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「谷」も心で「山」となる【書評】スペンサー・ジョンソン(著)『頂きはどこにある?』(扶桑社)

 

頂きはどこにある?

頂きはどこにある?

 

 

 

前作、『チーズはどこへ消えた?』 から10年。
スペンサー・ジョンソンが世のビジネスパーソンの贈る、新たな“人生の物語”

 

【ポイント&レバレッジメモ】

「『人生の』山と谷—l仕事や私生活で味わう浮き沈みのことだよ。
そういう順境や逆境は、数分間かもしれないし、数カ月間か、もっと長いかもしれない。
人に山と谷があるのは、地上に自然の山と谷があるように普通のことなのだ。どちらの山と谷もいたるところにあり、同じようにつながっている。
仕事でも私生活でも、幸せを感じる部分もあれば、不幸を感じる部分もあるだろう。当然のことだ。世界中のどの人も、どの文化圏の人も同じだ。人間につきものなのなのだ」

山と谷はただ順境と逆境のことをいうのではない。外部の出来事を心の中でどう感じどう対応するかということでもある。

山と谷はつながっている。
「どこまでが谷でどこからが山か、誰が言えるだろうか?重要なのは、自然の山と谷も、人生の山と谷も、つながっているということだけでなく、「どのように」つながっているかを理解することだ

誰も一つところにとどまることはできない。たとえ物理的に一箇所にとどまっていたとしても、心は常にあちこちさまよっている。解決のカギは、そうしているその一とき一ときをあるがままに「真に」楽しみ、感謝することだ

山とは、自分が持っているものに感謝するとき。谷とは、失ったものを求めるとき。

外部の出来事はかならずしも思いどおりにはならない。しかし、心の中の山と谷は考え方と行動しだいで思いどおりになる。

「確かに。谷を山に変えるには、出来事を変えるか、出来事に対する「受け取り方」を変えなければならない。
状況を変えることができれば、言うことはない。だが、状況を変えることはできなくても、受け取り方を変えて自分にプラスにすることはできる

「よくあることだ。山に長くとどまりたいなら『真に』準備をすべきだということがわかっていない人が多い」

逆境にひそむ利点を見つけそれを活かせば谷を山に変えることができる。

山と山の間にはかならず谷がある。谷にどう対処するかによっていかに早く次の山にたどり着けるかが決まる。

「重要なのは、山で得た有益な見識だけではない。違いを生むのは、その見識をどう「感じる」か、それでどんな「行動」をとるかにもよる。」

エゴは、山では人を倣慢にし、谷では怯えさせる。現実を見えなくさせ、真実をゆがめるのだ。
山にいるとき、人はエゴのせいで物事を実際よりいいように見てしまう。谷にいるときには、実際より悪く見てしまう。
そのため、山はいつまでもつづくと思ってしまうし、谷には終わりがないと怯えてしまうんだ」

「具体的なビジョン」・・・「君にとって意味がある、将来行きたいと願う山を思い描くということだ。そして、思い描くことができるものはどんなに大きくても、それ相応に強く望めば、実現するものだ。
また、五感をフルに使って、きわめて具体的で、綿密で、実現できると思えるようなイメージをつくり出せば、いっそう現実的になるということだ。<略>」

谷の苦しみはそれまで無視してきた真実に気づかせてくれる。

谷とは恐怖心だ。⇔心の山とは恐怖心に打ち勝つことである。

「これが正しいかどうかわかりませんが、山の目的は人生を讃えることで、谷の目的は人生について学ぶことではないでしょうか」

「でも、最大の発見は、あなたがあんなに何度も「真に」という言葉を使った理由です。順境を「真に」ありがたいと思い、対処することとか、逆境では、そこから「真に」学び、事態を好転させるというように。
「真実」に気づくということを言ってたんですね!自分が望むことや、起きるのを恐れていることではなく、順境でも逆境でも、そこにある真実に気づくことを。
 いま、僕は真実を求めながら、山や谷を経験していきたいと思っています。「僕のこの状況の真実は何だろう」と自問しながらね」

【感想など】

前作同様120ページほどの薄い本ですが(前作は100ページありません!)、山あり谷ありの人生をいかに生きていくかというメッセージやヒントが随所に凝縮されてちりばめられています。

短いストーリーで飽きずに一気に読ませて、しかも凝縮されたメッセージを伝える。

このあたりの巧さは、さすがですね。

さて、

本書を読んでから、もう一度前作、『チーズはどこへ消えた?』を読みなおして気がついたことがあります。

それは、2冊ともメインテーマは同じということ。

前作では「変化」(チーズが消えたこと)と表現したものを、今回は「山」「谷」(順境と逆境)とする表現の変化があるものの、メインテーマは

 時代の変化という自分の力ではどうしようもないものにどう対処していくか? 

