ピラミッドパワー恐るべし!?【書評】木田 知廣(著)『心をつかみ人を動かす 説明の技術』 日本実業出版社

おはようございます、説明は気合いだ!と思っている一龍(@ichiryuu)です。

さて今日は、どうも人に説明するのが苦手だという方へ木田知廣氏の本をご紹介。

論理的なテクニックと心にうったえる説明の手法で、あなたも説明強者になること間違いなし!

 

【目次】
はじめに
第1章 「説明ベタ」に明日から使える特効薬
第2章 言いたいことをズバリと伝える「説明の技術」
第3章 「わかる」を「できる」に変える図解思考
第4章 意外と知らない聞き手の心理を動かす技術
第5章 聞き手の脳にマップを描け!
おわりに
付録 「説明の技術」をアップするための厳選図書11冊

【ポイント&レバレッジメモ】

★「説明の技術」を支える愛

 モノゴトを相手にちゃんと分かってもらおうという「説明の技術」の本質は、相手の立場に立って一番知りたい項目を教えてあげることです。とことん相手の立場になって、自分の言い方を捨てて、聞き手が聞きたいやり方を考えるという点では、まるで「無償の愛」のようなものかもしれません。「何をおおげさな」と思う人もいるかもしれませんが、コミュニケーションの根底にある、人とのつながり方を変えるぐらいのインパクトがある考え方です。

★グルーピングの「良い枠組み」を見極める3つの観点

1. MECE感はあるか?
 モレなくダブりなくになっているか?
2. サンマ感はないか?
 違和感があるものが入っていないか?
3. つながり感はあるか?
 まとまっているか?

★「主張」と「根拠」はセットで

「説明の技術」には、実はロジカルシンキングの要素が盛り込まれています。先ほどから出てきた「言いきる」ことによって聞き手に「伝える」結論のことをロジカルシンキングの世界では「主張」、その主張のもとになった調査結果を「根拠」といいます。<中略>
実際のところは主張というのは先ほど説明したとおり「仮説」なので、良い意味で軽い気持ちで「言いきり」ましょう。
 ただし、その際には必ず、「根拠」とセットにすることを忘れないで下さい。

★ピラミッド・ストラクチャの5大効果
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・ずば抜けた「説得力」
上司への報告、お客さんへのプレゼン、他部署との調整、部下への支持など、ともすると利害関係が対立する相手であっても説得することができる

・圧倒的な「交渉力」
自分の論を固める「守り」とともに、相手の話しをピラミッド・ストラクチャで整理し、その弱みをつく「攻め」によって、交渉を優位に進めることができる

・これまでにない「調整力」
お互いの論点を整理した上で、ゆずることができないものと譲歩できるものとを明確にすると、双方にとってメリットがある落としどころに到達できる

・思いもよらない「仮説構築力」
まったく新しい問題にぶつかったときでも仮の結論を出してから調査に取りかかるので、効率的に問題解決できる

・ゆるぎない「判断力」
バラバラとある情報を整理・統合した上で、ある案件に取りかかるときのメリット/デメリットを比較したうえでゴーサインを出せる

★ピラミッド・ストラクチャを上手に作る3大法則

法則1 夜書いたラブレターの法則
 一度書いたピラミッド・ストラクチャをできれば一晩置いてあらためて他人の目で見直す

法則2 空中戦から地上戦の法則
 考えたことをメモにして文字に落とし込みましょう

法則3 「わかる」を「できる」にする名付けの法則
 これまで解説してきたさまざまなキーワードを使ってチェックしましょう(詳しくは本書で)

★聞き手の気持ちを動かすメッセージの3大チェックポイント

1. 20:80の法則
 最初の20%を聞いた段階で、細かいところはともかくとして、全体が分かる
2. 主語・述語・目的語のある文章になっているか
 
3. 意味あるメッセージになっているか

★相手の好みを「モチベーション・マトリックス」で分類する
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・損得勘定タイプ・・・自分にとって損か得か
・承認欲求タイプ・・・他人から認められるか、認められないか
・好悪感情タイプ・・・自分が好きか、嫌いか
・規範意識タイプ・・・それは正しいか、正しくないか

【感想など】

このところ、当ブログでは説明、プレゼン、説得といったキーワードの本を多く紹介しております。

ワタクシが意図しているわけではなく、たまたまそうなってしまっているだけなのですが、もしかしたらちょっとしたトレンドなのかも知れません。

いずれにしても、私たちはどんな働き方をしたとしても、必ず人と関わるわけですから、説明、プレゼン、説得など自分の考えを伝える技術はしっかり身につけておいて損はありません。

さて、本書でまず認識を新たにさせられたのがピラミッド・ストラクチャの効用とその実用法でした。

ワタクシは今まで、ピラミッド・ストラクチャはモノゴトを因数分解して分析することがメインのツールだと思っておりました。

もちろんそういった要素は大きいのでしょうが、自分の考えをまとめると同時に、相手を説得する”ロジックの設計図”のような使い方ができるんですね。

著者が「頭の回転数が一気に10倍ぐらいアップした」とおっしゃっていますが、なるほどこういう使い方ができるのならとてつもない武器となりそうです。

また、ピラミッドの各階層ですが、それぞれの段に意味があり、この段をサイクルで何度も何度も検証するということも初めて知りました。

正直いうとマインドマップのブランチが段々になっただけぐらいに思っていたのですが、自由に四方八方にブランチを伸ばすマインドマップと違って、非常に論理的な手法だったんですね。

もうひとつ強烈に面白かったのが、説得する相手の分類方法。
最近の説明、プレゼン、説得といったテーマの本には、相手の性格や嗜好に合わせて手法を変えなさいと書いているのですが、具体的で有効的な相手の分類法はあまり見かけません。

当ブログでは1つだけ、本書に掲載されている分類方法を紹介しましたが、本書にはもうひとつ掲載されていて、そちらのほうが面白い(スマソン)。

名刺交換のときに相手がどのタイプか見分けるコツまで解説してくれています。

詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、この分類方法と見立てがすごく当たってる!

ワタクシもそうですが、よく「誠心誠意お伝えしたら分かってくれる」と我々は思っていますよね。
それは確かにそうかもしれませんが、たとえばスポーツを思い出してください。

野球でもサッカーでもなんでもいいですが、試合で勝とうと思ったら相手を分析するじゃないですか。
説明・プレゼン・説得で結果を出すのも、ある意味相手を”倒す”のが最終目標なわけですからスポーツと同じ。

相手を見抜くことにもっと力を注いでもいいと思います。

都合で割愛しましたが、本書後半では聞き手を感動させる方法が解説されています。

論理的に主張をまとめ、相手のタイプを見抜き、感動する話し方を使う。

論理的なテクニックに裏打ちされた、人の感情に訴える説明の技術。
恐れ入りましてございます。

本書は著者の木田知廣様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】

同著者の既刊本。

 

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付録 「説明の技術」をアップするための厳選図書11冊 より気になった本をピックアップ

 

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