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おはようございます、一龍です。 

今日ご紹介するのは企画・アイデア本。
著者は、「世界不思議発見」などを手がける人気放送作家さんの石田章洋さん。

数々のヒット番組を企画してきた著者の企画・アイデアの発想法は意外や意外、とてもシンプルなものでした。




はじめに


「世界不思議発見」「TVチャンピオン」「情報プレゼンターとくダネ」などなど、25年にわたり数多くのヒット番組を世に送り出してきた著者の石田章洋さん。

手がけた番組の合計視聴率は5万%を超える
という人気放送作家さんです。(↑よくわからんが、とにかくすごいことは伝わってくる)

その著者の”アイデアを生み出し、実現するたったひとつのコツ”というのが

「企画は、ひと言」

なのだとか。

まずはその「ひと言」を生み出すポイントを見ていきましょう。




強力な「ひと言」を生み出すポイント



★企画は5つのSでうまくいく


・Short
  多くの意味を込めた思いを短く言い切るからこそ、言葉は強くなる

・Simple
  まず、「シンプルな強い軸」を考えること

・Sharp 
  アイデアが凝縮した、研ぎすまされたひと言は、磨き抜かれた切れ味のいいナイフのようなもの。だから光っている、だからこそ相手の心に深く刺さるのです。

・See  
  ひと言で、相手の頭の中のスクリーンに映像を浮かべる。

・Share
  企画に関わるいろんな人たちが、それぞれの分野で「自分の役割は何か」をイメージできる。




★ウケるアイデアの5原則


・原則1 ”トンガリ幻想”は捨てよ  
  時代の半歩先くらいでないと、誰もついて行くことができない

・原則2 「ベタ(定番)」の力を利用せよ
  「今までにあったもの」にたとえることこそ究極のベタ。

・原則3 「ベタ」に「新しさ」をプラスαせよ
  企画に求められるのは、ベタを新しいものに変える「プラスα」です。

・原則4 「ベタ」と「新しさ」の理想のバランスを目指せ
  目指すべきはマトリックスの右上ゾーン
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・原則5 ヒットの「カタチ」をつかめ
  ヒットパターンはいつもらせん型である
  これまであったものに、時代に合わせた「新しさ」や「付加価値」を加えたものこそがヒットのカタチ



★プラスαの「魔法」をかける


・意外なものを足して化学反応を起こす
  絶対に合わないと思っていたものが予期せぬ化学反応を起こして、新しい付加価値を生む

・何かを変える
  何かを変化させることで付加価値を作り出す

・引き算する
  これまでにあったものを「なくす」ことで、プラスαが生まれる
  なくすものが大胆であればあるほどインパクトが強くなる

・ひっくり返す
  当たり前だと思っていたものをひっくり返す

・理想のカタチから逆算する
  「理想のカタチ」から逆算し、足りないものを加える



★「ひと言」をつくりだす3つのステップ



・STEP1 「なんのために・なにを・どうする」
  アイデアを「なんのために」「なにを」「どうする」という枠にあてはめる

・STEP2 ひと言のひな形「3つのC」にあてはめる
  1Compare(たとえる)「〜な〇〇」
  2Can(できる)「〜する(できる)〇〇」
  3Change(変える)「〜を〇〇に」「〜から(でなく)〇〇へ」

・STEP3 ムダな言葉はすべて削る
  「略語」にする、たとえる、「パロディ・ダジャレ」にする



★伝え方の黄金パターン”!?⇒?⇒!!!⇒!!”の法則 「ナナヘソス」


1.「なになに!?」・・・つかみ

2.「なんで?」・・・目的、意義

3.「へえ!」「そう!」「なるほど!」・・・核心

4.「すっきり!!」・・・納得、念押し




感想



◆「ひと言」は強力


私も含めて、Appleファンなら”シンプル”の強力さをご存知でしょう。
デザインにしろ操作性にしろApple製品は、シンプルさで強力な魅力を生み出しています。

本書を読んで、「それは言葉も同じ」ということを強く感じました。

伝えたいこと、説明したいことがたくさんあるからといって、くどくどとあれもこれも盛り込んだ文章など読む気になりませんよね(←自戒を込めて記す)。

逆に本当に短くて、たった「ひと言」なのに、その言葉を聞いたとたんにイメージがわき、物語がながれはじめる、そんなひと言も存在します。


本書で扱うのは、アイデアを企画にするときの「ひと言」ですが、通る企画、当たる企画も

そのひと言で中身が見える。

という共通性を持っているというのです。

それは感覚としてわかりますよね。
ただし、そんな名文句が自分に作れるかなと心配にもなると思います。



◆センスは不要、ベタでいい


しかし、心配ご無用。
著者は「センスは不要」といいます。

ここでちょっと紛らわしいので確認しておきますが、私たちが普段触れるのはCMのキャッチコピーや、製品・サービスのコンセプトといったプロのコピーライターが作ったものだと思います。

