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仕事にはまれ!ハイスコアを狙え!【書評】岡村 健右(著)『ゲームの力が会社を変える』 日本実業出版社

おはようございます、最近全然仕事に対するモチベーションが上がらない一龍(@ichiryuu)です。

今日は仕事にゲーム性を取り入れてモチベーション、効率などをアップしよう!という本のご紹介。
そこにはどんな取り組みがあるのでしょうか?

 

【目次】
はじめに
第1章 ゲーミフィケーションとは何か?
第2章 ゲーミフィケーションは企業内でも活用できる
第3章 ゲーミフィケーションで仕事の効率を上げる
第4章 ゲーミフィケーションを社員教育に活かす
第5章 ゲーミフィケーションで知名度アップ
第6章 ビジネスにゲーミフィケーションを組み込むために
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
★ゲーミフィケーションとは

 「ゲーミフィケーション」とは、ゲーム以外の分野にゲーム的要素を組み込むことで、ユーザーのモチベーションやロイヤリティなどを高める手法

★ゲーミフィケーションを導入するメリットと効果

・作業効率アップ
・サービス向上
・顧客満足度の向上
・離職率低下
・採用コストの削減
・知名度アップ(アウターブランディング)

★ゲーミフィケーションで重要な3つのポイント

 ゲーミフィケーションでは、「課題」「報酬」「交流」の3点が重要です。この3つはどれが欠けてもうまくいかず、この流れはループします。
・課題
 目的をはっきりさせることが重要です。目的がなければ、単にゲーム要素を入れて満足することになってしまいます。

・報酬
 報酬がなければ人は動きませんが、必ずしも貨幣価値/対価があるものでなくても良いでしょう。貨幣価値がある物だと、貨幣を獲得することが目的となりがちだからです。

・交流
 良い取り組みを社内で共有(シェア)することで、「〇〇君のここがいい」「こういうサービスはいいね」などの気付きにつなげることができます。
 社外に公開することで、アウターブランディングにつながります。この際、人間味を出すことで親近感を持ってもらったり、広報活動にもなったりします。

■実例

★アルバイトをやる気にさせるディズニーランドの取り組み

・「ファイブスタープログラム」
 上司が、すばらしいパフォーマンスを発揮したキャストにファイブスターカードを渡します。このカードは非売品のオリジナル記念品と交換できるほか、定期的に開催されるファイブスターパーティーに参加できます。

・「スピリット・オブ・東京ディズニーランド」
 キャスト同士が、頑張っているキャストにメッセージを送る仕組み。メッセージ交換の結果をもとに選考されたスピリット・アワード受賞者には、スピリット・アワードピンが授与される。

・「長時間勤務表彰/サービス・アワーズプログラム」
 勤続の節目を迎えたキャストに、累計勤務時間に応じてオリジナルリストウォッチや東京ディズニーリゾート・ギフト券などの記念品と、勤続年数に応じてネームタグに着用できるピンがプレゼントされる

・「キャストプレビュー」
 アトラクションの新規オープン、リニューアルに先駆けて、キャストが一足先に体験できる特典

・「サンクスデー」
 閉園後のパークを貸し切り、上司が日ごろの感謝の気持ちを込めてキャストをおもてなしするイベント

★米Facebook社 リアルタイムフィードバックで仕事改善、モチベーションアップ

 同社では、「リップル(Rypple)」(現セールフォースリップル)という社員同士がフィードバックを送り合うサービスを導入しています。<中略>
 リップルには、フェイスブックの「いいね!」やコメント機能のような、社員同士で仕事のフィードバックを送る機能があります。それを使って、社員は4種類のフィードバックを送ることができます。上司からのコーチング、目標までの進捗状況、同僚からの情報、同じく同僚からの感謝のメッセージです。<中略>
 このサービスを使うメリットは、直属の上司だけでなく、それ以外の同僚からも意見がもらえる、いわゆる360度評価ができる点です。しかもフィードバックがリアルタイムに、頻繁にやりとりされるようになります。

★トリンプ 「がんばるタイム」「ノー残業デー」「早朝会議」で効率アップ

・「がんばるタイム」
 毎日12時30分から14時30分の2時間、私語、オフィス内の歩き回り、上司からの仕事の依頼、部下からの仕事の確認、電話、コピーなど、個人の職務に関すること以外を禁止しています。

・「ノー残業デー」
 毎週水曜日と金曜日は「ノー残業デー」とされ、強制的に照明が落とされるため、帰宅せざるをえない仕組みです。

・「早朝会議」
 後ろがつかえているので会議が長引かない。

・「愛の密告精度」
 喫煙者が禁煙すると宣言し、成功したら褒賞を与える制度です。宣言者が喫煙しているところを見つけた社員は、愛を持って密告するという仕組みがユニーク。

 

★ソニー ランドセル贈呈式で入学祝い

 ソニーグループでは、小学校に入学する社員の子女にランドセルを贈呈する「ランドセル贈呈式」が行われています。<中略>
 贈呈式の後は、職場見学や社員食堂を開放して特別メニューがふるまわれるなど、子どもたちが普段見られない父母の働く会社を見ることができる機会となっています。

★日本食研 社内恋愛・結婚を推奨!

