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グローバル時代の成功法則【書評】トム・ラス,ジム・ハーター(共著)『幸福の習慣』(Discover21)

世論調査会社がまとめた「統計的に正しい幸せの方法」。
世界150カ国の”うまくいっている人”のエッセンスって、まさにグローバル時代の成功法則じゃないですか!

 

【目次】

はじめに
1章 仕事の幸福とは? 
2章 人間関係の幸福とは?
3章 経済的な幸福とは?
4章 身体的な幸福とは?
5章 地域社会の幸福とは?
6章 人生を価値あるものとするために
訳者あとがき
参考文献、資料
世界の国別幸福度ランキング
「幸福の5つの要素」を定義する
職場の幸福度を高めるためにすべきこと
幸福度を高める時間の使い方

【ポイント&レバレッジメモ】
1仕事の幸福
★仕事に熱意を持っているか

 収入を得ることは「仕事の幸福」の必須条件ではありません。収入の有無にかかわらず、私たちは「そのことをするのが心から楽しい」と思える何かが必要です。その楽しい何かをする機会が毎日あることが必要なのです。

 「仕事に熱意を持っている人」は朝仕事についた瞬間から仕事を終えるまで”幸せだと感じる度合い”と”仕事に対する興味関心の度合い”が大幅に高いという結果が出たのです。

 しかし、「仕事に熱意を感じていない人」は、週末のために生きているようなものです。”平日は死んでいる”といっても過言ではありません。

★上司の影響力

 さまざまな時間の中で人が一番楽しくないと感じる時間は「自分の上司と一緒にいる時間」だということがわかりました。

 仕事に熱意を失う危険性が最も高いのは「自分の上司は、部下である自分に全く関心を持っていない」と感じている人でした。

 マネージャーが「部下の強みに意識を向けている」人である場合、そのチームで職場に不満を持つ人の割合は全体の1%(=100人に1人)まで下がります。

★「強み」を使えば、仕事は楽しくなる

 自分の強みを生かして仕事をしている人は、週40時間の業務時間を楽しんでいます。一方、自分の強みを活かせずに仕事をしている人は、週20時間までは元気に働けますが、20時間を越えたあとは、働けば働くほど疲れてしまいます。

2人間関係の幸福
★幸福は人から人へと”感染”する

 日々接している家族や友人が幸せを感じていると、幸せを感じる可能性が15%高まるという研究結果が出ています。

 あなたの友達の友達、そのまた友達の幸福度が高いと、あなたの幸福度は6%向上する可能性がある

★だれかと一緒に過ごす時間が幸福感を高める

 毎日6時間以上人と関わる時間を持っていると幸福度が上がり、ストレスや不安は小さくなります。

 内向的な人でもコミュニケーションの時間を少しでも長く持つと、人生の全体的な質を高める効果がある

★幸せな親友はあなたを幸せにする

 日々の生活に幸せを感じている友人が1人増えるごとに、幸せになる可能性は約9%ずつ高まる。反対に、日々の生活が不幸だと感じている友人が1人増えるごとに、幸せでいられる可能性は7%ずつ低下する

3経済的な幸福
★幸せになるお金の使い方

 自分のために1万円の買い物をしたときと、だれかのために1万円分のプレゼントを買い物したときを比べると、プレゼントにお金を使ったときの方が幸福度が高くなります。

★経験と思い出にお金を使うと幸福は持続する

 思い出のためにお金を使うと、人と関わることで「人間関係の幸福」が満たされる上に、それが時間を経ても色あせることがありません。ですから「物より思い出」にお金を使うことは利にかなっているのです。

 年収2万5000ドル以上の人は、物を買うよりも経験に出費した方が幸福度は2、3倍に高くなる

4身体的な幸福
★次の世代のために後天的遺伝に取り組む

 今のライフスタイルは自分自身の健康だけでなく、子供や孫、そしてその先に続く世代の健康にも影響を及ぼす可能性がある、ということです。
「今から数時間後、数週間後、数ヶ月後の自分自身のため」という観点に加えて「次の世代のためにもよい影響を残そう」と考えるとモチベーションがぐんと上がるのではないでしょうか。

★ほんの20分の運動で1日中気分が良くなる

 週に2日間以上運動をしている人は、運動をしていない人に比べて圧倒的にストレスが少なく幸せな気分で生活しています。
 運動する日が1日増えるごとにエネルギーレベルは上昇することが、様々な調査から明らかになっています。そのメリットが最大になるのは週に6日です。週に6日までは、運動する日を増やすほど元気が出て、ストレスは減り、幸福度は高まります。

