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ちきりんさんに学ぶブロガーが守るべき1点【書評】ちきりん(著)『「Chikirinの日記」の育て方』ちきりんブックス

おはようございます、あいかわらず自分のキャッチフレーズが決まらない一龍(@ichiryuu)です。

さて今朝は、”おちゃらけ社会派”とご自分では名乗られていますが、けっしておちゃらけなんてレベルではないハイレベルな記事をいつもアップされている、「Chikirinの日記」の管理人、ちきりんさんの新刊のご紹介。

特に今回はブログ運営者として色々な示唆に富んだ本書は、ブロガーさんなら必読でございます。

 

【ポイント&レバレッジメモ】
★ブッログは日記の延長

その日記を「Chikirinの日記」としてネット上に公開し始めたのが2005年の3月なので、私の日記歴は「紙の日記帳に書いていた期間」が25年以上と、現時点で9年近く書いているブログより、さらにまだ3倍近く長い期間にわたっています。

★ネタの見つけ方

時々「ちきりんさんは、ブログネタをどうやって見つけているのですか?」と問われるのですが、私の場合は「日記を書くためにネタを探す」という発想はありません。 今日、考えたことを文字にして書き留める。それは私にとって、ご飯を食べるとか、お風呂に入るといったこととほぼ同じくらいに自然な、日常の行為なのです。

★ひとつのエントリー

ひとつのエントリを書く時間は、文章だけなら30分。パワーポイントで図表を作ったり、掲載写真の修正をしたりする場合は、それぞれの作業に30分以上かかることもあります。合計すれば、手のかかっているエントリは1時間半くらいかけて書いています。

 

「Chikirinの日記」には、「ひとつのエントリでは、ひとつのメッセージだけを伝える」というポリシーがあります。

 

つまりブログの起点は、「これについて書く」とか「この本を紹介する」ではなく、「このことを伝えたい!」というメッセージの発生なのです。

★”ちきりん”というキャラクター

自分は“ちきりん”自身ではなく、“ちきりん”というキャラを運営している担当者だという意識でいるので、「ちきりんが思うに…」といった言い方がでてくるのです。

 

この「自分と“ちきりん”の間の距離を意識する感覚」が、本書のテーマでもある「ちきりんブログの運営」という概念につながっています。私にとって“ちきりん”とは、自称名詞ではなく、自分が運営しているキャラクターの名前なのです。

★文章について

イメージしているのは、「飲み会で、友達に伝えたいことを一生懸命に話している私の声を書き起こした文章」なので、口語文の文章化であり、教科書的な「正しい日本語」で書くことには、拘りさえもっていません。

 

もうひとつ気にしているのは、すべらかに発音(発声)できる文章を書くことです。書籍もブログも、最後にはかならず音読し、スラスラ読めるよう“てにをは”や語彙を整えます。
たとえば「Chikirinの日記」では、“オワコン”とか“disる”“炎上マーケ”や“ステマ”といった、日常生活では誰も使わないネット用語を、注釈なしに使用することはありません。

★匿名であること

“ちきりん”も、「匿名、かつ、リアルな自分とは別人格」という立ち位置をとることで、その発言や行動には、より高いレベルの自由度が確保できています。 ふたつのキャラクターをもつことで、それぞれ異なる分野の人たちに会え、活動範囲も拡がるなど、ブランドマネジメント上でもメリットが得られているのです。

 

“ちきりん”は匿名であることに加え、個人的な情報を開示することもないし、外見が知られるような形でメディアに登場することもありません。プライバシーを公開することのデメリットが、非常に大きいと考えているからです。

★SNSについて

個人ブログがブレークするには、ソーシャルネットワークパワー、すなわち、ネット上で強力な口コミ力を持つウェブサービスに選ばれる必要があります。しかも、勢いのある口コミサービスは数年ごとに変わっていくので、自分のブログの発展タイミングと、強い口コミ力をもつウェブサービスとのマッチングが、ブログの命運を左右します。

 

結局のところコンテンツ製作者にできることは、そんなものに振り回されることなく、自分の書きたいことを書き続ける、ということしかないのです。

★ブログの目標

その上で設定したゴールは、「Chikirinの日記」というサイトを、価値あるメディアに育てたい、ということでした。ここでの(私にとっての)価値あるメディアとは、読者ができるだけ似通っているメディア、なんらかの共通点を以て、読者が絞り込まれているメディア、という意味です。

 

私にとって「Chikirinの日記」はビジネスではありません。アクセス数を増やして広告収入を上げ、ブログの収益で生活したいわけでも、ネットビジネスを始めたいわけでもないのです。

 

自分が運営する場所(サイト)、自分のメディア=“Own Media”を持ち、そこに前述したような共通点を持つ、似たタイプの読者が多数集まるようになれば、アクセス数が増えて広告料が入るなどというレベルを超えて、様々な新しい(そして楽しい)試みが可能になる。そう確信していました。

 

ほとんどの本は出版後1年もたてば、書店では探すのも難しくなります。そんな著作を何冊も持っていることより、毎日何万人もが訪れてくれるサイトを持っているほうが、圧倒的に発信力は高いのです。

 

自分のサイトを育てることは、将来何か新しいことをやるためのインフラを整備し、維持しておくようなものです。

【感想など】
◆「Chikirin日記」の歴史読み物
当ブログをお読みくださっている読者の方なら、ちきりんさんの紹介は不要だと思います。

月間200万PVを超える、個人運営のサイトではずば抜けた存在で、ネット上での影響力も非常に強いアルファーブロガーであり、インフルエンサーです(ご本人はそういう風には肩書きを書かれませんが)。

ワタクシもよく読ませていただいておりまして、「ああ、こういうものの見方があるのか」と、いつもその着目する視点や、論理的思考に驚かされている読者の一人です。

ただ、ちきりんさんはそんなアルファーブロガー、もしくは情報発信者としてはちょっと変わった存在でもあります。

たとえば、プライベートな情報は一切公開されていないこと。

お名前も、写真も、経歴も、何もです。
ワタクシなどは一時、SNSで誰かに評論家の萩上チキさんがちきりんだと教えられ、「えっ、男だったの?」と思いつつ、本物だと信じていた時があったほど(もちろん別人です)。

実名、顔出しが情報発信者として信用を得る条件だと最近よく言われていますが、そんな中でちきりんさんはかなり希有な存在だと言えます。

◆ブロガーとしての深い示唆
本書ではその希有な存在でありながら、ブログを人気ブログに育て、またいかに本心力を磨いていったかといった、これからパワーブロガーを目指す人にとって非常に関心のあるであろう部分が、「Chikirinの日記」の歴史とともに赤裸々に紹介されています。

ちきりんさんご自身は

再現性のあるアドバイスをすることは、私には不可能です。

とおっしゃっていますが、ブログ運営者としての立ち位置とか、心がまえとか、かなり深い示唆に富んだ内容となっています。

多くのブロガーにとって興味津々なのは、いかにして人気ブログに育て上げたかという点でしょう。

ワタクシもプロブロガーを目指すと公言してから、いわゆるプロブロガー本を読みあさっていますが、本書はかなり違います。

テクニック的なことは一切出てきません。

一応、人気ブログに発展する過程でのはてなブックマークやSNSとの関連も紹介されていますが、ちきりんさんが目指したのはあくまで自分のブログを価値ある発信の場にすることでした。

アクセスアップを狙ったわけではありません。
そこが特異な点。

また、収入に関しても同じ。
人気ブログに育ててアフィリエイト収入を上げようということも考えていなかったそうです。

ただひたすら、良質の記事をアップし続け、そこに集まってきた読者とともにブログを価値ある場にしていく。
それだけを目指しているうちに名声や収入はついてきたという感じですね。

