に沿ってメモを書く場所を分けるのです。これによって、脳のポテンシャルを最大限に引き出します。第三に、この方法でメモを書き始めると、「まず右側が空く」という狙いもあります。ノートを眺めていて右側が空いていることが気になり始めたら、それは良い兆候です。人の脳は、空欄を見ると「埋めなくてはならない」という強力な潜在意識を持つので、ある種の矯正ベルトのように、フォーマットの継続によってどんどん思考が(特に右脳が)活性化していくと思い ます。




★左側ページの使い方



 左側のページに書くのは、「ファクト」。つまり、どこかで見聞きした、客観的な事実を書きます。ミーティングであれば、そこで交わされた会話の内容を搔い摘んで書きますし、仕事以外の場面でも、何か自分の琴線に触れたものがあれば、その現象自体が「ファクト」なので、左側のページにまず書き記しておきます。



 細かいテクニックですが、キーワードを書いたら、それに丸をして、関連ワードを周りに書いていくのもお勧めです。中心となるキーワードから枝を広げるように思いつくことを書いていくのですが、こうすると単に箇条書きにするよりも、発想が自由に広がりやすく、思考の整理もしやすくなります。あとで見たときも、文章というより、一つの「絵」として捉えられるので、より記憶にも残りやすくなります。



 次に、構造化、そして言語化の力をより伸ばしたいのであれば、左のページの5分の1くらいのところに縦線を引いて、「標語」のための列を作ってあげると良いでしょう。ファクト欄に書いたことをグルーピングして、「要は何の話か」というエッセンスをまとめて一言で表現してみたり、そこにレトリックを効かせてキャッチーなネーミングをしたりしていきます。



★右ページの使い方



 右ページは、半分に分けて使います。まず、左側から説明します。  

 左側は、「抽象化」した要素を書きます。左ページの「ファクト」を見つめて、そこで書かれている具体的な内容を「抽象化」します(※抽象化については次章を参照)。左ページに書いた内容から、抽象化すべき要素を見つけたら、そこから適宜右ページに矢印を引っぱって、対応する抽象命題を書いていきます。

 そこで終わりではありません。次に、抽象化した気づきを別の何かに適用して実際に行動を変えるため、右ページの右側には、「転用」の要素を書いていくのです。「〇〇という真理・命題を受けて、これをこう変えてみよう」という、実際のアクションにつながる粒度まで落として書くことが重要 です。




★「ファクト→抽象化→転用」という最強のフレームワーク



① インプットした「ファクト」をもとに、
② 気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
③ 自らのアクションに「転用」する。
 


★抽象化の3類型「What」か「How」か「Why」



 まず、一番重要なのは、抽象化する際の「問い」です。自分に、「What?」を投げかけるのか、「How?」を投げかけるのか、「Why?」を投げかけるのか。シンプルですが、抽象化のコツをつかむ上で、これがとても重要てす。

 例えば、目の前の現象や考え方を抽象化して、また別の名前をつけて呼び直す。これは、「What型」と呼べるでしょう。

 一方で、目の前の現象にはどんな特徴があるか、ということを深掘りして考える。これは、「How型」と呼びます。

 そして、ヒット映画が当たった理由を抽出して、また別の企画に転用したい。このとき僕らは自分の心に、「Why?」と問うでしょう。

 抽象化として価値が高いのは、後者の二つ、「How型」と「Why型」です。なぜなら、他の具体への転用可能性が高く、また、転用したときのインパクトが大きいからです。



ビジネスに携わる方は、少なくとも次の4項目に対しては、「Why?」を向けてみてください。

① 世の中でヒットしているもの。
② 自分の琴線に触れるもの。
③ 顧客からの要望。
④ 社内で起きている問題や課題。



★特に価値が高いのは「どんな?」「なぜ?」による抽象化



 まず、この三つのステップに慣れてください。
①:具体情報を正確に受け取る。
②:① から「他に転用可能な」要素(気づき・背景・法則・特徴など)を抽出 (=これが狭義の「抽象化」)。
③:② をさらに別の何か具体的なものに転用。

 つまり、もっとシンプルにすると、
① 具体
② 抽象
③ 転用  
 という思考フローを経ています。

・「ここから何か(他にも当てはまることが)言えないかな」
・「これはなぜかな、背景は何かな」
・「あらゆるこの種類のものって、〇〇ということが当てはまるよな」
・「これの特徴はこうだな」
 といったことを考えて、より抽象度の高い(=より多くの具体的な何かにも当てはめることができる)概念を導き出すのです。




