本を耳で読む Amazon Audible 30日間無料体験キャンペーン実施中

ピンチはチャンスだ!【書評】浜田 幸一(著)『うつな人ほど成功できる』( あさ出版)

最近、物忘れが多くなった、集中力が落ちた、眠れない、頭が痛い、肩が凝る・・・等々。
こんな症状ありませんか?

もしかしたら、あなたはうつかもしれません。

きっとあなたは「俺は大丈夫だよ」と言うでしょう。
でも、「人間誰でも、一生に三回くらいうつになりそうなときがある」のですよ。

誰でもなる可能性のある、うつ病。
正しい知識を持っておいて損はありません。

 

【目次】

はじめに
第1章 私がうつになるなんて・・・・
第2章 自殺の危機からの脱出、病院搬送
第3章 「救われた」入院生活
第4章 うつが成功を呼びこむ9つの理由
第5章 うつyにならないためには、どうしたらいいのか?
第6章 あなたの周りにうつな人がいたら・・・・
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
★うつが成功を呼びこむ9つの理由(抜粋)
◇「心のよろい」が取れる

 私が復活して一番「以前の自分と変わった」と感じたのは「素の自分」になれたことです。
 
 私の仕事は講師業です。うつを経験するまでは、常に陝西らしく振る舞わなければならない。無意識のうちにそう思い、講師らしい言葉、行動をしていました。
 長年にわたり、無理をして自分でない自分を演じていたのです。それがストレスになっていました。
 
 うつになって以降は、その無理をしようという気持ちが、きれいさっぱりなくなりました。
 自分は自分。人は人。その人なりの生き方がある。
 そう思えるようになったことが、私にとって最大の収穫でした。

◇リーダーシップに必要なあらゆる力が身につく

 私の体験からもはっきり言えることですが、うつを克服すると、人の言葉だけではなく、態度、雰囲気から相手のことを察する(その場の空気を読む)能力が格段に上がります。
 そして、適切な言葉をかけ、気を遣えるようになるのです。
 つまり、リーダーに最も大切なことの一つ、人間理解ができるようになります。

◇人一倍感動できるようになる!

 私はうつ後、ものすごく涙もろくなりました。すぐ感動します。
 うつになると、感受性が豊かになります。うつが治ったあとも、その感覚を身体が覚えているものです。<中略>

 「感じて動く」と書いて「感動」。
 感動は、魂を磨いてくれます。
 感動して涙を流すと、脳内物質のセロトニンが活性化します。感動と涙がうつによいことが、脳科学的にも明らかになっているのです。
 あなたがつらいとき、苦しいときには、なにか感動できるものを探してください。
 そして、涙を流してください。
 必ず、あなたの気持ちを癒してくれます。
 そして、その感動こそが、次の新しい人生のステップになるはずです。

★うつにならないための習慣(抜粋)
◇1日30分の運動が大事

 樺沢先生に「うつを治すには、脳内のセロトニンを活性化させることが大事」と言われました。
 セロトニンを増やすための具体的な方法として、
 1. 日光浴
 2. リズム運動
 この二つがあります。セロトニンは朝つくられるので、朝の太陽の光を30分ほど浴びることが大切です。
 朝起きたとき、日差しを浴びると身体が目覚めたようで気持ちがよいものです。このとき、セロトニンが分泌されています。<中略>

 「規則正しい生活を送るだけでうつは改善する」
 そう言うことができます。規則正しい動き、すなわちリズム運動によって、セロトニンが分泌されるからです。
 「リズム運動」の具体的なものとして、
 1. よく噛んで食べる
 2. ガムを噛む
 3. ジョギング
 4. ウォーキング
 5. ダンス、カラオケ、太鼓叩き
 などがあります。これも1日30分以下でよいそうです。
 私は散歩を日課に取り入れました。重要なことは「長時間」ではなく「長期間」。長く続けることです。

◇お酒は絶対に飲まない

 「濱田さん、うつにアルコールは厳禁ですよ!」
 樺沢先生に言われた言葉です。
 将来のどうしようもない不安に駆られ、うつが悪化していったころは、毎日飲みに行っていました。
 仕事が順調だった頃、体調が良かったころは、あまりお酒の量も多くなく、毎日飲むことはなかったにも関わらずです。<中略>

 「酒は百薬の長」とされ、気の置けない仲間との酒の場は楽しいものですが、うつのときは、お酒を控えてください。
 うつのときだけは、酒は百害あって一利なしです。

★「NO」と言う勇気

 うつになりやすい性格に「NO」と言えない人が多く見受けられます。
「断る」のが苦手で、頼まれたら「困っているわけだし、なんとかしてあげないと」と思うタイプの人です。
 私もそうなので、その気持ちはよくわかります。
 しかし、何でも引き受けてしまうと、私のように倒れる破目になります。
 倒れてしまったら、本当に困った人を助けたいと思ったとき、思うように動くことができません。
 それに、きちんと「これは受ける、これは受けない」という線引きをできれば、相手にも一目置かれます。<中略>
 
 私は入院している間、「これは神様からの今まで働いてきたことのご褒美だ!ありがたく休もう!」と、気持ちを切り替えました。
「みんなが働いているのに、自分だけ申し訳ない」と思う人は、いつまでも良くなっていませんでした(うつになる人は、このように考えがちです)。
 私のように「今は休む!」と決めた人の方が、退院も、職場復帰も早かったのですから。

★うつな人への接し方 
◇励ましてはいけない

 特に「励まし」はうつの人に絶対NGです。本人は精一杯頑張っているのです。励まされると、頑張りが理解してもらえないと考え、ひどく落ち込みます。

◇笑顔で接する

 「優しい言葉と、優しい笑顔は、その人の心を一冬中暖かくする」という言葉があります。
 うつの人に接するとき、笑顔は必須です。うつとは、心が弱っている状態ですから、普通に接するだけでも怯えてしまいます。
 笑顔を見せると安心するのです。

◇優しい言葉

「大丈夫だよ」「ぼちぼち行こうね」「ゆっくり、ゆっくり」
 とにかく、行動を性急にしないこと。「早く!」と言われると、焦ってパニックに陥ってしまいます。大切なのは「安心感」です。

【感想など】
あなたの周りにうつの方いますでしょうか?
あるいは、あなたは大丈夫ですか?

