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「笑顔を大切に、すごいことをやろう」【書評】林成之(著)『望みをかなえる脳』(サンマーク出版)

今日ご紹介するのは、林成之先生の新刊

 

 

望みをかなえる脳

望みをかなえる脳

  • 作者:林 成之
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2009/01/14
  • メディア: 単行本
 

 

林先生は、以前、当ブログで紹介した

 

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

  • 作者:林 成之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/10/21
  • メディア: 新書
 

 

の著者で、脳低温療法を開発した世界的権威でもある脳神経外科医。
いわゆる脳本ブームが続いていますが、そんななかで脳神経外科医が書いた脳本というのはかなり異色。

前作『<勝負脳>の鍛え方』があまりのスゴ本で面白すぎたため、新刊が出たのを知って飛びついてしまいました。

そして、今回もかなりきてます!

 

【目次】

 プロローグ 脳では何が起こっているか?
 第1章 頭がいいとはどういうことなのか
  頭を良くしたかったら、恋をしなさい
  「思い」や「考え」が生まれる仕組みがわかってきた
  壊れた脳を生き返らせる画期的な治療法    他
 第2章 ケタ違いの成果をあげる脳
  ケタ違いの医療を支えたケタ外れの真剣さ
  忙しいときにこそ脳の思考力は深まる
  大変を大変と思わない心が「脳を燃やす」
 第3章 正しい脳、間違える脳
  自分を守ろうとしすぎて壊れてしまう脳
  過剰な自己防衛は組織に何をもたらすか
  人の失敗を許し、自分の弱点を認めるという強さ   他
 第4章 感情が脳を生かす
  戦時下のベトナムで経験した医療現場の凄い現実
  困難は能力を伸ばす絶好のチャンスだ
  まず「好きになる」ことが脳を活性化する起点    他

【ポイント&レバレッジメモ】
★頭がいいとは
◇頭がいいとは総合的なもの ⇒ 「知、情、意」のすべてがバランスよくそろっている。「心」の働きが密接にかかわっている。
◇心と脳の働きは連動している ⇒ 性格のいい人は脳の働きが良く、頭もいい。逆に、本当に頭のいい人は優れた心の持ち主でもある。
◇頭を良くする、能力を高める ⇒ ダイナミック・センターコアに含まれる神経群を刺激するような行為に努める。「おもしろい」「興味がある」「好きだ」「意欲をかきたてられる」「感動した」などと思いながら仕事をする、勉強する。

★ケタ違いの成果をあげるには
◇ケタ違いの必死さ、高い緊張感と集中力、最高の水準の結果を求めて限界ぎりぎりまでやり切る姿勢。そういう強い心構えやケタ外れの真剣さが日々の壁を破っていく。
◇一つの成果をあげてもそれに満足せず、もっといい方法はないか、足りないものはなんだと考えつづける。
◇適度な緊張感を持ちながら忙しく仕事をしているときが、人間の心身の働きにとっては最も効果的で、脳の機能も高まる。

★目標を達成するために
◇集中力を発揮するにはその時その場のことに全力を投入すること。
◇最終的に何をしたいのか、その目的を明確にする。その目的を達成するためには何が必要なのか、具体的な目標を立てる。その目標を一つずつ堅実に実行していく。段階を着実に踏んでいくことで、最終目的まで確実に到達することができる。
◇細分化法・・・問題は「大きな一つのかたまり」と考えず「手に負える」サイズや部分ごとに分けて、それらを検討していく。

★脳の性質から見た組織論、リーダー論
◇過剰な自己防衛はリスクに通じる ⇒ 人間の脳は自己防衛反応が行き過ぎると、逆に自分を傷つける方向に向かってしまう
◇失敗を責めるのではなく、その失敗をカバーできなかったことを責める。 ⇒ 「個人の失敗を責める」組織や集団では人々が「過剰な自己防衛」にはしりがちになる。
◇組織のリーダーに必要なのは、①「自分をすてる」ということ、②部下を強く動機づける力
◇自己防衛が自他への攻撃へ転じないようにする方法
 ①相手の失敗を許す寛容さ
 ②自分の弱点を認められる素直さ
◇「仲間になりたい」本能を活用した最強の組織作り
 ①明るく前向きに仕事に取り組むこと
 ②仲間の悪口を言わないこと
 ③コミュニケーション力や「面倒見の良さ」を発揮すること
 ④否定語を使わないこと

★感動が脳を生かす
◇「困難を愛せよ」⇒前向きな気持ちでぶつかることで肯定脳を作り出せる。困難を克服した時、人は達成感や感動を覚え、それがまた脳の働きを活発にしてくれる。
◇仕事はうまくなるより好きになれ。それが嫌いな仕事でも、無理にでも好きになる努力をしていると、そのうち面白くなり、スキルも身についてくる。
◇仕事のできる人とは・・・①「自分の弱点を素直に口にできる人」、②「人の悪口を言わない人」 ⇒ こういう人は必ず自分に厳しく、人にやさしい
◇うまいほめ方・・・どこがいいのか、何が優れているのかを具体的に褒めること

