まいぷら

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ビジネス戦士のサバイバル本【書評】土井 英司(著)『土井英司の「超」ビジネス書講義』 Discover21



おはようございます、三度の飯よりビジネス書の一龍@ichiryuuです。

今日ご紹介するのは、元AmazonのカリスマバイヤーでBBMで有名な、土井英司氏の最新刊。
そのビジネス書を見る目はやはりひと味もふた味も違います。


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【目次】
まえがき
第1章 「時代の振り子」はこうして揺れ動いてきた
第2章 ビジネス書のトレンドから「時代の潮目」を読む
第3章 テーマ別トレンドと「今が旬」のお薦め本紹介
第4章 コモディティから抜け出すためのビジネス書の選び方・読み方
付録 人生の定番を作ろう  土井英司が「著者買い」する11人
あとがき



【ポイント&レバレッジメモ】

★2010年代、時代の振り子はどう動くか

 未来予測は意味がない。これが僕の結論です。状況という”予測の原材料”は変わり続けるのに、絶対の予測などできるはずもないのです。予測するのではなく潮目を読むためには、全ての物事を「対義語」で考えることをお薦めします。
 今が「豊か」なら、次は「清貧」に振り子は振れる。今が「個人主義」なら、次は「全体主義」に振り子は振れる。「今を表す言葉と、その対義語」が何かを考えれば、時代のうねりは読み取れます。<中略>
 ビジネス書からこうした動きを読み取ることもできます。





★「ロールモデル不在時代」の働き方

 時代によってヒーロー像は変遷します。情報革命が起きた今、従来のシステムはほぼ崩壊していますから、基本的に「リーダーもロールモデルもいない」という認識をもちましょう。これまで読んできたようなリーダーシップ論やカリスマ経営者の評伝は「ビジネス書」というより「志を学ぶ」と位置づけること。大切なのは自分がビジョンを持ってどの産業のどのポジションで働くかを考え、その仕事に役立つ実践的な本を選ぶことです。





★「思考力」こそ、これからのビジネスパーソンの武器

 これからは、読みやすくて薄い本を何冊も読むより、多少高くても分厚くても本格的な”王道本”を一冊じっくり読む方が価値があります。一気に読み終えることはできないかもしれませんが、読みながら思考できるし、本質を学べます。いっそのこと、外国の学者の本を原書で読んでしまった方がいいくらいだと思ってください。
 方法論はもういりません。人のやり方を借りて行動する前に、まず自分の頭で考えましょう。思考力をつけるには、自分のベースとなる材料が必要です。まずは僕が今、最も重要だと考えている三要素、「歴史、哲学、サイエンス」の必読書を紹介します。(必読書は本書を参照)






★新刊や話題書は「四つの指標」で選ぶ

 新刊台にある”新しい本”を立ち読みし、視点が新しかったらもう「買い」。次にビジネス書の「マーケティング、投資、自己啓発、人事」などなど、ジャンル別の棚を見ていきます。棚の下に平積みになっているのが新しい本なので、そこをチェック。
 投資やマーケティングは特に時流を読むべきジャンル。移り変わるものは何を置いても指標を見るのが大切です。

「四つの指標」
・タイムリーである
・信頼できる
・有名すぎない
・実用的である






★掘り出し物の見つけ方・・・人に聞く

 僕は、良く知らないジャンルの人に会った時、お勧めの本を聞くようにしています。「あなたの業界でバイブルみたいな本は何ですか?」と尋ねると、たいてい意外な答えが返ってきます。問題点や愚痴が世間話で出たら、「ああ、医者はこういうところで悩むのか」と受け、「じゃ、それに関してお医者さんは、どういう本を読んでいるんでしょう?」と尋ねることも良くやります。ポロッと出たらその本を買ってみて、よさそうだったら周辺を芋づる式に買っていく。芋だけに、掘り出し物が見つかります。






【感想など】
本書の著者、土井さんには遠く及ばないですが、ワタクシもこれまで数多くの、いわゆる”読書本”を読んできました。

その経験から言うと、本書は色々な意味でかなりレベルの高い本とお見受けしました。

いや、ほんと面白い。
今まで読んできた”読書本”のなかでも最高に面白かった。

でも、レベルが高いだけに本書を読むときにちょっと注意も必要かと。
これは読者を選ぶ本なのです。



まず最初に、本書を読むであろうターゲット設定のレベルが非常に高い。
はっきりとビジネスシーンの第一線で活躍しているビジネスパーソンを対象にしています。

そういうことを言うと「えっ?ビジネス書って、ビジネスで役立つ情報をビジネスパーソン向けに書いている本でしょ?だからそれでいいなじゃない?」と、不思議にお思いの方もおいでるでしょう。