たった20分間の軽い運動でも2時間後から12時間後にいたるまで、いつもよりはるかによい気分ですごせる

5地域社会の幸福
★利他的行動

 何もせずにいると「自分は何者か、自分は周囲にどう思われているのか」など、自分のことで頭がいっぱいになって行き詰まってしまう傾向があります。でも、だれかのために役立つ行動をして社会とのつながりができると、自己中心的な世界に風穴が開き、重苦しい気持ちから解放されるのです。

 また、いくつかの研究では、利他的な行動と長生きは関係があることが明らかになっています。他の人のための行動を通して、自分が社会とつながっていると感じることで孤独のストレスを減らし、自分の存在意義を問うような否定的な感情を予防できるために長生きできるのではないかと推測されています。

【感想など】
自己啓発書といえばディスヴァー21さんのお家芸のひとつ。
特に翻訳物はいつも、良質でしっかりした内容の本を紹介してくださるので、自己啓発本好きとしては感謝しております。

さて、本書も最初、ディスカヴァー21さんらしい自己啓発書かなと思い読み始めましたが、これまでの自己啓発書とは少々異なった趣がありました。

それは何かというと、本書のベースが実際の調査統計によっている点。

 ギャラップ社は、1950年代から”元気で充実した人生を生きるために何ができるか”というテーマに取り組み、現在まで探求し続けてきました。近年は、経済学者や心理学者、科学者たちとパートナーシップを組み、国や文化の枠を超えて共通する幸福の構成要素についての研究に力を入れております。
 この研究の一環としてギャラップ社は150カ国にわたるグローバル調査を実施し、その結果、世界人口の98%以上のデータを得ることができました。

と、冒頭部分にありまして、「マジっすか?とんでもない規模じゃないですか!」と驚いた次第。

一般的な自己啓発書は、何かの分野で成功を収めた人が自分の実体験をもとに書いているものが普通でしょう。
だから著者のキャラがたてばたつほど面白いのですが、その反面、「それって一般的にはどうよ?」という内容もあったりします。

それに対して本書は、大規模な調査統計が基になっているため、世界中のどんな国の人にも当てはまる内容。
普遍的というか真理というかベーシックといいますか、「これだけは絶対欠くことができませんよ!」という要素に絞り込まれています。

しかもギャラップ社さんは世論調査や組織のコンサルティングを行う企業さん。
調査統計をまとめるのはお手の物でしょう、幸福な状態、原書では「ウェル・ビーイング(=幸福・人生の満足)」と表現しているそうですが、その要素を次の5つにしぼっています。

1. 「仕事」・・・仕事に情熱を持って取り組んでいる
2. 「人間関係」・・・よい人間関係を築いている
3. 「お金(経済)」・・・経済的に安定している
4. 「健康(心身)」・・・心身ともに健康で活き活きしている
5. 「地域社会」・・・地域社会に貢献している

考えてみたら確かに、幸福の要素ってこの5つにつきますよね。

で、この5つはお互いに密接に関係していて、どれも重要なのですが、一番目に「仕事」がきているのが本書ではキモの部分となっています。

ワタクシなら迷わず第一に「お金」といってしまうのですが・・・。

以前読んだ本に、日本は年間3万人の自殺者がいるのですが、職業別で見ると一番多いのは「無職」だそうです。

「仕事」、大事です。

本書に書かれているように「情熱を持って」仕事に取り組める人ばかりじゃないと思います。
生きるため、お金のために嫌だけど働いているという人も多いでしょう。

しかし人生の多くの時間を「仕事」に裂かなくてはならない以上、どんな仕事でも生き甲斐ややり甲斐、達成感といったものを持つ努力をすること。

それが幸せの第1歩なのでしょう。
なぜならそれが、「人間関係」や「お金」、そして「健康」にも結びついてきます。

そして、その裏付けを統計結果などの数字で見せてくれるのも本書の面白いところです。

ただ、本音の部分が数字として表れているので、身も蓋もない意見や、立場によっては言葉に詰まる統計結果もあったりします。

例えば、

パートナーを失うより、仕事を失うダメージは大きい

とか、

人が一番楽しくないと感じる時間は「自分の上司と一緒にいる時間」

とか。

まぁ、こういうのが読めるのもこの本の価値なんでしょうけど・・・。

自分お人生に満足できない方、人生を好転させたい方。
ぜひ本書を一読して、まずは仕事について考えてみてはいかがでしょう。

本書はDiscover21社、大竹様より献本していただきました。
ありがとうございました。

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