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それでも日本人にはチャンスがある!【書評】神田 昌典(著)『2022―これから10年、活躍できる人の条件』( PHPビジネス新書)

「あと10年で会社はなくなる」「日本はさらに落ち込む」等々、かなりショッキングな言葉が続きます。
が、それでも著者は日本人にはチャンスがあると神田氏は言い切ります。

厳しい、激動の時代に我々はどう考え、どう行動するべきか、これは必読のスゴ本です!

 

【目次】

はじめに
第1章 先が見えない世の中っていうけれど、それは天気予報があるのに知らないようなもんだ
第2章 平成「ええじゃないか」が、なぜ必要か?
第3章 踊る中国 沈む日本
第4章 2024年、会社はなくなる!?
第5章 イン・フォメーションから、エクス・フォメーションへ
第6章 40代が、時代のはざまに架ける橋
第7章 2022年 再びページを開くとき
2022に向けた行動をサポートするコミュニティガイド

【ポイント&レバレッジメモ】

★歴史は70年周期で巡っている

 時代の流れを読むために、私はいくつもの方法を使っているのだが、根幹にあるのが、70年周期説。このサイクルで歴史を遡っていくと、「歴史は繰り返す」といわれることが非常に良くわかる。
 重要なことは―――歴史とは、ランダムな出来事の連続によりつくられるのではなく、同じパターンの物語の繰り返しによりつくられるという認識だ。

★ダイアログの結果が、日本文明の存続を決める

 これまでお話ししてきたとおり、日本は今、70年間続いてきた、ひつとの歴史サイクルが終わろうとしている。ということは、あと三年足らずという限られた時間で、1945年からの総決算を、世代を超えて行わなければならない。国際社会における日本の役割は何かと考え、手放す価値観と、次世代にまで持ち込む価値観を見極めなければ、日本沈没・・・、いや、日本文明が崩壊する。<中略>

 確かに言えることは―――過去の歴史サイクルと同様、私たちは2015年までに「圧倒的な欠落」に気づくだろう、ということだ。

★破壊と創造

 今後10年間の、私の予想を要約するなら、次の二語になるだろう。
 破壊と創造―――私たちは、これから、ひとつの社会体制が壊され、ひとつの社会体制が創られる場面に遭遇する。2015年までに日本は「圧倒的な欠落」を経験。その結果、国民全員を巻き込む新たな価値観が生まれ、新しい日本の70年がスタート。ようやく国内安定化の兆しが見え始めるのは、おそらく2020~2022年頃だ。<中略>

 私たちは破壊と創造という言葉があることから、必ず破壊がなされないと創造がないと考えてしまう。だが、実際には、破壊は必要ない。破壊は、古い価値観に基づくシステムや習慣を手放さないから、必然となる。変化のタイミングが来たことに気づいて、自ら手放せば、破壊はいらない。血で血を洗う戦闘をしなくても、「ええじゃないか」と手放せるのだ。つまり破壊は必然ではなく、選択。

★人口ピラミッドから読み取れる、各国の趨勢(抜粋)

・日本は2020年まではまだいいが、その後は一気に下り坂
・中国の勢いは、2020~2025年頃まで続く
・観光の勢いは、これからますます加速する。2025年頃まで続く。

★2024年に会社はなくなる!?

 企業の寿命(盛期)について調べてみると、次のような数値が見つかる。
 1970年初 約50年
 1983年   30年
 1997年   12.5年
 2008年   10.5年  <中略>
 数字で注目してもらいたいのは、会社の寿命が25年かけて、約3分の1になっていることだ。前に説明したように、ライフサイクルが最盛期の3分の1になると、もはや会社というコンセプトは最終局面。まさに進化するか、絶滅するかのタイミングである。
 これだけ重要な局面であるにもかかわらず―――いまのところ「これから『会社』というコンセプト自体を革新していくべき」という議論は、企業内ではほとんどされていない。
 ということは、生まれ変わるチャンスを逸して、「会社」という携帯が、時代遅れになっていく可能性が大きい。
 このままいくと「会社」のコンセプトがほぼ寿命を終えるのは、2024年頃。

★会社の未来を阻む、三つの壁

1.会社では社員が育たない
 

社員が育つ前に、事業が歳をとってしまう。

2.会社では、無から有を生み出す経験が積めない
 

ライフサイクルが短くなってくると、大企業にいるビジネスパーソンは、事業立ち上げの経験が積みにくくなる。なぜなら規模の大きい組織は、数年で終わってしまうような小さな事業よりも、長期にわたって数百億、数千億に育っていく、ライフサイクルの長い事業を優先するからである。
 その結果、ほとんどの企画に対して、NOを出し続ける文化に陥っていく。

3.一部の仕事をしている社員が抜けると、会社にはもう何も残らない

 事業立上げ経験を通して、手足ではなく、頭として活躍できるようになった社員は、その気になれば、いつでもフリーエージェントとして働きはじめられる。なぜなら、いまや「会社に属していなければ、できないこと」がなくなっているからだ。