確かにそうなのですが、現在のビジネス書はジャンルが多様化していて、一般の方を対象にした広義での”実用書”との垣根が非常に曖昧になっています。

例えば、コミュニケーション本とモテ本が限りなくシンクロしてたり(笑)。


従って、(言い方は悪いかも知れませんが)”ごく普通の人”を対象とした万人向けビジネス書も多く出版されています。

そういった、例えば「読書習慣がないけどこれからは本を読んで自分を変えたい」とか、「何から読んだらいいかわからない」といった人たち対象の”読書本”も数多くあります。

そういう初心者向けの読書本の良書ならこちらがいいです。



しかし、土井さんの本は完全にそれとは一線を画しています。

ターゲットは

今現在、ビジネスシーンの最前線で戦っているバリバリのビジネス戦士で、さらに上を目指して戦うための武器はないか?と探している人

といった感じでしょうか。

従って、ここで紹介されているオススメ本のラインナップも非常にレベルの高いものばかり。



また、視点を変えれば、本書はこれまで相当読書をしてきた”読書のベテラン”も対象読者としていると言えます。

あまり知られていない良書を紹介してくれているので、「へぇ、こんな本もあるのか」という出会いを促してくれるのも本書の魅力でしょう。



さて、本書でワタクシが唸らされたのは本書前半部分。

時代の流れとかトレンドをビジネス書から読み解くというところ。

たいていの場合、ビジネス書というのは、自分が抱えている問題の解答を知りたいとか、得たい知識を得るために読むもの。

ビジネス書を読んで、時代の潮流を見ようという視点はこれまで思っても見ませんでした。
また、実際それをするには桁違いの冊数を読破しなければ、”全体の傾向”というのはつかめないでしょう。

ただ、土井さんのように、年間1000冊は読めないものの、ワタクシも「そういわれればそうかな」と、ビジネス書の傾向から時代を感じるときまあります。

たとえば、「2、3年前と比べて、ストレスとか鬱とか心の問題を扱った本が増えてきたなぁ」とか。

未来を予測するのは不可能でも、そういう意識を持って読書して、”空気”のようなものを感じつつ読むと、新たな視点を持てるかもしれませんね。



そしてもう一つ。

本書後半の土井さんのビジネス書の選び方・読み方は読書好きは必読。
特に掘り出し物の見つけ方は、「ワタクシ、食わず嫌いでした」と反省しました(笑)。

詳しくは本書を読んでいただくとして、「なるほど、そういう本も読んでみないといけないなぁ」と。



というわけで、さすがはプロの読書人。
今までで一番読み応えがあり、ディープインパクトを受けた”読書本”でした。

ワンランク上を目指すビジネスパーソン、目の肥えた読書人に超おすすめ!

本書は出版社であるDiscover21社様より献本していただきました。
ありがとうございました。



【関連書籍】
<同著者の本>


絶対の正解がなく、ルールもどんどん変わるビジネスの世界。そのなかで「ほしい結果」を手に入れ続けるための方法を、オブラートに包まず語り尽くします。






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土井英司氏が、これまでの経験に基づき、人生や仕事に役立つ「良書」を30冊ピックアップして紹介する。
今の世の中は「新刊」に走り、成功を収めた経営者やさまざまな人間の心理を説いているような、いわゆる「良書」と出会う機会が少なくなってきている。しかし、そんな良書の中にこそ、自分の中で欲している言葉があったりもするのである。人生は限られた時間のなかにあるので、直接本人と同じ体験というのは不可能であるが、書籍というかたちであれば、それは国や世代という垣根がなく体験を知ることができる。結果、良書に出会ったことで自分が大きく変われるのである。どのようにすれば良書と出会えるのか、またなぜこの本を良書として紹介するのか、1冊1冊丁寧に語られている。





【管理人の独り言】
今日ご紹介した本の中で、著者が薦める本の選び方の一つに”著者買い”ならぬ、”編集者買い”という方法がが登場します。

ちょっと、一般の方には難しい方法ですが、本書を編集した千葉正幸さんは”編集者買い”するに値する編集者さんだと思います。

ここで、「どうしたら、編集者さんの名前がわかるの?」とお思いのあなた、たしかに多くの出版社の場合、担当編集者の名前を記入していません。

でも、Discover21社さんはしっかり最後のページに書き込んでくれています。
一度御覧ください。


あっ、勉子さんの本も千葉さん担当だった。



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