本を耳で読む Amazon Audible 30日間無料体験キャンペーン実施中

セルフマネジメントを楽しめ!【書評】朝原 宣治(著)『肉体マネジメント』 (幻冬舎新書)

今日紹介するのは、北京オリンピック 4×100メートルリレー銅メダル
日本中に感動をよんだスプリンター、朝原宣治さんの本

 

肉体マネジメント (幻冬舎新書)

肉体マネジメント (幻冬舎新書)

  • 作者:朝原 宣治
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/01/01
  • メディア: 新書
 

 

以前、阪神タイガースの金本選手の『覚悟のすすめ』を読んで以来、

「ベテランになってもトップアスリートとして第一線で活躍する選手のセルフマネジメントはビジネスパーソンも学ぶ点が多い」

ということに気づいてアスリート本も読むようになりました。

そして、今回の朝原宣治さんは特にワタクシ、興味を引かれる存在なんです。

それは、36歳でメダルを取ったからだけではなく
じつは彼、プロの選手ではなく、大阪ガスに努めながら世界の舞台で戦う

つまり 『サラリーマンの星』 だったから

サラリーマン続けながら世界で戦っていた朝原宣治さんのセルフマネジメント
これは学ぶ点が多そうです。

 

【目次】

 第1章 いかにして重圧に打ち勝ったか
  これまでに経験したことのないプレッシャー
  プレッシャーの理由
  予選後に入ったアイスバス    ほか
 第2章 ケガによって訪れた転機
  変わり続けた練習方法
  海外への憧れと、ドイツ留学
  勢いだけで準決勝に進出したアトランタ   ほか
 第3章 早く走る体のメカニズム
  “中心から動かす”ことに気づいたシドニー
  ダン・パフとの出会い
  エネルギー配分の重要性    ほか
 第4章 衰えない体をつくるトレーニング
  ウェイトトレーニングは必要か
  アメリカとドイツのウェイトトレーニング方法の違い
  冬季トレーニングのミスで敗退したパリ世界陸上   ほか
 第5章 自分の体は自分でマネジメントする
  セルフマネジメントの楽しさ
  ドイツで100mが強くなった理由
  コーチ依存型の多い外国人選手    ほか
 第6章勝つためのメンタルコントロール
  シミュレーションはレースの1週間前から
  レースにおけるメンタルコントロール
  集中力の高め方①スナッチの共通点    ほか
 第7章 魂のバトンと引退を決めた理由
  思いを引き継ぐ
  ライバルは心強い仲間
  大阪世界陸上後に生まれた迷い    ほか

【ポイント&レバレッジメモ】

★ウエイトトレーニング
◇筋肉は携帯のバッテリーと同じ⇒携帯の電池は、買ったばかりのころは長持ちしますが、古くなると頻繁に充電しないといけなくなりますよね?人間の筋肉もそれと同じで、若いときにはちょっと充電するだけで長く持つのですが、年をとるとまめに充電しないと持たなくなる。充電するためのトレーニングをする機関も、長くとる必要が出てきます。

◇ウエイトで挙げられる重量は、年齢を重ねても上がっていく可能性はあります。重いものでも、トレーニングさえ重ねれば持ち上がる。しかし、若いころと同じ重量を上げるには、その時よりもはるかに太い筋肉が必要になります。

◇筋肉というものは、加齢とともにちょっとしたトレーニングでも太くなりやすくなる性質をもっています。

◇スナッチで“集中力”を鍛える⇒「100メートルのスタート時をイメージする」

◇「ホルモントレーニング」⇒ウエイトトレーニングの効能は、筋力アップと集中力の強化以外に、年をとって出にくくなった成長ホルモンが大量に分泌するようになり、体の代謝が良くなる。回復が早くなるという効能もある。

★セルフマネジメント
◇ドイツとアメリカではコーチに師事しましたが、練習方針やメニューなど、トレーニングのシステム以外の、最終的な動きや感覚は選手が自分でコントロールするものだと、昔から僕は思っていました。

◇結果としてすぐ表れることも多く、自分を実験台にして楽しんでいました。もちろん自分がわからないことについては、人にアドバイスを求めます。しかし、それを鵜呑みにするのではなく、自分なりに理解し、咀嚼することで初めて自分の身につくのだと考えていました。

