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試験に受かると人生が変わる【書評】庵谷賢一、安田史朗(共著)『超快速勉強法』(すばる舎)

先日の銀座での飲み会の時、「うちは〇〇に対抗して“快勉”です!」といって渡されたのが今日ご紹介する本。
一瞬、「えっ、快便?」と聞き間違えたのは秘密ですが、かなり濃い内容で、しかもワタクシも経験上納得できる方法満載の勉強本。
しかもワタクシも全く知らなかった暗記方法もあったりと、かなり意表を突くと同時に“使える”技も登場しますよ。

 

【目次】

コツコツ勉強するのはやめなさい! ~はじめに~
序章 試験には「過去」も「才能」も関係ない
1章 咲いたんで最大の成果を上げる「超快速勉強法」とは?
2章 まずは、オフシーズンに「合格体質」に生まれ変わる
3章 3日坊主でも「やる気」が続く!モチベーション・コントロール術
4章 忙しくてもスイスイ合格!「超効率的時間管理術」
5章 サクサク覚えて忘れない!超快速インプット術
6章 試験本番でスラスラ解ける!超快速アウトプット術
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
★集中力は「超回復」で底上げできる

 多くの人は集中力について、「自分は集中力があるタイプ」「自分は集中できない性格」といった言い方をします。
 集中力を性格や体質のように、「生まれつきのもの」と考えがちなのです。
 実際には、集中力は筋肉と同じ。訓練次第で変化します。
 ふだんから集中力が高い人は、生活の中で無意識に、そうしたトレーニングを積んでいるだけです。生まれつきとはかぎらないのです。
 集中力がないと思い込んでいる人も、「集中力のウェイトトレーニング」を知っていれば、徐々に高めることができます。

★「邪念リスト」で誘惑をブロック!

 勉強の大敵と言えば「邪念」です。集中したいときにかぎって、「あのメールの返事をしなきゃ」「帰りに卵を買わないと」といった具合に、勉強と無閏係なことが頭に浮かんできます。
 邪念が頭から消えないのは、「忘れたらマズイ」と思うからです。<中略>

 こうした状況において、助けになるのが「邪念リスト」です。
 勉強中に邪念をメモするための紙を用意しておいて、邪念が浮かんできたら、箇条書きで、すぐに書き足すのです。
 邪念リストに記入すれば、いつでも思い出せます。「忘れたらマズイ」とのプレッシャーから解放されて、勉強に集中できるのです。

★勉強の気晴らしは勉強でやればいい?

 明日やる予定の勉強をしたり、資格試験に関する掲示板を読んだり、合格者の体験談を読んだり・・・。違った勉強をしてみるのです。
 勉強から完全にはなれるわけではありませんから、「時間を無駄にしいるわけではない」という安心感が得られます。<中略>

 「ラップタイム勉強法」も、勉強によってモチベーションを高めていくテクニックと言えます。
 ラップタイムとは、区間ごとにかかった時間のこと。「50ページ読むのに何分かかるのか?」「過去問を5問解くのに何分かかるのか?」といったことを定期的に計り、その変化を確認するのです。 

★「まとめノート」に頼ったら失敗する!

 まとめノートも単語帳と同様、作成に時間がかかります。これまた作成が目的となりがちで、勉強時間が奪われます。
 それに勉強する得は最低でも、テキストや問題集を手元に置きます。まとめノートや単語帳まで加わったら、勉強道具が多すぎるのです。<中略>
 まとめノートの代わりに「苦手インデックス」をつくることがありますから。
 これはテキストを移すのではなく、「科目/ページ数/勉強内容/まちがいの理由」など、ミスに関する情報だけをまとめるのです。<中略>
 このノートには、あなたの苦手な項目だけが、箇条書きで記されます。
 再び似たようなまちがえをしたとき、苦手インデックスを見直せば、その項目がテキストのどこにあるか一目瞭然です。まちがえた理由まで書いてあるのので、復習にも活用できます。

