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あなた自身に許可を与えよう【書評】ティナ・シーリング(著)『20歳のときに知っておきたかったこと』(阪急コミュニケーションズ)

 

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

  • 作者:ティナ・シーリグ
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2010/03/10
  • メディア: ハードカバー
 

 

先日、机の本捨離祭りを行いましたが、その際発掘された読了未記事本から今日はご紹介。(というか、このパターンしばらく続くかも)

こんなにいい本なのに、紹介せずにお蔵入りはもったいなさすぎる!
ということで昨年のベストセラー本の登場です。

 

【目次】

第1章 スタンフォードの学生売ります  自分の殻を破ろう
第2章 常識破りのサーカス  みんなの悩みをチャンスに変えろ
第3章 ビキニを着るか、さもなくば死か  ルールは破られるためにある
第4章 財布を取り出してください  機が熟すことなどない
第5章 シリコンバレーの強さの秘密  早く、何度も失敗せよ
第6章 絶対にいやだ!工学なんて女がするもんだ  無用なキャリア・アドバイス
第7章 レモネードがヘリコプターに化ける  幸運は自分で呼び込むもの
第8章 矢の周りに的を描く  自己流から脱け出そう  
第9章 これ、試験に出ますか?  及第点ではなく最高を目指せ
第10章 実験的な作品  新しい目で世界を見つめてよう
感謝の言葉

解説「異質なこと」をする能力

【ポイント&レバレッジメモ】
1.常識を覆す

 常識とされていることを洗い出し、それを覆すのに長けた人がいます。一見、解決不能に思える問題を解決しようとする努力の中で、一般に妥当だとか、可能だとされている範囲が本当にそうなのか、限界をもっと広げられるのではないかと考え、独創的な方法を編み出します。こうした人たちは、見知らぬ土地に生活拠点を移したり、壮大なプロジェクトに取り組んだり、過激に思える選択をし、未踏の地へと続く新たな道を拓きます。わたしたち一般人は、それを見て関心はしても、自分も同じように飛躍しようとはしません。

2.ルールは破られるためにある

 グーグルの共同創業者のラリー・ペイジは、講演の中で、「できないことなどない、と呑んでかかることで、決まりきった枠からはみ出よう」と聴衆を鼓舞しています。できるだけ大きく考えるのです。小さな目標を決めるよりも、大きな目標を掲げたほうが楽なことが多い、とペイジは指摘します。小さな目標の場合、達成する方法は限られています。それをはみ出るとうまくいきません。これに対して、大きな目標であれば、時間や労力をかけるし、達成する方法も多いからです。これは興味深い指摘です。

ルールを絶対視しなくていいことがわかれば、がぜん、力が湧いてきます。通常の道は、選択肢の一つに過ぎないことを覚えておいてください。普段はレシピ通りに料理し、大通りを運転し、踏みならされた道を歩いても一向に構いません。でも、常識は何かを考え、見直そうとすれば、そして、自分に投影された自分自身や周りの期待を裏切ってもいいと思えれば、選択肢は限りなく広がります。快適な場所から踏み出すことを恐れないで。不可能なことなどないと呑んでかかって、月並みな考えをひっくり返してください。<中略>一つだけルールがあるとすれば、あなた自身がエネルギーと想像力を解放してあげればどこまでもいける、ということです。

3.機が熟すことなどない

 リーダーになろうと思ったら、リーダーとしての役割を引き受けることです。ただ自分に許可を与えればいいのです。組織の中に穴がないか探す。自分が欲しいものを求める。自分のスキルと経験を生かせる方法を見つける。いち早く動こうとする。過去の実績を乗り越える。チャンスはつねにあり、見つけられるのを待っています。誰かに声をかけられるのを待ちながら、慎重に様子を見るのではなく、チャンスはつかみに行くのです。がむしゃらに働かなければならないし、エネルギーも使います。意欲も必要です。でも、これこそがリーダーをリーダーたらしめている資質であり、指示待ちの一般人とは違っているところなのです。

4.早く、何度も失敗せよ

 父はよくこう言ってました。「あれこれ言っても結果が変わることは滅多にない。だが、結論が出るのが早くなる」と。決して、言ってもらえることのない「イエス」を待って、ぐずぐずしていてはいけません。遅いよりは早い方がいい。早ければ、成功する確率の高いチャンスにエネルギーを注ぎ込むことができます。これはさまざまな場面であてはまります。仕事を探すときにも、出資者を探すときにも、デートの相手を探すときにもあてはまるのです。要するに、壁を押し続け、途中の失敗をものともしなければ、成功につき当る確率が高まるのです。

5.キャリア・アドバイスは無用

 自分の生活やキャリアは頻繁に点検することが大切です。こうした自己評価によって、卓越するには新しい環境に移るべきだという事実を受け入れられるようになります。ほとんどの人は、自分の役割を頻繁に点検せず、同じポジションにとどまり過ぎて、最適とは思えない状況に甘んじています。

