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「戦略的インプット」がアウトプットを変える!【書評】奥野宣之(著)『情報は「整理」しないで捨てなさい』(PHP)

 

情報は「整理」しないで捨てなさい

情報は「整理」しないで捨てなさい

  • 作者:奥野 宣之
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

“目からうろこ”が落ちると同時に、これまでの奥野さんの著書がすべて“腑に落ちた”。

これはスゴ本です!

 

【目次】

序章 大事なのは「情報の入り口戦略」
第1章 捨てる勇気を持とう ――「普通じゃないアウトプット」のために
第2章 情報を見逃さない力を身に付ける
第3章 捨ててはいけない情報にアクセスする技術
第4章 「使える情報」「捨てる情報」を即決するルール
第5章 情報の捨て方、拾い方

【ポイント&レバレッジメモ】
★「戦略的インプット」とは

考え方ではなく行動

余計な情報を捨てて、使える情報だけに自分の頭で向き合うための技術

情報をため込んでから整理や分析をするのはやめる。情報と出会った瞬間、その核心をつかんで保護し、その他はもう目に入らないよう捨て去ってしまおう

◇「思い込み」「勘違い」というのは、面白みの源泉 ⇒ 「情報に流されるとつまらない人間になる」

「知らぬが仏戦略」

最終目的は「アウトプットする」であって、ライフワークとして研究しているのではないのだから、ノイズになる情報はあえて取り合わない。

◇「戦略的アウトプット」の目標
“他の人と違う”“普通じゃない”“ひと味違う”アウトプット ⇒ 「あなたの名前で仕事ができる」ようになること

◇戦略的インプットの4段階
 ①目をつくる
 ②広く情報に触れる
 ③使えるかを判断する
 ④捨てる・拾う

★目をつくる

情報に接する前に自分が「どんなアウトプットをしたいのか」「どうなりたいのか」というニーズを把握しておくことです。
 さらに、その目標に到達するためには、「どんな情報が必要なのか」「どんな情報に触れていくのがいいのか」と言うところまで、できるだけ具体的なビジョンを持っておく。

◇自分が何をしたいのかという、「ゴール」を認識する。

「リマインダー」・・・目的を忘れないようにするための「強制装置」を使う。
⇒ 「強粘着ポストイット」にゴールや課題を書いてノートに貼る

★広く情報に触れる
「なんでもつまんでおく原則」(誰もがアクセスするルート)+「自分だけの情報ソース」=「二階建て」

辞書を使って、広く情報に触れる。その最大のコツは「もう知っている言葉を引くこと」です。 ⇒ 「知っているつもりだったが知らなかったこと」が出てくる

◇際限なく情報に触れるのを防ぐ一番いい方法は、時間で区切ってしまうこと。
 (例)30分だけウェブ検索する
    1時間だけネットカフェで雑誌を一気読みする

★使えるかを判断する
◇「判断基準」の前提条件
 ①背景をリアルにイメージすること
 ②情報を大きな塊でなく、小さく分解して処理する

◇「判断基準」(抜粋)
・判断基準①:新旧
 ⇒だれも見向きもしないほど古い情報を掘り出してきたり、平凡な情報を切り口で『目新しく』

・判断基準④:発信源
「ポジショントーク」…「発信者だけがメリットを得るのがあきらかな時」は、捨てたほうがいい情報。

・判断基準⑥:再現性
⇒とっておくのは、自分から湧いた考え…忘れてしまううえに、再現性がない。

・判断基準⑧:インパクト
 ⇒そのメディアの「名物」はとりあえず食べる

★捨てる、拾う
◇取捨に両面からクロスチェックして、触れた情報とその場で決着する

「辞書を引く」…低コストで、無駄が少なく、アウトプットに結びつきやすい方法
⇒ 辞書の重さ、扱いにくさにはPCに辞書を入れることで対処。

◇むやみに本を貯めていることの問題は「入口が詰まる」こと ⇒ 読み返したり、参照したりして使った「回転率」の基準で、低いものから捨てて行くのが一番いい

「会見動画」を見ることで「現場」(一次情報)に行く

「名物情報」を拾う (例)日経新聞なら企業ニュース

◇書類に「×」を書く…情報を「捨て去る」ためには、見ないと決めた個所に「×」を入れる

頭の中は100%自由…アイデアを出すときに障害となるのは自己規制。自分の考えを検閲しない。

【感想など】
奥野宣之さんといえばデビュー作

 

