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問題作!?【書評】勝間 和代(著)『断る力』 (文春新書)

今日ご紹介するのは、勝間和代さんの新刊

 

断る力 (文春新書)

断る力 (文春新書)

  • 作者:勝間 和代
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/02/19
  • メディア: 新書
 

 

文春新書とは思えない赤い表紙に太い帯(ここまでするならなぜに新書から出す?)
もう、表紙の写真から思い切り断っています。(笑)

もうすでに小飼弾氏はじめ、有名ブロガーが記事にしているのを横目に見つつ、
田舎故、自宅に届いたのは発売の翌日の夜。

大焦りであわてて読んだのですが、これがかなりの“問題作”
正直、読むのにかかった時間よりも、消化するのに時間がかってしまい、ようやくブログにアップとなりました。

勝間さん自身がその太い帯に(もうええって)

「断る力」は大変強力な武器であるため、扱いもとても慎重に行わなければなりません

と書かれているように、これはもろ刃の剣のテクニックです。

はたして「断る力」、そのテクニックと効用とは。

 

【目次】

 はじめに
  「断る力」を身につけてはじめて、コモディティ(汎用品)から抜け出せた    他
 第1章 総論 「断る力」の圧倒的な効用を理解する
  「断る力」がない人たちは自己主張ができない人たち
  「断る力」がないと「2ちゃんねる」で不満をぶちまけてしまう
  正しいかどうかは関係ない。あるのは相手の「認識」だけ    他
 第2章 ホップ 自分の揺るぎない軸をもつ
  自分に責任を持てるのは自分だけ
  ビートたけしさんの「毒舌」の正体とは?
  上手に「断るリスク」をとる具体的なコツを学ぶ    他
 第3章 ステップ 相手への建設的な影響力を発揮する
  「空気」を読んだ上で無視できる力をつける
  「影響の輪」を常に意識しよう
  上司は思いつきでものを言う    他
 第4章 ジャンプ 「断る力」で、自分と周囲の好循環をつくる
  「断る力」を身につけると、人間関係が目に見えて変わる!!
  人との関わりの中で「自分の軸」が革新していく
  相手を相対化する    他

 おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
◇「実力」と「断る力」の関係=鶏と卵の関係 ⇒ 「断る力」を身につけることで、断るから実力をつけること、実力があるから断れること、の好循環を自ら作り出す。

「断る力」=「自己主張をする力」 ⇒ 最悪なのは、相手の指示に不満を持ちつつも、断らずに支持をこなそうとすることです。

「すべての人はエスパーではないのだから、言葉でコミュニケーションしない限り、わかりあえない」

◇受け身の姿勢では、断るための材料ですら、判断して、考えて、用意することもできない。 ⇒ 断るという選択肢を無視することは、思考停止状態

◇アサーティブ ⇒ 「気持ちの良い自己主張」=「断る力」

「正しい自己評価」をつくっていくために知るべき傾向
 ・自分がどういう人物であるか
 ・どこが自分の強みなのか
 ・どこが弱みなので、どの才能を伸ばさなければならないのか

「問題を疑う」・・・全体像の中で、どこまでが支持できて、どこまでがより考える必要があるのか、その割合を考え、自分の軸で一度問題を置きなおしてみる習慣

◇私たちが万人にいきなり受け入れられることを願うよりは、特定の相手に対してしっかりした成果を出し、それがだんだんと波及することで、私たちは「スペシャリティ」になることができる。

◇「コメディティ」と「スペシャリティ」の一番の違い ⇒ 「コモディティ」はコスト勘定で処理されるが、「スペシャリティ」は投資勘定として処理される

◇断らないことのメリット ⇒ モノを深く考えないで済むということ

◇ロイヤリティの高いファンをつくることが上手の人の要素
 ①こちらが圧倒的に憧れる個性、才能、クセがあり、私たちの代わりに何かを実現してくれる
 ②①を実現するために努力を継続的に繰り返しており、その姿勢に強い共感がもてる
 ③相手がまめで、こちらをわかってくれている、ケアしてくれているという感覚がもてる
 ④謙虚で威張ってないため、相手と自分の関係が上下関係にならない