★メモの本質は「ノウハウ」ではなく「姿勢」である



 メモとは「ノウハウ」ではなく「姿勢」である、と、本書冒頭でもお伝えしましたが、まずは何よりも、 ① メモできる環境を整え(要は好きなメモ帳・ノートとペンを用意することです)、 ② ひたすらメモをとる。一旦、ここから始めてみてください。
 勝負は、書くか書かないか。もはやこれは、テクニックの問題ではなく、自分の人生とどれだけ真剣に向き合うかという、「生き方」の問題なのです。






感想


◆「記録」ではなく「知的生産」のためのメモ術


メモを取る習慣のある人はたくさんいると思います。

メモには情報を自分の脳以外に「記録」する、備忘録としての目的がありますよね。
記憶力が抜群にいい人は必要ないでしょうが、僕のような凡人にはメモは必須。
職場では常に胸ポケットにロルバーンのメモ帳を携帯していました。

しかし多くの人のメモの目的はここまで。
もう一歩踏み込んで、この先にあるはずの、「知的生産のためのメモ」として活用・実践している人は少ないと思います。

また、「知的生産」につなげるための方法が書かれた本も数多く読んできましたが、なかなか実践には結びつきませんでした。

というのも、メソッド自体のゴール設定があやふやだったからだと思うのです。

ところが本書で紹介されているメソッドは

「ファクト→抽象化→転用」

というシンプルで明快なフレームワーク。

読んだ瞬間、「これだ!」と腑に落ちました。



今回の「読書メモ」ではそのフレームワークのほんの入りの部分だけを抽出しています。
この他、細かいテクニックが紹介されているので、もしこのフレームワークに僕と同じように「これだ!」と感じたら、ぜひ本書に直接あたってください。


◆自分の本質に気づき、人生のコンパスを手に入れる


そして、この本の本当の凄さ、本質の部分は本書後半です。

著者のフレームワークを自己分析に当てはめて、「自分とはなにか」を見える化する方法を紹介しているところ。

ハッキリ言って、これはもう成功本の分野に入っています。


これからは個人が活躍する時代。
インターネットのおかげで、その環境が整いました。
だからこそ、僕も組織を抜けて独立したわけですが、そうなるともう一度しっかり自分を見つめ直すというか、自己理解を改めて深めたくなります。

50歳超えて、いまさら自分探しかと笑われそうですが、著者が言うように「自分のコンパス」(自分の軸)を持っているのと持っていないのとでは大きな差が出るでしょう。

本書で紹介されているメソッドは自己理解のための大きな助けとなるはずです。

この点において、本書は他のメモ・ノート術ほんとははっきりと一線を画していると言えますし、この点が僕が本書をおすすめする最大の要因です。



◆やってみよう「自己分析1000問」


最後に、本書の特別付録として巻末に、自分を知るための「自己分析1000問」が掲載されています。
これをやろうと思います。

実は本書を読んだのは1月でしたが、すぐには始められませんでした。

というのも、退職前でしかも年度末だったので仕事が佳境に入っていたこと。
また、どうせならこだわりのノートで始めたくて、適したノートを探していたことが理由です。

仕事は3月いっぱいで退職したし、こちらの記事でも書きましたが、

記事参照:「モレスキン クラシックノートブック エクスパンデッド(スクエアード ラージ)」【レビュー】分厚いモレスキンと一緒に届いた娘からの手紙に涙する


400ページあるモレスキンが手に入ったこともあって、環境が整いました。





すでにTwitterでは #1000問ノック のハッシュタグで検索すると、実践されている方が大勢登場します。

遅ればせながら、僕も近日中に参戦したいと思います。


やっぱりこういう本は、実践してなんぼですからね。
しっかり自分の血肉になるよう吸収したいと思います。



メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)






目次


序章 「メモの魔力」を持てば世界に敵はいない
第1章 メモで日常をアイデアに変える
第2章 メモで思考を深める
第3章 メモで自分を知る
第4章 メモで夢をかなえる
第5章 メモは生き方である
終章 ペンをとれ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう





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人生の勝算 (NewsPicks Book)





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