 本社内に社内恋愛神社があり、1982年より400組以上にも及ぶ過去に社内結婚した社員たちが相合い傘に名前を書いて奉納した板が奉られています。
 隣には「社内恋愛目安箱」があり、社内にいる意中の異性の名前を書いて入れておくと、社長が相手に電話して意向を聞いてくれます。
 社内結婚したカップルには、社内結婚手当もあります。

【感想など】
ゲーミフィケーションという言葉は本書を読んで初めて知ったのですが、上記したようになんらかのゲーム性を仕事に取り入れて、生産性や効率、モチベーションのアップにつなげようという試みです。

本書にはその実例が豊富に書かれているのですが、読んでるだけでもその職場が面白そうというか羨ましくなってしまいました。

中にはビジネス書の題材になったものもありますね。

例えば、デズニーランド。

デジニーランドで働いている人のうち、正社員は約2000人であるのに対し、アルバイトは約1万8000人。

つまり、我々が遊びに行ったときに直接顔を合わせるスタッフのほぼ100%がアルバイトなのだそうです。

なのにあのサービスのクオリティの高さ!
その影にはアルバイトたちをやる気にさせるディズニー独特の仕組みがあったんですね。

あれだけのサービスを、朝でも夜でも夏でも冬でも笑顔でゲスト(お客様)に提供し続けるのは並大抵のことではないと思うのですが、ディズニーでバイトをしたい人というのはもちろん根っからのディズニー好き。

自分のがんばり次第でオリジナルグッズをもらったり、誰よりも先に新アトラクションを体験できたりするのは、お金には換えられない幸せなのでしょう。

これは多分、その会社やその会社の商品・サービスが好きでたまらない”信者”のようなファンがいっぱいいる会社なら取り入れやすい方法でしょう。

(そういえばAppleストアの店員さんの応対も素晴らしいけど、なにかモチベーションアップさせる仕組みがあるんだろうか?)

さて、業種によっては「そんな信者はうちにはいないよ」という会社もあるでしょう。
ワタクシの職場もそうですが、そういう職場で一番モチベーションに直結するのは“評価”でしょう。

人は褒められて、認められることに至高の幸福を感じる生き物。

しかし従来の人事評価では結果が出るのが年に1回とか2回と少なかったり、そもそもちゃんと上司が見てくれているのか?という疑問がずっとつきまとってしまったり。

それが、Facebookの例のようにリアルタイムで、しかも同僚からも評価されるというのは張り合いがあります。

また、今回はピックアップしなかったのですが、全日空や日本航空のように社員がうまくFacebookを使って、「いいね!」を同じ会社の社員が押し合う環境というのは、仕事が楽しくなるだけでなく、それをお客さまが見ているわけですから、楽しそうな雰囲気が伝わることで宣伝効果も期待できます。

ただ、どんなゲーム性や仕組みでも重要なポイントは、社員が楽しんでやることでしょう。
ゲーミフィケーションの成立させる大きな要素としてSNSの利用がありますが、プライベートでも上司に発言を監視されるわけだし、ワタクシなどはあまり好きではないですねぇ。

また、強制という点ではトリンプの「がんばるタイム」や「ノー残業デイ」は導入時にそうとう抵抗があって、定着するまでかなり時間がかかったと吉越さんの本で読んだことがあります。

その制度が、本当に社員のためになると理解されるまで、経営者は腹を据えて取り組む覚悟も必要になりそうです。

本書には、こういったゲーミフィケーションの成功事例が豊富に用意されているだけでなく、それを取り入れる場合の注意点も解説してくれています。

どうも職場の雰囲気が悪い、モチベーションが維持できない、効率が上がらないなどの課題を抱えている経営者さんはこの本に解決方法のヒントがあるかもしれません。

本書は日本実業出版社、編集者の長谷川様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
本文中で紹介・引用されている本

 

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東京ディズニーランドのスタッフは9割がアルバイト。しかし、アルバイトでも最高のサービスを提供し、顧客満足度(CS)を高め、不況に負けないブランド価値を作り上げています。それを支えるのがディズニー独自の徹底した人材教育です。どんな人でも最高の人材に変える「しくみ」と「しかけ」とは?
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