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「器」の大きい人は愛される【書評】西多昌規(著)『「器が小さい人」にならないための50の行動』(草思社)

記録的な熱い日が続いていますが、みなさんイライラしていませんか?
もしイライラしているとしたら、それは暑さだけのせいではないかもしれません。

他に原因があるのかも。
ん?原因がわからない?

そう、そういう人にこそ本書が効くのです。

 

【目次】

はじめに あなたの「器」は脳のキャパシティで決める
STEP1 自分の「器」の大きさを知る
STEP2 脳の処理能力がアップする環境をつくろう
STEP3 脳の可塑性を使って「器」を大きくする
STEP4 客観力を鍛えて、小さいことにこだわらない脳をつくる
STEP5 それでも「いっぱいいっぱい」になったときの応急処置
STEP6 睡眠中に脳内にたまった感情をリセットする
STEP7 自分をコントロールして対人関係にも強くなる
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】

★3 感情のコントロールには「反省」が効く

難しいことかもしれませんが、自分の怒りを受け入れて反省することは、左側優位の前頭葉の機能を高め、扁桃体をコントロールするメカニズムの獲得に貢献しているのではないかと思います。反省によって前頭葉が鍛えられ、怒りをコントロールするできるようになるのです。
怒ってしまっても、そのあと、いい経験となるように有機的に脳の中に組み込んでいければいいのではないでしょうか。そうした経験を積むことで、脳のキャパシティはだんだんと広がっていくと思います。

★6 嫉妬心を感じたら、脳の「線条体」をイメージ

「幸福・・・他人の不幸を眺めることから生ずる快適な感覚」
自分のライバルの勝利に嫉妬するのはやむをえないにしても、ライバルの失敗で脳の快楽系が活発になっていることは、認めたくはないのですが、科学的事実でした。<中略>
ライバルの失敗に喜ぶ自分を、嫌いにならないことが大事です。妬みや嫉みという感情は、固有の性格が引き起こしているのではないからです。人間なら誰しも、他人の不幸を喜んでしまう脳内メカニズムが存在するのですから。
したがって、こういうイヤな感情が浮かんでも、けっして自分の度量が狭いと苦にせず、受け入れるようにしたらいいのです。

★8 「ごほうび」をうまく使って脳をやる気にする

他人から認められることが、人間にとってはいちばんのごほうびになります。他人からほめられるということは、「認められたい」という自己承認欲求を満たすので、脳が喜ぶのです。<中略>
もし、あなたが上司だったら、この報酬系をうまく使えばいいのです。<中略>
部下からすれば、自分をリスペクトしてくれて、改善点を明るく、しかし的確に指摘してくれる上司は、「器が大きい人」に見えるでしょう。
まずは、言葉のごほうびで相手の脳の報酬系のスイッチを押してみましょう。自分だけでなく、相手の報酬系もうまく機能させることができるか。そこまで考えられるかどうかが、器の大きい人か小さい人かの分かれ目になってくるといえるでしょう。

★13 休むことに罪悪感を持たない

寝不足は自分の努力でカバーできるという精神論は、科学的根拠の前に崩れつつあります。睡眠不足によって、知らず知らずのうちにイライラ、無愛想になって周囲から煙たがられている可能性はないでしょうか。睡眠時間をケチらずしっかり取るという度量の広さも、ある意味「器の大きさ」だと思います。<中略>
睡眠時間を充分に取って、余裕を持った脳で仕事をしていけば、自然と悠然とした雰囲気が漂ってくるものです。自分でも気づかないうちに、周囲から「器が大きい人」と評価を受けること間違いありません。

★湧き起こった感情はノートに書き出す

忙しい日常でも(認知療法のエッセンスを)使えるのは、「考え方のクセ図解」です。次頁の図のように三つ(とっさに浮かんだ考え、考え方のクセ、考え直してみると?)の欄だけで充分です。この方法ですと、難しい認知療法を気負わずに実行できるのがメリットです。これを知るだけでも、日常の感情をコントロールするうえでは、役立つと思

います。<中略>
自分の考え方のクセを知るのは「器」を大きくしていく隠れた練習でもあるのです。

★30 クイック瞑想でいつもクールダウン

たった5分でいいので、静かなところに座って、周囲の物や人を眺めてボーッとする。それだけでいいのです。ただし、怒りのテーマを考えてはいけません。
本格的な瞑想をする余裕は、休日ならばともかく忙しい日常ではありません。しかし、多忙な日常の中にこそ、意識して「マイペース」に浸る瞬間も、必要だと思うのです。<中略>
イライラしているなと思ったら、自分のスペースと時間を確保します。好きなドリンクでも買って、なにもしない時間をとってみましょう。

★44 人間関係の「車間距離」を保つ

車間距離、人間関係でいうと「パーソナルスペース」というものが人にはあるといわれています。他人にどれぐらい近づかれても大丈夫か、その程度を指す用語です。<中略>
パーソナルスペースを含む相手との距離は、自分に対する相手の感情と比例することが多いのです。距離は、親しい感情を持つほど接近します。重要なのは、相手との距離感を知ることです。それによって、コミュニケーションに工夫の余地が出てくるからです。

【感想など】
「器」というちょっと定義しずらい観点に対して、精神科医の西多先生が医学的、科学的にアプローチしている、かなり面白い本です。

ちょっと専門用語や、聞いたことのない脳内物質の名前が出てきたりと、中身はやや“しっかり”系なのですが、その辺は理解せずとも経験上「そうそう、そうゆうことあるよね」とか「おお、そういう原因だったのか」といった発見があって一気に読んでしまいました。

例えば、ショッキングな発見は、人はライバルの不幸を喜ぶように脳の構造上できているという科学実験の結果。

「やっぱりそうだったのかぁ」と思う反面、「何のためにそんな思考回路が埋め込まれているんだろう」と疑問に思ってしまいますよね。

さらにいえば、人を喜ばすことに喜びを感じるようなプログラムも組み込まれている。
ん~、人間は複雑怪奇、矛盾だらけだ。

さて、日常の生活や仕事面で、イライラすることは多いもの。
特に、40代、50代になってくると、職場では責任ある地位に着いていてストレス溜まりまくり。
そのうえ更年期障害だったり、睡眠の老化や回復力の低下といったこもあって、いかにイライラとうまく付き合っていくか、コントロールするかが非常に大事なテーマとなっていることと思います。

かく言うワタクシもその一人。
今回本書を読む機会を得て、イライラに対処する方法を知らず知らずのうちにやっているなぁとあらためて発見できたのは収穫でした。

そのひとつがクイック瞑想。

これは、武道をやっていた頃の習慣が続いているのですが、デスクでもどこでも、ちょっと目を閉じ深呼吸をするだけで全然違いますよ。
たぶん自分にとってこれが心の切り替えのスイッチになってるんだんと思います。

おすすめです。

ちなみのイメージはこんな感じ。

6:15あたりをご覧ください。
ダースモールとの戦いのさなか、瞑想をするクワイ=ガン。
ただし、このあと負けてしまうのですが・・・

また、意識的に深い呼吸をするだけでも全然違いますよ。
呼吸と精神は密接に結びついていますから。

そして、もう一つはノートに書きだす方法。

ライフログをつけだして気がついたのですが、あまりに忙しすぎてライフログをつけられない日が続くとイライラするんです。
書いたことを分析しなくても、書くこと自体が精神の安定につながっているんだと思います。

この二つはワタクシも経験上オススメですので、最近イライラするなと思う方はぜひやってみてください。
お金もかかりませんしね。

その他、実戦的な「器」を大きくする方法がたくさん掲載されているので、ワタクシも早速いくつか取り入れたいと思います。
短気は損気。

心の持ち方を変えて、豊かな人生を築きましょう。

本書は著者、西多昌規様より献本していただきました。
ありがとうございました。

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