というものです。

この、変化への対応の仕方や心の持ち方などは実際に本書をお読みいただくとして、ワタクシ的な感想なのですが、「山」の状態ってすごく怖いし難しいなぁと思った次第。

誤解を恐れずに書きますが、
常日頃、成功本や自己啓発書を読んでいると「成功するのって簡単なこと」と思ってしまうんです。

そんなこと言うと 「成功していないお前が言うな!」 というツッコミがきそうですが(笑)。

もちろんそれなりの努力や自分ではコントロールの仕様もない“運”の部分も大きく関係して、決し
て簡単なことじゃないんですよ。

私が言いたいのは、「成功状態を維持することに比べれば、成功することは簡単なこと」ということです。

“成功を目指している時”は、目標に向かって努力あるのみ。苦しいけど結構単純なんです。
しかし“成功している時”は・・・、次に何を目指すのか、何にエネルギーを注ぐのか。普通の人は有頂天の生活の中で見失ってしまいますよね。

こういう「冷静に自分と環境の変化を分析し、将来のビジョンを持ち続けることが必要」になった時にこそ、天性の才能やセンスが問われるのだと思います。

前回当ブログで取り上げた

 

自己プロデュース力 (ヨシモトブックス)

自己プロデュース力 (ヨシモトブックス)

  • 作者:島田 紳助
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2009/09/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

でもそういうシーンが出てきます。

 紳竜を始めて五年目。「THE MANZAI」の八回目でした。
 その収録中、漫才をやりながら涙が出そうになりました。
 「終わった」と思ってね。
 ウケてるんです。いつもと同じように若いお客さんは「わ-!わ-!わー!」とウケているんですけど、やりながらぼんやりと「ああ、これで終わりだ」と思っていて。
 それで、「ええかげんにせえ」とオチになって、舞台の袖に行った時、涙がポロポロ出てきて、止まらなくなった。そんなこと、コンビを組んで初めてでした。周りの人は、僕が何で泣いているのか、全然意味がわからなかったでしようね。

絶頂期にありながらちゃんと気がつくことができたからこそ今の島田紳助氏があるのだと思いますよ。

特にお笑いの世界って流行り廃りが激しいですもんね。
ギター弾きながら斬ってた人とか、海パンいっちょではねてた人とか、マラソン走ったグーの人とか・・・。

「芸人はどこへ消えた?」(←本ができそう)

ともかく、

まだ成功していない我々は、まず「谷」を抜け出しましょう。
そして「山」を目指しましょう。

「恐怖心」「エゴ」に打ち勝ち、とにかく一度山の「頂」に行ってみよう。

きっとそこに行かなければ見れない景色があるはず。

ただし、「谷」にいようが「山」につこうが、ビジョンだけは手放さずに。

一発屋で終わらないためにも。(←「一発当てなければ一発屋にもなれないぞ」というツッコミはアリです!)

そういえば紳助さんも自分のビジョンを持っていたなぁ。

 

頂きはどこにある?

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【関連書籍】

 

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世界で一番シンプルな決め方の技術―優柔不断を克服する「6つの質問」

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プレゼント

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【本から学んだことを実践しよう】
 逆境に潜む利点を見つけ、活用する!
これ、かなり難しいぞ。
でも常にこういう心づもりで生きていくことは思考のトレーニングになるなぁ。

【管理人の独り言】
今日で連休も終わり。
結局、古本屋と本屋、それにラーメン食べに行っただけかぁ。

あとは家にこもってスキャナ三昧な日々でした。

そうそう、単行本で最初の裁断機の犠牲となったのが本書でした。
スペンサーさんごめんなさい。

しかし・・・・、ワタクシのように本の抜き書きを大量にするタイプには、もうスキャナーは手放せませんよ。

快適すぎる。

これはもう “書評ブロガーにとってのIT革命です” 

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