◇自分の才能を伸ばして活躍すると、必ず周囲からの嫉妬は生じる ⇒ 割り切って、「嫉妬されるぐらいの人になる」

◇「リスク・ミニマイズ(最小化)戦略」⇔「リターン・マキシマイズ(最大化)戦略」

「私たちは自分の扱い方を人に教えている」・・・私たちが相手からどのように対応してほしいか、取り扱ってほしいかは、私たちの言動が相手に教えている

ここまで、第1章のまとめです。

【感想など】
◇今まで何冊も勝間本を読んできました。
そしてどの本からも新しい視点や生き方のエッセンスをもらってきました。

本書は基本的にその路線を継承していると言えます。
ワタクシも今までの本同様、「ウンウンそうだよな」と共感するところが沢山見つけつつ読ませていただきました。

その一方で、今までの本のように「手放しで賛成!」とは言えない、何と言いますか、違和感のようなものもたくさん感じました。

ハッキリ言います。
今までの勝間本がドリンク剤のような、飲むと「やったるで!」と、元気になるような本だとすれば、
この本は「劇薬」です!

飲む人によっては抜群に効くが、飲む人によっては毒にもなるような。

本書中で、勝間さんは嫉妬や嫌われることに対して、 「すべての人に好かれる必要」はない と主張していますが、この本自体がまさしくそういった部類の本です。

その証拠にAmazonのレビューを読んでみてください。
これほど賛否両論分かれる本も珍しいのではないでしょうか。

◇出版のタイミングはあえてこういう時代だから?

100年に一度の経済危機と言われている今、
ワタクシが住んでいるような地方では、不況の影響をヒシヒシと肌で感じます。

知り合いの建築関係者は、会えば「仕事ない?」がお決まりの挨拶。
2年前までは外車を乗り回してたのに・・・

多くの企業や会社が「どんな仕事でも無いよりマシ」状態で、利益の少ない仕事でも取ってくる状態。
そんななかで、「断る力」を発揮しようとするのはどうなんでしょう。

「コモディティ」になること、「コモディティ」でいつづけることも容易ではない時代。
「スペシャリティ」を目指すのはとてつもなく厳しい道のりです。

◇いちばん誤読してほしくないのは春から社会人になるフレッシュマン。
勝間さんは「実力」と「断る力」の関係は鶏と卵の関係と同じで相乗効果で向上していくと言っていますが、それは勝間さんのレベルだから言えること。

その勝間さんでも入社して数年は死に物狂いで働いている事実をしっかり読んでほしい。

「断る力」を身につけたいなら、せめて3年は「断らない力」を肝に銘じて頑張ってほしい。

ろくに仕事もできないのに、仕事をより好みするような勘違い君を、「コモディティ」として雇っていられる時代ではない!

まずは「コモディティ」であっても、とにかく生きていくために仕事を確保し、仕事を覚える。
そのうえで、この本を読んで数年後を虎視眈々とにらんでキャリア計画を立てることをお勧めします。

すべての「スペシャリティ」を目指す人へ。

 

断る力 (文春新書)

断る力 (文春新書)

  • 作者:勝間 和代
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/02/19
  • メディア: 新書
 

 

【管理人の独り言】
年度末が近付いて、かなり忙しい毎日を送っています。PCに向かえるまとまった時間もなかなかとれません。

そうだ、こんな時こそ「断る力」を発揮するぞ!

と、思いつつ・・・・実際に言うのは「はい喜んで」

1 COMMENT

武田幸一(人生最強の名言集)

はじめまして
勝間さんの著書『断る力』『史上最強の人生戦略マニュアル』の書評を探していて、このブログにたどり着きました。ぜひ書評リンクをさせていただきたいのですが。
「人生最強の名言集」とういうサイトの中に「座右の書」として『断る力』を紹介しているページになります。
http://jsm.livedoor.biz/

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