が、本書で扱うのは企画段階の「ひと言」で、プロのコピーライターのようなセンスは必要ありません。


本書から例をあげると、西武百貨店の

「おいしい生活」

は、本当に見事にブラッシュアップされた名コピーで、とても我々素人が頭をひねっても出てきそうにないですが、この企画の「ひと言」は、

「モノを売るデパートから生活の提案をするデパートへ」

だそうです。

もうひとつ、旭山動物園のコンセプトは

「伝えるのは、命の輝き」

というこれもまた素晴らしい名文句ですが、企画の「ひと言」は

「形態展示から、行動展示へ」

だそうです。

「なんだこれでいいのか」って思うでしょ。

どちらもけっして上手くない、というか普通。
もっというと「ベタ」ですよね。

でも、何がしたいのか、何を目指すのか、短い言葉でしっかり伝わって、しかもそれを実現するためにはどんなことをしなければならないのか、実現したらどんな風になっているのかが眼に浮かんできます。

「ベタ」でいい。

その「ベタ」をどう味つけるかが勝負どころ。

せっかく思いついたアイデアも伝わらなければ消えていくだけです。

多くの意味を込めた思いを短くいい切るからこそ、言葉は強くなる

をモットーに、企画を通し、実現するために強力な武器となってくれるのが本書なのです。



◆「プラスα」のネタを増やす方法


さて、今回はアイデアの発想にポイントを絞ってピックアップしましたが、本書第3章にはアウトプットにはかかせないインプットについての解説があります。

実は私はこちらの方が興味深かかったりします。

というのも、長年にわたって一線で活躍する売れっ子放送作家が、一体どんなふうにネタを仕入れているのか知りたいじゃないですか。

インプットなくしてアウトプットなし。

これだけ良質のアウトプットをし続けてきた著者ならば、業界の人だし、きっと私たちとは違う情報ルートやコネクションがあるんだろうと勝手に想像していたのですが・・・

そこに書かれていたのは

新聞は最強のパートナー

テレビ・雑誌からは「切り口」を学べ

書店を歩けば「ニーズ」が見える

街へ出よう 、街を新鮮な目で眺めよう
といった、一般の私たちでもできそうな内容でした。

要するに

ヒントは日常の中にある

ということ。



そういえば、某雑誌で低収入の人と高収入の人の行動の差を調査した記事を読んだことがありましたが、
コンビニに買い物に行ったとき、低収入の人は自分の目当ての物だけ買ってすぐに帰る(←これ私です 汗)のに対して、高収入の人は買い物ついでに今どんな物が流行っているのか見て回るそうです。

日頃からのちょっとした意識の差。

さらに、心に引っかかったことはメモるという習慣と、なぜそれが面白いと感じたかの考察。

成果を残す人と残せない人との違いは結局この積み重ねなんですね。
(著者のネタ帳を見てみたいなぁ)


ということで、バシッと企画を通したいなら必読!



本書は日本能率協会マネジメントセンター、柏原様から献本していただきました。
ありがとうございました。


目次


はじめに
第1章 ウケる企画はみんな「ひと言」
第2章 ウケるアイデアの5原則
第3章 ひと言で発想する技術1 アイデアを生み出す
第4章 ひと言で発想する技術2 アイデアをひと言にまとめる技術
第5章 「ひと言」を強く、確実に伝えるために
おわりに




関連書籍


本書中で紹介・引用されている本












同著者の新刊です!



Amazonの内容紹介より

著者が人気放送作家として、30年近く続けられてきたのは、相手の心を一瞬でつかむ、つかんだら離さない、次回も観たい(会いたい)と思わせる、この3原則を体得したからです。本書では、この3原則をビジネスや日常生活で応用できるようにアレンジした「スルーされない技術」を公開しています。

こちらの内容も気になります。


 
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