ですから「Chikirinの日記」を訪れてみればわかりますが、広告が少なくブログデザインがスッキリとしていて、記事が非常に読みやすい。

あくまで、記事を読んでもらうという姿勢なのです。

それでいて、本書であきらかにされていますが、Amazonアソシエイトなどのアフィリエイト収入が年に500万円とか。

儲けることを考えずにこの成果はまさに先日紹介した出光佐三さんの「黄金の奴隷となるなかれ」を地でいっている感じですね。

ワタクシもいずれブログを中心とした活動で食べていきたいと思っている者です。
なので、アクセスアップやブログ収入にばかり目が行ってしまうのが正直なところです。

ですが、何が最優先課題なのか、なにが大切なことなのか。
このあたりをじっくりと本書を読んで考え直したいと思っています。

◆書評と献本について
当ブログは本の紹介、書評をメインコンテンツとしています。
いい本を紹介するという点に当ブログの存在価値を置いています。

それでちきりんさんのブログでも時々本の紹介があるので、その辺も気になるところでした。
その点について本書で書評や献本にかんするちきりんさんの考えがしっかり書かれているのですが、これがなかなか耳が痛い。

また、ブロガーに献本する編集者(もしくは著者)は、たいていの場合、多数の人気ブロガーに、一斉に献本をしています。同時期に複数のブロガーが、特定の新刊本を紹介することが多いのは、そのためです。 これも私にとっては、頂いた本の紹介を躊躇してしまう、ひとつの理由となっています。読者の方々は馬鹿ではありません。何人もが同時期に一つの本を紹介していたら、うさんくさく思われて当然だし、私も“そんなブロガーの一人”とは思われたくありません。

いい本はもちろん紹介されているのですが、それよりもあくまでブログとブロガーとしての自分の価値を最優先にしている姿勢。

んーどうなんだろう。
いい本ならできるだけ早く読者にお伝えしたいところですが。

このテーマに関しては、いずれワタクシもはっきりとした指針を出したいと思っておりました。
献本について、紹介するかしないかの基準、紹介する時期、そしてブロガーとして信用問題等々。

ここではちきりんさんはこんなふうに言ってるよとだけ紹介しておいて、いずれ別の機会にエントリーを書くことにします。

ただ、ひと言だけ、「これは内容的にどうだろう」という本はネガティブな記事は書かずに、紹介せずスルーということにしております。

献本してもらったからどんな本でも義理で紹介しますということは絶対にしていません。
そこを崩すとブロガーとしての矜持にも崩れますからね。

◆楽しんで続けること
ブログ運営の目的は人それぞれ。

ちきりんさんのように、価値のある発信の場にしたいという方も、自分の事業の紹介や窓口として運営されている方も、純粋にアフィリエイト目的な方も、人それぞれでいいとワタクシは思っています。

ただ言えるのは、ブログを続けることを楽しんでほしいということです。

結局のところ私は、読者のためにブログを書いているのではなく、自分が楽しいと思えることを書いているだけです。そうでなければ、何十年も日記を書き続けることはできません。

とちきりんさんもおっしゃるように、ブログ運営は結構面倒くさいものです。

ただ、どんな目的にしろ、長く続けていると、所期の目的とは違った、自分でも想像していなかった展開やつながりを生み出してくれます。

そこがブログの大きな魅力のひとつ。

どんな理由にしろ、一旦始めたブログはぜひ長く続けてください。
そのためにはまず自分が楽しむこと。

きっと、思ってもみなかった世界が待っていますよ。

本書はKindle版のみです。

【関連書籍】
ちきりんさんの著作

 

月間100万PVを誇るブログ「Chikirinの日記」の筆者による「毎日を楽しく生きるための極意」

「オヤジの書いた説教本を読むより、この本を読むほうが100倍役に立ちます」 堀江貴文

 

自分の目で見て、自分の足で歩いて、自分の心で感じよう!
社会派ちきりんの世界の見方。
いま、一番日本で影響力のある大人気ブログ「Chikirinの日記」著者の待望の最新刊!

【管理人の独り言】
上記のちきりんさんのベストセラー『ゆるく考えよう』が文庫化されるようですね。

まだちきりんさんの本を読んだことがない方はこの本から読んでみてはいかがでしょう!
きっとあなたもファンになりますよ。
そんじゃーね!

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