★会社組織の変容

 2024年に向けて「会社」という組織がどのような変容を遂げるのか、似ついて考えていくと、それは「会社」という存在が消えてなくなるというよりも、「器」にとらわれない社会が始まると言ってもいい。企業であろうと、NPOだろうと、行政機関だろうと、もしくは全く別の、新しい「器」を使いこなす社会ができあがるということなのである。
 同じ未来を見ている者同士が、国境を超え、「器」にとらわれず、柔軟につながり合うネットワークを形成していく。その働き方は、定住することがないという観点から、多分に遊牧民的であろう。このような働き方が求められるように、世界はなっていく。

【感想など】
久々の神田昌典氏の新刊ということと、タイトルから創造する内容に惹かれて読んでみたが、まず驚いたのが神田氏の変容でした。

ワタクシにとって神田氏のイメージはやはりこの本

であり、「短期間で、儲ける方法を伝授する人」でした。

それが、某ビジネス書の大御所のように”あちらの世界に行かれている”ではありませんか。
この変容ぶりにはかなり驚きました。

しかし、実は一番驚いたのは、ややスピリチュアルな側面を感じさせる内容の本書を素直に受け入れてしまっている自分自身に対してでした。

東北の地震の以前だったら、おそらく「どうしたんですか神田さん?」とちょっと身構えてしまう内容なのですが、明らかに自分自身の価値観もシフトしているのを本書で確認することができました。

本書で言われているように、「効率」「情報」の時代から、「共感」「つながり」へと価値観がシフトしているのです。

考えてみれば、昨年の地震以前、2008年のリーマンショックの頃から、あるいはもう少し前の2006年のライブドアショックの頃から、私たちは「世の中が何かおかしい」「時代が変わり始めている」もっといえば、「資本主義の終焉」を感じていたのかもしれません。

そんな”予感”を一気に”確信”に変えたのが昨年の地震だったんじゃないかと。

さて、そういった”肌で感じる空気”だけでなく、様々な理論を駆使してこれからのシナリオを展開している本書の前半部分がまず最初の本書のキモ。

「歴史は繰り返す」と言います。
ワタクシも歴史好きですので、〇〇年周期説というのが沢山あるというのは知っております。

本書では70年周期説を神田氏はとられておりますが、人類の歴史は毎年世界中のどこかで大きな出来事が起こっているので後からいくらでもこじつけられるもの。

ですので、ワタクシ自身は〇〇周期説というのはあまり信じておりません。

ただ、周期はあまり意味をなさなくても、過去と同じ国や地域がキーとなって「歴史は繰り返す」、というのは真実だと思っています。

例えば、ウィーン体制崩壊のきっかけとなったのはギリシアの独立でした。
第1次世界大戦のきっかけとなったのはギリシアが含まれるバルカン地方でした。
そして今、EUの今後のキーとなっているのがまたもギリシア。

ヨーロッパの動乱に必ずギリシアが絡んでいることを考えると、今年あたり大きな転換点がやってくることは十分考えられます。

では神田氏の本書での説は信用できないか?

本書で神田氏が自説のよりどころとしているのは、「70年周期説」とか、「4世代サイクル」、「人口ピラミッド」「企業の成長カーブ」といった理論。

これらは一つ一つを見ていくと、理論としては説得力が弱いのですが、氏はこれらを統合して、しかもそれぞれが矛盾せずにビシッとかみ合っているというところで秀逸。

残念ながらワタクシもこれを読むと、日本にとってはあまりいい未来は予測できないと納得させられてしまいました。

ではどうするか?このまま衰退していくのを座して待つのか?

今後の変化に日本人がどう対応し、どう行動していくべきか。
答えは本書後半にあります。

これはぜひ本書をお読みください。

この後半の内容も、おそらく10年も前だったら「そんな時代絶対来んわ!」と笑い飛ばしていたと思います。
が、おそらく今は多くの人が納得されるんじゃないでしょうか。

例えば、キーワードとして”NPO”とか、”フリーエージェント”とか、”エクス・フォメーション”といった単語が出てきますが、今や本当によく聴く単語になりましたもんね。

そして最後に「2022年って定年が見えてくる頃やん。そんな時期に会社がなくなったらどうして生きていったらええねん」と不安になりそうなワタクシと同じ40代の皆さん。

大丈夫、皆さんには非常に重要な役割があります。
大変革の時期に重要な年代として生まれてきた我々には大切なお役目があるようです。

本書を読んでしっかり備えましょう。

新しい時代のために。

【関連書籍】

 

イースター島やマヤ文明など、消えた文明が辿った運命とは。繁栄が環境に与える負荷の恐るべき結末を歴史的事例で検証し文明存続の道を探る。全米ベストセラー。

 

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市場を一新するほどの革新技術が、市場と企業の序列をどのように変えていくかを分析した本。そのような革新技術、つまり「破壊的イノベーション」によって既存の優良企業はそれまでの成功体験が足かせとなって追いつめられていくとする。原著出版時には、ハードディスク分野における技術革新と価格に対する企業の盛衰を詳細に分析した章が話題になった。あなたがメーカー勤務のエンジニアなら読んでおくべき本だ。

【管理人の独り言】
激動の時代の生き方のヒントとして気になる本が出ております。

これからこんなふうに働いてみよう! 草食上等!アタマを使って、変化の時代をしぶとく生き抜くための、新しいワークスタイルを見つける教科書

コチラも要チェック!

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