★テキストに書き込むときの3つのルール

1.自分が読んだときに、読みやすい
2.簡潔にポイントのみまとめられている
3.分量が多い場合は他にポスト・イットなどを使う

<中略>
 また、テキストの「65歳」を「65」としたりして、意味を変えない省略を行っています。そうすることで、わかりやすさをアップさせるとともに、覚える情報量を減らせます。
 書き込む情報量が多い場合は、大きめのポスト・イットに書いて貼ります。

★記憶に粘って離れない「ゴロ合わせ」の3大原則

1.少しエッチ、またはインパクトがある(または、自分の身のまわりのことと関連している)
2.シンプルかつ、重要なことを盛り込む
3.ゴロ合わせだけではなく、一緒にイメージを考える

★当日必ず持ち込める!「骨」で覚える暗記法

 安田は高校時代、保健体育の勉強で「全身の骨の名前」を覚えたことがあります。実際にその骨をたたきながら、骨の名前を暗記したのです。
 指先で太ももをたたきながら、「大腿骨」と声に出していた感じです。
 テスト本番で思い出せないときも、指先で該当する骨をたたいていると、政界を思い出すことができました。<中略>

 現在も覚えにくいものを覚えるときには、この方法を応用しています。
 その言葉を口にしながら、骨を指先で叩くのです。
 「頬骨を叩いたら〇〇〇〇」
 「肋骨を叩いたら〇〇〇〇」<中略>
 もちろん、受検する科目によって、同じ骨でも違うことを覚えます。
 また覚える際には、骨の並びに合わせて、順番を合わせることを意識してください。そうすることで、スムーズに思い出すことができます。

【感想など】
本書はタイトルに「短期間でスイスイ受かる」「超快速」とあるように、短期間で資格試験に受かることに特化して書かれた勉強本です。

例として著者のお二人がお持ちの資格の中から2つ紹介すると、その資格取得までの勉強期間は

庵谷賢一さん
社会保険労務士・・・4か月
中小企業診断士・・・1年半(←最初に撮った資格で勉強の効率が悪かったらしい)

安田史朗さん
社会保険労務士・・・7か月
中小企業診断士・・・3か月

これらはいずれも「通常の勉強期間1年、勉強時間1200時間」だそうですから、お二人ともかなり短期間で資格取得されています。

それに、これは本書に書かれているお二人の資格のほんの一部で、他には日商簿記2級を2週間で(庵谷さん)とか、TOEIC860点以上を4か月で(安田さん)といった「ほんまでっか?」と聞きたくなるものも。

しかし、本書を一通り読めば、ここに書かれていることを本当に真摯に実行すれば十分可能ではないかと思える内容でした。
ただし、キツイですよ。

正直、「これだけ勉強の密度を数カ月保てる人って、コツコツ勉強できる人じゃないの?」と、ツッコミたくなったのですが、そこは我慢(笑)。

さて、著者のお二人のような華々しい資格試験合格実績のないワタクシが、本書の書評などおこがましいのですが、つたない資格試験勉強経験と大学受験経験から、本書を読んで経験上共感できた部分をいくつか。

◇勉強=筋トレ
 ワタクシ、勉強と筋トレには共通点がたくさんあると思っています。
筋トレのポイントは「繰り返し」「継続」そして「超回復期にさらに負荷をかける」です。

本書では集中力を筋トレに例えて書かれていますが、集中力だけでなく記憶力も負荷をかけたトレーニングを繰り返すことでパワーアップするとワタクシは思っています。

まぁ、考えてみれば、脳細胞も筋細胞も同じ細胞です。
鍛え方が似ているのは当然ですよね。

あっ、それと大切な点。
筋トレには筋肉をつくる材料、つまりたんぱく質をプロテインなどで摂取しますよね。
勉強もこの点は同じ。

「ブドウ糖」を含む食べ物を必ず摂取すること。
まちがっても勉強期間に炭水化物ダイエットをしないでください。
燃料なしに脳に無理なエクササイズをやらせるようなものです。

◇一冊のテキストに書き込む
 これは大学受験勉強時に経験的に編み出した勉強法。
特に英語と世界史はテキストに徹底的に書き込み、それを繰り返し読みこむことで記憶を定着させました。
この経験から社会人になってからの資格試験はテキスト一本勝負というスタイル。

といってもワタクシが社会人になってからとった資格は、
今や携帯電話の普及ですっかり影が薄くなった「アマチュア無線4級」と、
家の中の敗戦ならお任せ!の「電気工事士2種」
といった程度ですので参考にはならないと思いますが(←しかも2つとも趣味でとったもの)。

「アマチュア無線4級」はポケットサイズの問題集を、用事で東京に行った時の往復の新幹線内で6回繰り返しただけ。
「電気工事士2種」の学科は1冊テキストをこれも6回ほど繰り返しただけでした。

わかってもわからなくてもとにかく1冊のテキストを短期間に繰り返す!
そうすると不思議と3回目ぐらいから記憶に定着しだすんですよね。
そしてどうしてもわからな部分が浮き彫りになってくる。
これ、資格試験の重要なポイントだと思います。

それに短期繰り返しには他にもメリットが。

コツコツだと最初の頃に勉強したことを忘れてしまうことがあるのですが、短期間の繰り返しでは忘れる暇を与えない勉強が可能になります。
これ、読書も同じで、小説を精読していると、最初の頃に出てきた人の名前を「誰だっけ?」とページをめくり返したことありませんか?
その点、速読で繰り返し読んだ方が、全体の内容がまんべんなく頭に入って、最初の頃のことも忘れない。
しかも、「あっ、これがあの伏線だったんだ」という発見もあったりします。

資格試験の勉強と速読(フォトリーディング)にも沢山共通点がありますね。

さて、本書では
前半に、タイムマネジメントやモチベーションの維持といった内容。
後半には「ゴロ合わせ暗記法」や「4択問題の必勝法」といったガチの勉強術、試験対策がバッチリ書かれています。
中には「骨を叩いて・・・」なんていう暗記法も(←これやってみよう)。

これから資格試験に挑戦しようという人は是非お読みください。

「資格で飯は食えん」という人の意見も一理ありますが、世の中にはその仕事をするために資格や免許が必要なものが存在します。
試験という壁のために人生の可能性をあきらめるなんて、とんでもなくもったいない話です。

「試験に受かると、人生が変わります。」

挑戦しましょう!

本書は、すばる舎編集者の上江洲様より手渡し献本していただきました。
ありがとうございました。

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4 COMMENTS

すばる舎リンケージ上江洲

一龍さま お世話になります。すばる舎リンケージ上江洲です。カイベンの書評ありがとうございます!ご指摘通り、かなり密度の濃い勉強法ですが、短期間なら頑張れる人には向いているかと。骨で覚える暗記法と集中力の筋トレは私もお気に入りでしたので、取り上げていただいて嬉しく思います。取り急ぎお礼まで!

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庵谷

著者の庵谷です。はじめまして。
まさか一龍さまのブログでご紹介頂けるとは思っておりませんでした。
カイベンって字を間違えると、アレですよね(笑)。
すごくうまくまとめて下さって、それも選んで頂いた
ポイントもすごくよいと思いました。
あと、一龍さまのご指摘どおりなのですよね。
一年でみるとダラダラしているんですけど、
試験前はスイスイやっています。
onとoffの切り替えが人よりうまいのかもしれないですね^^
これだけの記事を書かれるのにすごく
時間や労力がかかったのではないでしょうか。
本当に、本当にありがとうございます!

返信する
一龍

上江洲様
いいご縁をいただいて、上江洲様とお会いできたことでこの本とも出会えました。
本当に内容の濃い本ですね。
この本を読んで、どんどん資格試験に挑戦し、人生を切り開く人が増えて欲しいです。

返信する
一龍

庵谷様
はじめまして。コメントありがとうございます。
「すごくうまくまとめて下さって・・・」とのことですが、正直内容が濃過ぎてまとめきれない本でした。
これだけの経験に基づいたコンテンツ、すごいです。
多くの人が本書を読んで、資格試験に挑戦して欲しいですね。
今後ともよろしくお願いいたします。

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