◇理論追及への欲求が、僕の競技生活を長くしたのだと思います。自分の理論を信じることができれば、後は向上心さえあれば、長い期間苦しいトレーニングをし続けることも九ではなくなるはずです。

◇セルフマネジメントが面白く感じられるようになったのも、自身の「感覚」をしっかりと把握し、研ぎ澄ませてきたからです。

◇「体との対話」を繰り返していくうちに、人間の体には、動きを引き出すための「感覚」があることに気づきました。この動きが良いという外見的なものではなく、自分の体の内面にある“型”のようなものです。その“型”をしっかり覚えておいて、そこにガチっとはまるとよかった動きが再現できる。

★メモをとることの重要性
◇練習や試合で気づいたことを細かくメモする。書いてあるのは本当に感覚的なこと。

◇「感覚のスイッチ」・・動きを再現するために、体のこの部分を意識して、こう動かせばいいというコツのようなもの ⇒ どうやってスイッチを押したらいいのか自分の中で確立する

★メンタルコントロール
◇日本選手権レベルの大きな試合になると、1週間くらい前からじわじわと緊張感を高めていく→イメージを明確にして、本番さながらの精神状態をつくる→何度もシミュレーションを繰り返すことで、レースに臨む覚悟が決まってくる

◇僕はウエイトトレーニングと集中力の強化を結びつけてやったり、あとは場数を踏むことで鍛えていくしかないと思ってやってきました。

【感想など】
◇今回の【ポイント&レバレッジメモ】はトレーニングとセルフマネジメントに関する部分を中心に抜き出してみました。

本書のメインとなるエッセンスの部分であり、ワタクシが知りたかった部分をメモしたわけですが、
これだけ長い期間トップアスリートでありつづけ、日本最速のまま引退した朝原さんですから行間から学ぶところが本当にたくさんありました。

本書を読んでもらえば分かると思うのですが、本書を一貫して貫いている哲学は

「練習を工夫したり創造性を発揮することが、自己の成長につながる」

という最上志向

たまたま100m走というのは、アイデアや工夫をすぐに試してみることができる競技だったこともあるのでしょうが、自分で創意工夫をし続ける、いろいろな方法を試し続ける。

また、そういう姿勢を保ちつづけることができる。

こういう人が成功するのだということをあらためて納得しました。

もちろんそのためには“ポジティブシンキング”とか“明るい性格”といった資質も大きく影響すると思います。

◇さらにもうひとつ、
本書を読んでいて朝原さんについて気がついた資質は“素直さ”“器用さ”

ドイツ留学の次にアメリカのパフコーチに師事するのですが、その時のことを朝原さんは

これまでドイツで学んできたやり方はいったん頭の中から完全に消して、パフコーチの練習メニューにどっぷりつかってみることにしました。ベイリーやトンプソンを育てたのですから、僕の知らない「秘密」がきっとあるに違いない。それを知るには、一から全部、向こうのやり方でやってみようと思ったのです。

当時、朝原選手はすでにかなりの実績を残している選手でした。
それが過去へのこだわりを捨てるというのは非常に難しいことだと思います。

実績のある人ほど普通は過去の成功体験が逆に邪魔をして新しいものを吸収できなくなる人が多いと思うのですが、その壁を超えるのは“素直さ”“器用さ”なのだと思います。

確か、船井幸雄氏も伸びる人の条件の一つに“素直さ”というのをあげていましたよね。

◇また、読み物としても非常に面白い本でもあります。

特に最初の北京オリンピック 4×100mリレーの場面では、
またしても読みながら感動して泣いてしまいました。

まったく去年のオリンピック中継以来何度泣かされることやら・・・⊂( TT __ TT )⊃ウルウル

アスリートは勿論、ビジネスパーソンにも学ぶところの多い一冊。
読むときっと走りたくなります。

 

肉体マネジメント (幻冬舎新書)

肉体マネジメント (幻冬舎新書)

  • 作者:朝原 宣治
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/01/01
  • メディア: 新書
 

 

【管理人の独り言】
昨日は我が家のワンコの1歳の誕生日でした。
犬用のケーキとか買うほどの“犬バカ”ではないのですが、
息子が小遣いで犬用のバームクーヘンを買ってきて与えていました。
Image574.jpg
誕生日おめでとう。これからも散歩の相棒としてよろしく。
いっぱい歩こう!

といっても、お前はバームクーヘンに釘付けだけど・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA