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『エリザベス』【教養的映画鑑賞】機知に富んだ女王の前半世

『エリザベス』【教養的映画鑑賞】機知に富んだ女王の前半世

映画から歴史的教養や雑学を学ぶ教養的映画鑑賞、10回目の今日は『エリザベス』です。

はじめに:『エリザベス』、機知に富んだ女王の前半世

エリザベス [Blu-ray]
ケイト・ブランシェット
ジェネオン・ユニバーサル
2012-04-13



エリザベス1世が即位前から25歳で即位し、即位後の統治が安定するあたり(アルマダ海戦前)までを描いた作品です。

歴史教養的見どころ

◆山積する問題を次々と片付けていく

エリザベス女王の主に前半生を描いた作品です。
即位当時のイギリスは問題山積。

25歳の若さで、しかも前女王のメアリーが長生きしていれば即位することもなかった状態だった彼女が急遽即位したため、即位後はとにかく国家が過帰り問題を次々と解決していくことに忙殺されます。

一人の若い女性としての弱さや迷いをさらけ出しつつ、女王として国難と向かい合っていく姿が見どころの一つです。

◆統一令決定会議での演説

数ある問題の中でも宗教問題が深刻な国内情勢不安のタネでした。

父のヘンリー8世はもともとカトリック信者でしたが、お世継ぎができないことから、妻のカザリンと離婚して若いアンと結婚しようとします。
この時、ローマカトリック協会が離婚を認めなかったため、王はカトリックを離脱して自らが首長を務めるイギリス国教会を作ります。
しかし、王の後を継いだメアリーは敬虔なカトリック信者で、しかも新教徒を弾圧。
一つの国内で2つの宗派が対立関係にあり、しかもカトリック派のバックには当時最強国のスペインとローマ教皇が影響力を発揮しています。

そんな状態の中でエリザベスはイギリス国教会に統一しようとするのですが、統一令を定める会議前の演説は素晴らしい。

たとえ女王といえども男尊女卑の時代。

女王に批判的な会議場の男性ばかりの中で、ウィットに富んだ会話で男性陣を手玉に取り、国の将来を訴える姿は感動します。

実際彼女は非常に頭のいい人だったようで、その統治、特に結婚問題をのらりくらりとはぐらかすあたりは機知に富んだ対応をしています。

また、言葉も数ヶ国語を話したそうです。

◆「私は国家と結婚しました」

「私は国家と結婚しました」
この言葉は実はいつ頃言った言葉かはわかっていません。

ですが、本作品ではこの言葉とともに終わっています。
フェリペ2世からの求婚を断ったのが1559年ですから、そのころかもしれません。

いずれにしても、実際彼女は生涯独身を通し、のちの大英帝国の繁栄の基礎を築きました。
その強い決意表明のシーンは絶対君主の何たるかを具現しています。

最後に個人的な感想を

歴史には影の部分がつきものです。

エリザベス女王においてはフランシス・ウォルシンガムが一手にその部分を引受ます。

これがめっちゃかっこいいんですよ、「必殺仕事人」みたいで。

ぜひその影の部分もお楽しみください。

基本データ

監督:シェカール・カプール

主演:ケイト・ブランシェット
公開:1998年
124分

エリザベス (字幕版)
ケイト・ブランシェット
2014-03-15


エリザベス:ゴールデン・エイジ (字幕版)
ケイト・ブランシェット
2013-11-26


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