うつはけっして人ごとではありません。

実はワタクシの職場はうつ率が非常に高いのです。
現在休職中の人が1名いますし、うつから復帰された人は2名います。

でね、「俺には関係ないよ」って思っている人には本書をぜひ読んでうつ病というものに理解を深めていただきたい。

まず一つ目は、うつは特別な病気ではなく、誰もがなる可能性があるものだと言うこと。
そう、あなたも例外ではないんですよ。

ワタクシの周りの3名は、「えっ、あの人がうつ病なの?」と驚くぐらい本当に普通の人なんです。

本書に書かれているように、まじめできちんとしているという特徴はあるものの、別に性格が暗いわけでもなく、人付き合いが悪いわけでもないのです。

ある日突然、本当に突然休み始めて、あとで聞いたら「うつらしいよ」とのこと。
本当に驚きます。

いつ、誰がなるかわからない。
それがうつ病なのです。

それから知っておいてほしい二つ目は、復帰した人への対応。
うつ病というのは、見た目では調子はわからないところが難しいところ。

病気休職する前と外見が変わっていないから、ついつい以前と同じように接してしまうのですが、いくつかしてはいけないことがあるというのは本書で学んでほしいです。

ワタクシもせっかちなんでついつい、急かしてしまうのですがそれはダメ。
かといって腫れ物に触れるような対応も、かえってプレッシャーをかける。

大切なのは 慌てず、急かさず、温かい目で観察する こと。
少し余裕を持って対応することが大事です。

そうそう、見た目ではわからないということに関して、本書読んでワタクシ反省した点があります。

見た目が普通なので、どうしても元気に見えてしまうのがうつ病。
それで、調子が悪くて早退したり、急にお休みしたりされると、「ずる休みちゃうの?」と思ってしまうんですよね。

でも、本書を読んでそのつらさ、苦しさがどれほどのものか少しわかりました。
知らなかったとはいえ、本人が苦しいときに申し訳ない対応をしたなぁと反省。

最後に、本書のタイトル『うつな人ほど成功できる』について。

たぶん「えっ?」と思った方多いはず。
でも、本書を読んで納得する部分が沢山ありました。

「成功」というのは、その定義によると思いますが、確かにうつから復帰された人は本書に書かれているような特徴が見られますね。

詳しくは直接本書をお読みいただきたいのですが、復帰された私の職場の人は二人とも繊細で人への気遣いが細やか。
凄く優しいですね。

それはきっと大変な状況を乗り越えてこられた経験からなのでしょう。
「うつを克服した人は、必ず人の役に立てます。つらい、苦しい思いをした分、人を助けられるのです!」
という徳永先生(不知火病院院長)の言葉、ワタクシも納得です。

ワタクシも大変な病気から復帰した人間なんですが、相変わらずがさつで強引な性格のまま。
心の病気を乗り越えるのと、外科手術で病気を乗り越えるのは得るものが違うのかもしれませんね。

今、うつに苦しんでいる方、「うつは必ず治る病気」です。
うつを乗り越えた浜田さんの著書は、きっとあなたの道しるべになります。

そして、うつについて知らない方、他人ごとではありません。
理解を深めるためにも本書をお読みください。

本書はあさ出版編集者、吉田様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
本文中で紹介されている本

 

「苦しい」が「楽しい」に変わる本 ~ 「つらい」を科学的になくす7つの方法~

「苦しい」が「楽しい」に変わる本 ~ 「つらい」を科学的になくす7つの方法~

  • 作者:樺沢 紫苑
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2011/10/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

参考記事

 

www.s-ichiryuu.com

 

 

聖なる知恵の言葉―魂のためのガイドブック (PHP文庫)

聖なる知恵の言葉―魂のためのガイドブック (PHP文庫)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 文庫
 

 

心を静め、パッとページを開いてください。開いたページに、「あなたの問題」に対する答えが書かれています―誰もが生き方に迷い、愛に悩みます。でも、すべての答えとすべての可能性はあなたの中にあるのです。さあ、古今東西の賢者たちの美しい言葉に耳をすませましょう。そこに秘められた「聖なる知恵」の数々は、あなたの魂の成長に役立つはずです。幸せをつかむ「宇宙の真理」からのメッセージ集。

 

 

あっこと僕らが生きた夏 17歳女子マネージャーがナインに託した、命のバトン

あっこと僕らが生きた夏 17歳女子マネージャーがナインに託した、命のバトン

  • 作者:有村 千裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/07/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

大分県・楊志館高校の2年生で、同校の野球部マネージャーだった大崎耀子さんは、“あっこ”と呼ばれ、多くの部員に慕われていた。だが2007年6月に上咽頭がんが見つかり、すでに進行していると知らされる。自らはがんと闘いながらも、甲子園を目指す野球部員たちを応援する、あっこ。「絶対に、あっこを甲子園に連れていく」これがナインの合い言葉となっていた。そして、2008年の夏。あっこは、がんの治療をやめ“最後の夏”を仲間と一緒に生きることを決断する―。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA