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なるほど「話題」はこうして作るのか【書評】杉本和隆(著)『「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか?』(マガジンハウス)

 

「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」

「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」

  • 作者:杉本 和隆
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2010/08/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

<楽天ブックスへのリンクはコチラ>『「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか?』

「日本で2番目に高い山」、知ってますか?
あまり知られていませんよね。でも視点を変えれば「話題沸騰」になるかもしれません。
そんな技術がてんこ盛り。
ヒット商品を狙う皆さん、必読の本ですよ!

 

【目次】

はじめに
1「話題」にはモノを「売る」力がある。
2「バズの法則」エムファンズ。
3「話題脳の鍛え方」。
4「話題」の発信。
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
★2番でも視点を変えれば1番になれる ⇒ ちょっとした着眼点や切り口で“1番はつくられる”もの

★「話題」がビジネスになる

「話題」になることを狙ってできるとすれば、これはもう十分ビジネスになると思いませんか。
 今までの宣伝活動は、不特定多数にうったえ、ものを買いたくなるようにすることを目的としていました。ですが、私が考える「バズ」は、モノであれ、イベントであれ、何か「話題」にすることが第一義の宣伝活動なのです。
「どんなネタなら人が反応するのか?」

★「話題で売る」という発想

 人間同士のつながりである「ネットワーク」がターゲットです。メッセージを受け取った個人がそのことを他の人に話したり、自身のネットワークツールを使って一斉に配信をしたり、そういったことを発生させるために、話題をしかけるのです。
 マスコミをうまく活用することができれば、大きな広告費をかけずに宣伝することができます。クチコミを活用することができれば、営業マンを雇わなくても、お客さんが勝手に営業活動をしてくれます。

★話題は「違い」からはじまる
 

まったく同じ人、全く同じ企業などありません。どんな人にも、どんな企業にもライバルにはない「違い」が必ずあると思います。その「違い」が大切なのです。話題は「違い」から生まれるものだと考えています。
 ただ他と違えばいい、というわけではありません。違うだけでいいのなら、突飛なことをしでかせば済むわけですから。大切なのは、指示される「違い」であり、これが「魅力」を生むのです。

★違い(発見・支持) → 魅力(強調・演出) → 強み(発信) → 話題
「違い」を発見し、相手の支持、ニーズに合えば「違い」は「魅力」になる。「魅力」は強調、演出すると「強み」に変化し、「強み」を伝えれば「話題」になる

★発想法の鍛え方 
・「自分自身がどのようなことに反応したのか?」を客観的に見ることを習慣にする
・仕掛けに乗ってみる。⇒ 自分の耳にまで届いたその理由を実物で体感する。その情報を知ったときの自分の感覚を持ちながら、「体感する」という実感をストックする。
・ヒットの理由を考える

★アイデアが浮かぶ3つの場所
・街に出る=今の自分にない発想の素材が収穫できる。
・誰かに話す=相手の頭からネタを引き出す。相手が何気なく返した言葉や自分自身がふと発した言葉に答えやヒントがある。
・寝ながら考える=リラックスしながら考えるとアイデアは降りてくる。

【感想など】
長引く不況の中、いかにしてモノやサービスを売るか、集客するかというのがどの会社も頭を悩ませるところ。

昔なら、マスメディアを使ってバンバン広告宣伝を展開すれば効果が目に見えてあったのでしょうが、昨今はその効果も期待できないし、そもそもそんなに広告宣伝費に資金をつぎ込めるほど余裕があるわけでもない。

そこで狙いたいのが「クチコミ」が広がることと、テレビ・新聞・雑誌そしてネットで「紹介」されること。
つまり世の中の「話題」になるということ。

その「話題」を意図的に仕掛け、使いこなし、操るための方法が、著者が本書で推奨する 「バズの法則」エムファンズ です。

今回、【ポイント&レバレッジメモ】ではネタバレ自重のため 「バズの法則」エムファンズ は割愛させていただきましたが、まるまる割愛すると本書の魅力が全く伝わらないので、すこしだけ 「バズの法則」エムファンズの説明と、紹介をしておきます。

まず説明から。著者によると

「バズの法則」エムファンズ(MFUNS)とは、18の法則から頭文字をとって、M=メッセージ・メディア・マーケット、FUN=楽しむ、S=複数形、という順番に並べ替え、私が名付けました。この法則を使って作り上げた話題のための「メッセージ」は、『メディア』も『マーケット』も『楽しむ(複数形)』ことができる、という意味を込めています。

とのこと。
で、18の法則を列記すると

Most Mismatch
Famous Fashion Fight First Funny
Unique
News Naming
Season Secret Senseless Sociality Special Story Surprise Survey