【感想など】
◇前作の『<勝負脳>の鍛え方』は脳の働きと「勝負」との関連に重点が置かれていたため、特にアスリートが読むと絶対にハマる本でした。

今回、本書では日本競泳陣に「一気に駆け上がる」といったアドバイスをした話とか、「目線」「腰」「肩甲骨」のライフラインの話も出てくるのですが、どちらかというと今回は林先生の経験から得たリーダー像や組織論、職業観といったものが中心となっています。

したがって本書は現在管理職の地位にあるチームを引っ張って行かなければならない方、また、仕事がどうも好きになれない、成果を出せないと悩んでいるビジネスパーソンにぜひ読んでほしい内容となっています。

◇それにしても医療の現場とはかくも厳しいところなのですね。
脳本としてはもちろん、読み物としても純粋に感動しました。

林先生は救急救命センターで長く務められた方ですが、スタッフに宣言した内容がすごい!

これまでとはケタ違いにすごい医療をしよう。たとえ瞳孔が開いた患者さんであろうと、呼吸が停止した患者さんであろうと、一人残らず命を食い止め、やがて必ず社会復帰させる。そんな最強の医療チームをつくろう

助かる命より助からない命の方が多い現場で全員助ける、しかも後遺症なく社会復帰させることを目標に掲げてチームをまとめあげていく。

かなりむちゃな目標ですが、ここを読んだとき、
「これより厳しく、プレッシャーのかかるビジネスの現場ってそうそうないよな」と正直思いました。
と同時にこういう尊い仕事に人生をささげられる医者という仕事をうらやましく思ったり(←どうあがいてもワタクシは成れませんが)

また、本書後半で出てくる戦時下のベトナムでの医療活動の話や、アメリカ留学時の話も興味深い。

「笑顔を大切に、すごいことをやろう」が林先生のモットーだそうですが、
本書全体を通して流れている林先生の哲学は「ケタ違いの努力」でしょう。

脳の特性を学んで仕事に生かせるアイデア満載で、しかもこの本自体が脳への強い刺激になってやる気が出てくる。
そんなスゴ本です。

なお、本書には『望みをかなえる脳』7つのポイントが掲載されていますが、それは本書を読んでお確かめくださいm(_ _;)m

 

望みをかなえる脳

望みをかなえる脳

  • 作者:林 成之
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2009/01/14
  • メディア: 単行本
 

 

【本から学んだことを実践しよう】
「笑顔を大切に、すごいことをやろう」をモットーにする!

【関連書籍】

 

思考の解体新書

思考の解体新書

  • 作者:林成之
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2008/03/14
  • メディア: ハードカバー
 

 

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

  • 作者:林 成之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/10/21
  • メディア: 新書
 

 

 

【管理人の独り言】
うちの子が通う小学校がインフルエンザで学級閉鎖になりました。
なんでも15人休んでいるとか。
皆様お気を付けくださいませ。

それにしてもうちの子はなんでそんなに元気なのか?
アホは風邪引かんと言いますが・・・

【追記】
mnkgwさんのブログ『ORCALIBRIS』で当ブログを紹介していただきました。

2 COMMENTS

mnkgw

一龍さん
コメントをいただきありがとうございます。
まったく予期していなかったので感激しました。
「一流への道」は、とても読みやすく、本のまとめ方など色々と参考になります。多くの方に読んでほしいと思い、誠に勝手ながらリンクをさせていただきました。
林先生の本は、極限にまで厳しい医療の現場での経験に裏打ちされているので、それだけ読者の心に訴えかけるものがあるのでしょう。「科学の知」に「経験知」が織り込まれていることが、傑出している点だと思います。
これからも「一流への道」楽しみにしております。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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一龍

mnkgwさん
コメントありがとうございます。
> 「一流への道」は、とても読みやすく、本のまとめ方など色々と参考になります。多くの方に読んでほしいと思い、誠に勝手ながらリンクをさせていただきました。
いや~、お褒めいただきありがとうございます。
こんな拙いブログでよければ、どんどんリンクしてください(笑)
> 林先生の本は、極限にまで厳しい医療の現場での経験に裏打ちされているので、それだけ読者の心に訴えかけるものがあるのでしょう。「科学の知」に「経験知」が織り込まれていることが、傑出している点だと思います。
本当にそう思います。
林先生の本は経験に裏打ちされた“重さ”というか“厚さ”というか、他の脳本にはない説得力がありますよね。
“人の命”を救うというビジネスの現場とは次元の違う目標に向かって、どうチームをリードするのかといったところも読み応えあります。
> これからも「一流への道」楽しみにしております。今後ともどうぞよろしくお願いします。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。

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