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「楽しい」になる方法、見つけてください【書評】樺沢紫苑(著)『「苦しい」が「楽しい」に変わる本』 (あさ出版)

「苦しい」ってどういうこと?
その仕組みを知ると意外と単純。

そして、それを「楽しい」に変えるのも、意外と単純で簡単なんです。

 

【目次】

はじめに
第1章 「苦しい」と「楽しい」の基本
第2章 「苦しい」が「楽しい」に変わる7つの方法
第3章 「苦しい」をモチベーションに変える技術
第4章 「嫌い」を「好き」に変える人間関係を改善する5つの技術
第5章 変えられない「苦しい」を「楽しい」に変える方法
第6章 究極の「苦しい」解消法
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
★しょせん、脳内物質の変化

 あなたにとってはひどく「つらい」仕事でも、ほかの人は楽しそうにこなしている、ということはありませんか?
 同じ仕事を、同じ時間やっても、ある人にとっては楽しく、ある人にとっては苦しい。何が違うのかというと、脳内の反応が違うのです。
 仕事への取り組み方や姿勢、考え方、ちょっとした受け止め方、目標設定など、頭の中の回路を切り替えるだけで、「苦しい」脳内物質が分泌されている状態が、「楽しい」脳内物質が分泌される状態へとチェンジします。
 あなたの「苦しい」は「楽しい」に変えられる。それは科学的に証明された事実です。

★「苦しい」と視野狭窄に陥る

 この「苦しさ」が、そう簡単に終わるはずがない。いや、どこまでも抜けない真っ暗なトンネルのように、永遠に続くのではないか?そんな絶望にも近いマイナスの考えが、次々と頭をよぎることと思います。
 なぜそう思うのでしょうか?「苦しい」人は、必ず視野狭窄(視野、視界が狭くなり、周りが見えなくなってしまう状態)に陥るからです。今ある目前の「苦しい」で頭がいっぱいになってしまい、それ以外のことが考えられなくなってしまうのです。
 逆に言うと、物事の全体像をとらえられれば、「苦しい」以外のポジティブな側面も見えてきます。

★「苦しい」が「楽しい」に変わる7つの方法(抜粋)
◇「不安」の正体はすべて「取り越し苦労」と知ろう

 「苦しい」の理由の大きなものが「不安」だと思います。「明日、どうなるんだろう?」「これから先はどうなるんだろう?」「もし、○○したらどうしよう・・・・」。
 こうした不安の90%以上は、「予期不安」。まだ起こってもいない将来の出来事や、わからないことに対し、あれこれ考えて不安になることといわれています。要は「取り越し苦労」です。<中略>
 実際に「苦痛」となる出来事が起きなくても、「起きるのではないか」と思っただけで、極度の不安状態とそれによるストレス反応が生じるのです。
「先のことは考えるな!『今』にフォーカスしろ」

★「嫌い」を「好き」に変える 人間関係を改善する5つの技術(抜粋)
◇「人間」ではなく「人間関係」を変える

 変えられないものの典型が、「過去」と「他人」です。「他人」を変えようとすることは、エネルギーを無限のブラックホールに注ぎ込むようなもので、変えようとする人、変えられようとしている人、双方にとってもストレスになるだけです。<中略>
 「人間を変える」のではなく、「人間関係を変える」と思った瞬間、気分はとても楽になります。質と量の両方でコミュニケーションを深めていけば、人間関係は良好なものへと、必ず変化していくからです。

◇「かげ口」ではなく「かげほめ」を

 嫌いな人間をほめるようにする。そうすると、おもしろいように人間関係が変わってきます。それが本人の耳に入れば、その効果は絶大なものとなりますが、そうならなかったとしても、本人のいないところで、こっそりとほめても、人間関係は好転します。なぜなら、「ほめる」のは、「相手のよいところ探し」につながるからです。
悪いところ探しをすれば、「短所」がたくさん見つかって、相手のことが嫌いになる。よいところ探しをすれば、「長所」がたくさん見つかって、相手のことが好きになるのです。

◇誰でもできる!コミュニケーション量を増やす方法

1.笑顔で挨拶する
 コミュニケーションは、まず挨拶から。挨拶とは、心理学的に言えば、「私はあなたに対して心を開いていますよ」というサインです。

2.雑談する
 雑談の重要なポイントは、それは、「雑談」を通して、相手との「共通点」を見つけ出すことです。<中略>相手と自分の「好きなこと」「好きなもの」の共通点について話す。それだけで、人間関係が好転します。

3.聞く
 大切なのは「聞く姿勢」です。しっかりと「聞く」ことで、同じ会話からも、相手に関してより多くの情報が得られるようになります。
 また、人間は自分の話をしっかり聞いてくれる相手に好意を抱きます。

★三位一体で真の健康を手に入れよう

 メラトニンを分泌させる「睡眠」、成長ホルモンを分泌させる「運動」、そして副交感神経を優位にする「休息」。運動は睡眠を深め、睡眠前の休息が睡眠を深めます。<中略>
 あなたが「苦しい」を抱えているとするならば、まずすべきことは、睡眠、運動、休息の時間確保です。

【感想など】
本書冒頭部分、

「苦しい」状態では、「ノルアドレナリン」「アドレナリン」「コーチゾール」という「3大ストレスホルモン」と呼ばれるものが分泌されます。これらの物質が、私たちの心や身体に悪影響を与えます。
 「楽しい」もまた脳内物質の変化で、楽しいときに分泌する脳内物質が「ドーパミン」「エンドルフィン」「セロトニン」です。

と、脳内物質が紹介されていますが、科学的な見地からすれば
 

「心」の変化と思われていたことが、実は脳内物質やホルモンの増減だった

ということになります。

ワタクシなどはにわかに理解不能な領域ですが、科学的にはそういうことなんでしょう。

マリファナとか覚せい剤とか、「楽しい」状態に薬物でなることができるわけですからね(でも絶対だめですよ!)。

で、本書は心の持ちよう、考え方、行動などによって「楽しい」になる脳内物質を出し、「苦しい」を「楽しい」に変えようというのが狙い。

しかもその方法は、難しいものではありません。
案外ちょっとしたことで「苦しい」は「楽しい」に変わるのですよ。

本書で「苦しい」状況を山登りに例えて説明している部分があります。

 たとえば、急な山道を登っているとき。苦しいのでうつむいていると、山道の苦しさだけが襲いかかってきます。しかし、顔を上げて周囲を見たらどうでしょう。木々の緑、美しい花など、すばらしい風景が広がっているのです。しかし、そこに注意を向けない限り、そんなに美しい風景も目に入ってきません。それが、「苦しい」の視野狭窄です。

学生の頃、山登りをしていたワタクシには、この例えすごくよくわかります。

山登りってめちゃくちゃしんどい。

でも、森林限界を越えて視界が開けて景色が見えだすと「苦しい」けど「楽しい」になるんです。
振り返ると自分の足で上ってきた”高度感”も確認できますし、そのうち目指すピークも見えてきます。

「成果が確認できてゴール設定がはっきりしていること」

これが「苦しい」、けど耐えられるし「楽しい」の条件だと思うのです。

しかし逆に、いつまでたっても「苦しい」だけの登山もありました。

それは雨が降ってるうえに、ガスでホワイトアウト。
自分の足下しか見えない状況での登山でした。

本書で言う「視野狭窄」の状態ですよ。

人間にとって、全体を俯瞰できない、ゴールがわからない状態がずっと続くことってすごくストレスですよね。
このときワタクシを精神的にささえてくれたもの、それは腕時計についていた高度計でした。

その日の目的地のテント場の高度は地図で知っているので、「あと何メートル登れば到着」というのがだいたいわかるわけです。

周りがガスで全く見えないなか、ワタクシは高度計の数字が増えるのだけを楽しみに登った覚えがあります。
そして、ワタクシのパーティーみんなが「あと何メートル」というの共有して、つらいだけのその日の行動を乗り越えました。

人生でも仕事でも、自分の”高度計”を持つことができれば、「苦しい」のなかでなにかしら「楽しい」を見つけ出すことができますよね。

そしてその”高度計”は難しい特別なことではなく、ほんのちょっとしたこと。
例えば、自分へのご褒美だったり、目標設定と達成だったり。

自分にあった”高度計”を本書でぜひ見つけてください。

もう一つ本書で納得した部分。

それは 

「原因除去」にこだわると「苦しい」は大きくなる
「人間」は変えられないが、「人間関係」は変えられる

でした。

職場の悩みの大部分は人間関係に起因するもの。
ワタクシも自分のチームに押し付けられた、”仕事から逃げる年上のおじさま”が今年の悩みの種でした。

しかし、本書を読んでワタクシも行動を変えてみようかと。
嫌ってもしょうがないので「かげぐち」をやめて「かげほめ」をしてみようかと思います。

というのも、先日職場の若い娘に言われたんですよ、「一龍さんすごいですね、〇〇さんの分まで全部仕事やってるんですね」と。

見てる人はちゃんといるんですね。

でもワタクシの失敗は、このとき「そうやねん、あのオッサン全然仕事せえへんからな。だいたい恥ずかしげもなく定年も近づく歳になって『ワシにはできんわー』なんてよう言うよな。ほんま給料泥棒やで・・・  延々続く」と悪口を言ってしまったこと。

しまった、このとき褒めていれば、きっとワタクシの株はストップ高だったはず。
たちまち若手女性職員のあいだに評判が伝わり、「一龍さんって素敵」となって・・・(妄想膨らむ)。

”仕事から逃げる年上のおじさま”は変えられなくても、ワタクシにとって職場がすごく楽しくなったはず。
そうすれば、”おじさま”が仕事をしないのもワタクシにとっては好都合になって、「好き」ではなくても「嫌い」ではなくなったかも。

よし、明日からは褒めよう。褒めちぎろう!(アサマシ)

というわけで、変な方向に行ってしまいましたが、あなたの「苦しい」がなにかしらちょっとしたことで「楽しい」に変わる可能性は大いにあります。

その”ちょっとしたこと”を本書でぜひ見つけて、人生を楽しみましょう。

本書はあさ出版編集者の吉田様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
樺沢 紫苑さんの著書

樺沢紫苑さんと言えば本業のお医者様よりIT関連本のイメージが先行するのはワタクシだけ?

本書内で紹介・引用されている本

本書内でお薦めされている映画

 

 

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