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力を抜いてしなやかに【書評】西多 昌規(著)『がんばらない技術』 ダイヤモンド社

おはようございます、頑張ってないのに仕事がしんどい一龍(@ichiryuu)です(それは単なる老化)。

さて今日は、精神科医、西多先生の本をご紹介。

頑張っても頑張っても満足できない。
思うようにいかなくて自分を責めてしまう。

そんな方、ちょっとブレイクタイムを持って本書を読んでみませんか。

 

【目次】
はじめに
第1章 なぜ「がんばらない」のに成果が出せるのか 「知る・理解する」技術
第2章 完全主義を手ばなし「100%」を再設定する 「変わる」技術
第3章 「マイナス2割」で120%の成果を出す8割思考の仕事術 「実行する」技術
第4章 すべてを求めないからうまくいくがんばらないコミュニケーション 「人間関係」の技術
第5章 がんばらないをがんばる自分とのつきあい方 「継続する」技術
第6章 身近なところから始めるがんばらない日常生活 「すぐ始める」技術
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】

★プロは「なんとかなるさ」で成功に近づく

 結果を出しているプロフェッショナルは、失敗恐怖症に対する免疫力、「楽観主義」を持っています。<中略>
 プロと同じような楽観主義を、自分の思考の中に2割程度持つように心がけてみましょう。ただ、やみくもに楽観主義を持ちましょうと言ったところで、完全主義の人には理解しにくいかもしれません。では、白黒つけないグレーの部分を2割程度入れる、というのではいかがでしょうか。「こうしなければならない」ではなく、「こういうのもありか」という、考え方のスタンスです。世の中の出来事は、数式のように必ず答えがひとつではありません。ビジネスの世界ではなおさらです。「こうしなければ」「こうでなければ」「こんなはずでは」という考え方に取りつかれてしまうと、せっかくのチャンスも逃してしまう可能性があります。<中略>
 あくまでゴールは、「自分の成長」にあります。それを見失わない心の工夫が必要なのです。困難なときこそ、陽気になんとかなるさと考え、行動し、部下の失敗や自分のふがいなさを受け入れるすきまを持つ。これができればexcellenceを達成できるのではないでしょうか。

★仕事をやり残した人のほうが結果を出せる

 やり残しをつくることのメリットは2つあります。1つは、「少し残っている」という適度な不安が残ること。<中略>少しの不安を残しておくと、頭の中に仕事の内容がこびりつかない程度に残り、アイデアが醸成されます。「やりかけの仕事があると、落ち着かない」という不安材料は、逆に持続力に変えることもできます。
 2つ目は、復習効果です。これは特に受験、資格勉強に当てはまります。その日に決まった章をやり遂げてしまうと、どうしても次の章に進みたくなる衝動に駆られます。人間には、早く前進したいという衝動があるからです。しかしその結果、復習がおろそかになってしまいます。一晩寝た翌日には、前日に勉強した内容を見直しておくといい、ということは記憶の定着研究からも立証されていますから、いざ試験になったときに忘れていて困ることになります。
 「完全に記憶したから大丈夫」という自信たっぷりな態度では、逆に完全に忘れてしまう危険性が高いわけです。すっきりしない解決を楽しむ感覚を、勉強や仕事で活かしてみましょう。

★目標設定のコツ

 イギリス・ダンディー大学のニック・ハルピン博士は、目標設定におけるマイナスの完全主義から抜け出す7つのステップを提案しています。
・必要に応じた現実的な目標を設定する
・小さくとも確実な改善を目指す
・「100%未満」を目指す
・プロセスに集中する
・目標を達成できない不安に真摯に向き合う
・間違いを祝福し、失敗から学ぶ
・「All or Nothing思考」を徹底的に避ける

 一番シンプルなのは「20%程度下げてみる」というアバウトな気構えかもしれません。あれこれコツを考えているよりも、「8割程度でいいや」「80%できたら合格点」という割り切りが、ふっと気分を軽くして、前に進むエネルギーを与えてくれることがあるのです。

★自分と他者の評価は一致しない

 100%のパフォーマンスを目指したとしても、現実に100%に近いかどうかは、自分でもよくわからないことが多いものです。自分では100%と思っていたとしても、他者の評価は低い。あるいは、自分ではダメだったと落ち込むできでも、他人の評価は高い。自分と他者の評価は、一致しないことのほうがむしろ多いのです。<中略>
 自分の思っていることと周囲が思っていることとは、違いがあって当然です。「がんばったのにダメだった・・・」と落ち込んだときは、「そういうときもある」「自己評価が絶対ではない」とゆるく考えたほうが、100%のパフォーマンスを目指してうまくいかずにイライラするよりも、「やる気」の持続性と健康度が高いのです。

★完成度よりも持続力

 最初から100%の力で全力投球し、草々に息切れしてしまうのは、トータルで見た場合、結局は失敗に終わるケースが多いものです。
 短距離よりも長距離走。仕事はそんな気持ちで取り組んだほうが、はるかに結果を残せます。
 特に、「すべて完璧にやり遂げないときが済まない」という完全主義傾向のある人は、「持続力」という視点を見落としがちです。しかし、ビジネスにおいては、マイナスの完全主義者よりも持続力を持っている人のほうが、はるかに結果を残せるのです。

★「やり続ける」ための3つのステップ

1. 月単位でなく年単位のように、時間軸を長めにとって考えてみる
 最初は余裕を持ってスタートする、途中でうまくいかなくなったら修正するぐらいのいい加減さこそが、心の余裕につながるのです。

2. 行動のハードルを一段下げる
 意志の強弱をコントロールするよりも、行動のハードルを調整したほうが成功するケースが多いのです。<中略>
 行動を調整するという行為は、自らの工夫で行うもので、他人から強制されるものではありません。内発的だからこそ自己コントロール感も増すという、ポジティブな部分を兼ね備えているのです。

3. ある程度達成できたらよしとする
 3つ目は、ある程度達成した自分をプラスに評価することです。<中略>できなかった部分を受け入れて、未来に向かっていくことが重要です。できなかった不完全燃焼の部分を、次へのエネルギーに変えていくほうが効果的なのです。

★「楽しい仕事」のための心構え

 ワーク・エンゲイジメントが高い状態では、「熱意」「没頭」「活力」の3つの要素が、いずれもみなぎっています。
 ワーカホリズム傾向の人は、真逆の傾向を持っています。<中略>
 しかし、ワーク・エンゲイジメントが説くように熱意、没頭、活力の3要素を持って仕事に臨むのは、理想論で現実的にはなかなかできないことでしょう。仕事というのは、基本的にゆううつなものです。
 ならば、「少しぐらいやり残していい」「チームプレイだから、迷惑もお互い様」と、個人でかかえこみすぎず、仲間と協力して仕事を進めていくことで精神的負担をこれ以上重くしないことが、自身や組織の仕事環境をワーカホリズムに染まらせない工夫なのではないでしょうか。この考え方こそが結果的に、仕事を楽しくするワーク・エンゲイジメントにつながります。

【感想など】

「がんばらない技術」というタイトルから、さぼる技術と勘違いされる方もいるかもしれませんが、そうではありません。

いや、ある意味あたっているかな?

著者の西多先生は当ブログでも御著書を紹介したことがある精神科のお医者様。
本書の一貫した主張は、

「完全主義は危険ですよ、2割ぐらい力を抜くぐらいの気持ちのほうが精神的にもいいし、仕事もいい結果が残せますよ」

というものです。

ワタクシは完全主義とか完璧主義といったものから対極の、怠け者で面倒臭がりやなので、本書に書かれているような完全主義の方達をある意味羨ましく思ったりします。

ちょっとは爪の垢でも煎じて飲ませていただきたい。

でも、ワタクシの職場でもそうですが、そういった人ほど鬱になりやすかったりします。

自分で自分が許せなくて、自分を責め続ける。
あるいは、周りの人にも完璧を求めて軋轢を生んでしまい人間関係に悩む。

そうならないための心のセーフティーとして2割力をぬいて、2割余裕を持ちましょうよということなのです。

ちょっと本書の本意とはずれるかもしれませんが、ワタクシが仕事で心がけていることを少し書きます。

それは、「仕事はスピード」ということ。

質か速さかと訊かれたら、今のワタクシは「仕事はスピード」と躊躇なく答えるでしょう。

どの職種でも使えるものではないと思いますが、あるとき気がついたのです。
「人は仕事の質の高さより、仕事の早さに驚くものだ」ということに。

それ以来、報告書とか書類を提出する場合などは、完成度は(自分的には)7割未満でも、締め切りを遥か前倒しして提出するということを心がけています。

当然、上司の手直しがたくさん入ったりするのですが、もともと締め切りまで余裕があるので手直しも充分できますし、上司の指示で直すわけですから上司の意に添ったものになるのです。

これってある意味他人のふんどしで相撲を取っているようなもの。
ワタクシもすごく楽なのです。

「上手い文章が書けない」と、うんうん唸って締め切りギリギリまで粘る人がいますが、ある程度のものをさっさと提出してしまえば、あとは上司が文章を完成させてしまうという・・・。

根が面倒臭がりやだから編み出したワザですが、本書を読みつつ思ったのは、「俺の方法は理にかなってるやん!」というものでした(笑)。

だって、唸ろうが粘ろうが、出ないものは出ない(笑)。
だたらさっさとパスを出してボールを渡してしまって、自分は次のボールに向かったほうがいい。

たぶん、完全主義者がワタクシの仕事の仕方を見ると腹立たしいんだろうな。
(上司も腹立たしいかもしれない・・・)

でもそこでちょっと視点を変えて欲しいのです。
何のために仕事をしているのか、その仕事は何の意味があるのか。

仕事は幸せになるためにするもの。
そして約40年にわたって従事するのです。

超長距離マラソンなんですよ。
大切なのは完走することで、最悪なのは走れなくなってリタイアすることです。

途中で給水することも必要ですし、歩いてもいいし、立ち止まって休憩したっていい。
でも、リタイアだけはしてはいけない。

そうならないためにも本書を読んで、ちょっと力をぬく。
自分の意に反したことでも、「まっ、いいか」と切り替える。

そんな生き方、仕事の仕方を本書を参考にして取り入れてみませんか。
きっと、「なんだ、これぐらいでよかったのか」と気がつくはずですよ。

頑張り過ぎてしんどいなぁと思っているあなたへ。

本書は著者の西多先生より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
本書内で紹介、引用されている本

 

4年で受講生が100倍、数々の学生の人生を変え、ハーバードで最大の履修者がつめよせた「伝説の授業」。

3 COMMENTS

白取春彦

そうかあ、力を入れちゃいけないのかあ
でも、オレ、筆圧、高いしなあ~

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讃州屋 一龍

白取先生
いや、先生は力入れていいですよ。
というか、それ筋力の話しじゃないですが!
執筆は万年筆ですか?

返信する
白取春彦

パソコンなる機械に決まってるべ
万年筆なんか、五万円だったモンブランを落っことして先っちょダメにした三十年前から使ってませ~ん

返信する

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