 振り返ってみると、キャリアを築くうえでもっとも早くに知っておきたかったことは、私たちが受けた昔ながらのアドバイスとは逆であったことに気づきます。そのなかで、いちばん大切なことは何でしょうか?仕事だとは思わずに取り組める役割を社会の中に見つけることだと思います。スキルと情熱と市場が重なる場所を見きわめられたとき、その役割は見つかります。それは、やりがいがあるというだけではなく、前向きに情熱を傾けられ、人生を奪うのではなく人生を豊かにしてくれるのです。

6.幸運は自分で呼び込む

 目標を絞り、ひたむきに努力をすれば、幸運が舞い込む確率はあげられます。しかしながら、努力以外にも使えるツールは沢山あります。訪れた機会を歓迎する、チャンスが舞い込んだら最大限に生かす、身の回りの出来事に目を凝らす、できるだけ多くの人たちとつきあう、そして、そのつきあいをできるだけいい方向で活かす。自分自身で幸運を呼び込むとは、悪い状況を好転させ、いい状況はさらに良くすることなのです。そのためにはできるだけ幅広い経験をし、その経験を独自の方法で結び付けること。そして、恐れることなく、自分の人生を演じたいステージに上がろうとすることです。

7.自己流から脱け出す

 ほんの少しの心がけで、自分で作りがちな障害や落とし穴を簡単に避けられるようになります。最善の方法のひとつは、自分を助けてくれる人に対して、常に感謝の気持ちを表すことです。引き出しには買いだめした「サンキュー・カード」を入れておき、こまめにカードを送りましょう。世間は狭く、同じ人に何度も会う機会があることもお忘れなく。あなたの評判を守り、高めてください。それは最大の資産であり、しっかり守るべきものなのだから。そして一言、「申し訳ありませんでした」といえるように、謝り方を覚えましょう。あらゆることは交渉可能であり、すべての当事者が勝つような方向で交渉することを覚えましょう他人の強みを生かし、得意なことができるようにしましょう。賢明なことでなく、正しいことをしておけば、後々、胸を張って話せます。最後に、あれもこれもと欲張ってはいけません。あなた自身も、あなたを信頼してくれる人たちもがっかりさせることになるのですから。

【感想など】
本書の著者であるティナ・シーリング先生は、スタンフォード大学で起業家育成コースを担当する先生。

その授業でのエピソードもふんだんに盛り込まれており、全米でもトップクラスの評価を受けているだけのことはあって彼女が与えた課題の部分だけ読んでも非常に面白い。

また、スタンフォード大学はシリコンバレーに地理的に近い(らしい)こともあって、生徒も将来本気で起業しようと考えている優秀な生徒ばかりなのでしょう、彼らの課題に対する答えもこれまたすごい。

例えば最初に出てくる課題。
“手元に5ドルある。これを2時間でできるだけ増やせ”というものですが、みなさんパッと何か閃きましたか?

学生たちがどんな答えを出したかは本書を読んでいただきたいのですが、とにかく驚愕。

ワタクシの場合、「5ドルで何を仕入れて売れば儲かるかな」と、最初の5ドルに捕われて、これを増やすことばかりを考えてしまいました。

しかし、大金を稼いだチームは、元手の5ドルには手をつけず、元手がないのにお金を稼ぐにはどうしたらいいか考えたのです。

最初から発想が違うw。
そしてその方法もビックリ。

で、さらに面白いのはこの後、5ドルではなくゴムバンドだったり、クリップだったり、ポストイットだったりと
品物を変えて課題を出す。

そこでの生徒の解答も驚愕なのですが、これらの課題を通してシーリング先生が一貫して訴えるのは

常識を疑い、よく観察すれば、チャンスはいくらでもある

ということ。

「あぁ、こういうのも商売になるんだ」「こういうサービスがあったらお金払うだろうな」という事例の連続なんです。

就職難で内定決まらず卒業をむかえてしまった学生諸君。
チャンスはいくらでも転がっているよ。
会社に就職するだけが人生じゃないよ。

なんてことはバブル絶頂、超売り手市場時代に就職したワタクシのようなバブル君が気安く言うべき言葉じゃないですが、一度本書を読んでほしい。

なぜなら本書から得られるものは“起業家マインド”だけではないからです。

本書は単なる起業家養成セミナー的内容にとどまらず、ビジネスで成功するための方法を通して人生における成功法則も説いている本。

読めばきっと人生観まで変わります。

もちろんタイトルのようにできるだけ若い時に読むことをオススメしますが、“20歳のとき”まででなくても、30歳でも40歳でも読んだ瞬間エンジンに火が入りますから。

予想できる道を外れたとき、常識を疑ったとき、そしてチャンスはいくらでもあり、世界は可能性に満ちていると考えることを自分に許可したときに、とびきり面白いことが起きる

人生の開拓者へ。

 

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

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  • 作者:ティナ・シーリグ
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
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