となります。

この中からいくつか紹介。

★Mostの法則・・・世界一、日本一がダメなら、ニッチな1番を狙え!
なんでも「1番」というのは確かに話題になるし、それがどんなにニッチな1番でもアピールする時のインパクトは抜群ですよね。

例えば本でいうと、それが狭い分野でも、一瞬の出来ごとでも、「Amazonランキング ○○部門1位獲得」といううたい文句は確かに読者にとって興味を引くフレーズですよね。

ここから考えると、当ブログも話題になるためには何か一番を作り出せばいいという事になります。
記事数日本一?、更新頻度日本一?、新刊紹介日本一?・・・どれもダメだなぁー
作家さんからの愛されブロガー日本一とか目指しましょうか。

★Fightの法則・・・ライバルとあえて対決すれば、話題になる!
特にスポーツの分野では「因縁の対決」とか「リベンジ戦」という構図が出来上がると盛り上がりますよね。
阪神タイガース 小林 対 巨人 江川 とか(←古いなぁ)、子供の頃むちゃくちゃ燃えましたよ。

でもプロ野球なんて可愛いもので、この手法が特に使われるのは格闘技の世界。
Kー1も、著者が携わっておられたPRIDEでも試合前に過去の対決のビデオ(煽りVTR)をながして煽る煽る。
アメリカのプロレスなどは、これに勧善懲悪の要素も加わり、完全にショウアップされてます。

ただこの手法、スポーツの世界の純粋な対決や、エンターテイメントとしての演出ならばいいのですが、少しでも営利目的の臭いがすると一気に冷めてしまいます。

ワタクシにとってはそれが、本書で例として紹介されている勝間対香山対決。

『しがみつかない生き方』で香山リカさんが”勝間和代を目指さない”と言って、それに対して勝間さんが反論し始めた時、ワタクシも「おおっ」と思ったものです。(結論に対しては、どっちでもいいやんとも思いましたが)

しかしその後、対談本
『勝間さん、努力で幸せになれますか』が出ると知って、「なんだ、そういう事だったのか」と一気に冷めて、そして覚めてしまいました。

ちなみに最近出版された、
『そこまで言うか!』には「またか」って感じです。
勝間ファンのはしくれとしては、勝間さんには本職の経済本で勝負して欲しいんですけどねぇ。

★Senselessの法則・・・非常識はスルーできない!
これはかなりの高等技術ですね。
著者が バズの三大「非常識」 と呼んでいるのは次の3つ

「ヒール」=悪役
「セクシャル」=性的魅力
「スキャンダル」=不祥事や醜聞

これを企業が意図的に使うのはかなりリスキー。
本書で例として紹介されているパリス・ヒルトンぐらいの突き抜けた(?)クラスの有名人なら、何をやっても「まっ、しょうがないねぇ」ですみますが、三大非常識は企業にとっては命とりになりかねません。

しかしそれだけにうまくコントロール出来れば、話題性、注目度は抜群でしょう。
例えば、JRAがCMキャラクターにお相撲さんを使って「やっぱりギャンブルは公営だな」って言わせるとか。
絶体に実現しないでしょうけど、話題にはなるだろうなぁ。

なんか、いろいろ関係のないことまで書いてしまいましたが、こう言った「話題」作りの手法が18個の法則として豊富な実例とともに紹介されています。

モノが売れない時代に、広告宣伝費をかけずにヒットを生み出したい!
そのためのアイデアに日夜頭を悩ませている方にオススメの1冊。
ワタクシも一ブロガーとして参考になりました。

 

「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」

「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」

  • 作者:杉本 和隆
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2010/08/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

本書は著者の杉本和隆様より献本していただきました。
ありがとうございました。

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【管理人の独り言】
本書のタイトル、「日本で2番目に高い山」ってみなさんご存知ですか?
答えは、南アルプスの北岳です。

北アルプスの穂高や槍が岳は有名ですが、なぜ北岳はあまり知られていないのか。
理由はいろいろありまして、南アルプス自体が北アルプスに比べて人気がないこと。
北岳の登山ルートが日本屈指の急斜面でキツイこと。
甲斐駒ケ岳などの南アルプスで人気の山とあわせて縦走するにはちょっと不向きな地形であることなどなどがあげられます。

実はワタクシ、学生の時に一度、南アルプスで1週間ほどの縦走したことがあります。
この時、薬師岳や甲斐駒ケ岳などをまわって、最後に北岳に登る予定でしたが、途中仙丈ヶ岳のキャンプ場で突風でテントをつぶされ、下山をよぎなくされてしまった苦い経験が・・・。

それ以来一度も南アルプスには行っていません。
本書を読んでその頃の記憶が鮮明に、そしてまた山登りがしたくなってきて・・・ウズウズ。

最近登山ブームですよね。
どうぞ足に自信がある方は北岳にチャレンジしてみたください。

北岳からの富士山の眺めはそれはもう絶景だそうですよ。

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