情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)

情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)

  • 作者:奥野 宣之
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2008/03/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

が大ヒット!現在のノート術本ブームの火付け役でもあり、また実際ワタクシの周りでも100円のB6ノートを使っている人がほんとうに増えました。

ワタクシも多大な影響を受け、そのノウハウのいくつかはTTPさせていただいております。

ただ、同時に何となく違和感も感じておりました。
それは“100円ノートは安っぽくて嫌”といった好みの問題とか、“100円ノートをPCで管理する”という方法論の問題とは違う、もっと単純に根本的な次元の違和感。

要するに
「100円ノートの小さくて狭い空間に“なんでも書く”“なんでも貼り付ける”“情報を一元化する”のは物理的に無理ではないか?」
という疑問。

で、この疑問に見事に答えを与えてくれたのが本書でした。
このノート術を成立させる前提条件として、“必要な情報だけ拾う”、“必要ない情報は入り口で捨てる”という技術が必要だったんですね。

そしてこの本ではその技術が詳しく説明されているのですが、当然それは価値ある情報だけを“拾う“ためのノウハウであり、質の高いアウトプットを目指すために必要なテクニックが満載。
まさしくこれはスゴ本です!

本書の中でも触れられていますが、どうもワタクシたちは「情報は多ければ多いほどいい」と刷り込まれているようです。
「大量の情報をとりあえず集めて、その中から使える情報を取捨選択する」のが質の高いアウトプットのための必須行程のように思ってきました。

しかしそれが許される(しなければならない)のはジャーナリストや研究者であって、普通のビジネスパーソンが目指すのはもっと違う“価値を生むもの”のためのアウトプットだろうし、実際そんな情報を精査する時間的余裕もない。

これまで勝間本はじめ、数多くの自己啓発書や勉強本が“アウトプットのためにインプット量を増やす”ことを提唱してきました。

たとえば読書に関して言えば、実際に多読するようになるとばらばらの知識が結びついたり、何十冊も同じテーマの本を読めば多少は専門家に近い知識も得られて、“量が質に転嫁する”ということは現実にあることは否定しませんし、ある種の“量”はこなさなければならないと思います。。

ただ、それを実行する前に、情報を“拾う”“捨てる”かを、情報に触れた瞬間に瞬時に判断する力こそ最初に身につけなければならないスキルなのではないでしょうか。

そうすれば“量が質に転嫁する”までのスピードはより加速すると思います。
そのための方法論が本書には書かれています。

そして最後に、ネットなど便利なツールに囲まれて大切なのに忘れてしまいがちなところを引用。

情報スキルとは、煎じ詰めれば、「自分の頭を使うこと」にほかなりません。
<中略>
「頭の横着をしない」という態度が何より大切なことです。
本書で紹介した「戦略的インプット」は、情報を捨てることを通じて、いちいち頭を使うという「仕組み」です。

ガツンとやられた感じです。
効率を追い求めて一番大切な「自分の頭で考える」ということをせず、ついついネットに逃げて「頭の横着」をしてしまっている自分を反省!

ともかく、奥野さんの著書を読むときはまず最初にこの本を読まれる事をお薦めします。
そしてそこからノート術へ。
すると、より一層ノート術が充実すると思いますよ。

 

情報は「整理」しないで捨てなさい

情報は「整理」しないで捨てなさい

  • 作者:奥野 宣之
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

【関連書籍】

 

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【参考記事】

 

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にも奥野宣之さんの記事が掲載されています。
是非お読みください。

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