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「志は氣の師」【書評】小宮 一慶(著)『どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 』 (ディスカヴァー携書)

 

どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

  • 作者:小宮 一慶
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2009/11/19
  • メディア: 新書
 

 

超多忙な売れっ子コンサルタントの小宮氏
その時間術本とあらばどんな目からうろこの時間術が飛び出してくるのかと思いきや
ガツンとやられました。

自分の志の低さが恥ずかしい・・・

 

【目次】

はじめに

第1部 時間力を高める考え方
 第1章 1時間力を高める考え方
  1やる気の高い時間を持つ
  2後ろ向きの時間を減らす     他

第2部 時間力を高める技
 第2章 インプットカを高めるための技
  1『技』は時間の節約
  2必要になりそうなことは、コンスタントにインプットしておく      他
 第3章 アウトプットカを高めるための技
  1書く時間を短くする方法
  2最大の成果を生む話し方      他

第3部 時間力を高める習慣
 第4章 時間力を阻害する七つの誘惑と実は大切なひとつのこと
  誘惑1 時間があること
  誘惑2 時間を決めないで残業をたくさんする     他
 第5章 時間力を高める10のちょっとしたコッ
  コツ1 やるべ書ことを時間軸とともに正確に把握する
  コツ2 自分の事務処理能力を知る    他

あとがき

【ポイント&レバレッジメモ】

★「時間力」とは・・・その時間内で発揮される自分のアウトプットの質と量をコントロールする力
◇「時間力」の基本
 ①「自分の時間を把握していること」
 ②「自分が行うことを把握していること」
 ③「時間の使い方にメリハリがある」

◇時間をコントロールできる人だけが、お金をコントロールすることができます。

★自由度の低い仕事を、やる気をもってやるか、やる気をなくしてやるか、それが、わたしたちのアウトプットと成長、つまり、腕の上がり方を決めるのです。

つまり、同じ雑用をやっていても、クリエイティブな雑用とするか、単なるやらされ作業とするか、そこに、優秀な人とそうでない人の違いが現れるものですが、何が能力を決めるかと言えば、結局は「やる気」の問題なのです。

⇒ 「時間力」とは、やる気のある時間帯をいかにつくっていけるか、ということ

★「調子のいい時間帯」・・・「やる気の出る時間帯」、いわば「アウトプットのパフォーマンスが非常にいい時間帯」
◇「調子のいい時間帯」を活かすために
 ①自分のもっともパフォーマンスの高い時間帯がいつなのかを把握しておくこと
 ②その時間帯を邪魔されないようにすること
 ③「段取り」
・・・スタートダッシュしやすい状態を準備しておき、調子のいい時間帯を最大活用するための段取りを習慣づける

★後ろ向きの時間を減らす

大事なのは、それをまったく持たないようにすることではなくて、その時間をいかに短くするかです。後ろ向きの気持ちをいかに自分でコントロールして、すばやく前向きの気持ちに切り替えていけるかです。<中略>ネガティブな感情は起こる、不満や怒りはだれでも感じる。だからこそ、その時間をいかに短くしていくかが大事なのです。ネガティブな感情を持つ時間が短ければ短いほど、ポジティブな時間が増えるのです。

★「志は気の帥」・・・目的・目標を持つ

「朝起きられないとか、なんかやる気が出ないのは、『志』がないから。自分はこうなりたいとか、こういうことをしないといけないとか、こういうことをして人に喜んでもらうんだとか、自分のそもそもの存在意義が何なのかということが分からないうちはだめです。でも、それが分かったら、じゃあ、朝起きて、これやってみようと思うようになります」

◇目的というのは存在意義で、目標はその通過点

★「目標」はステップアップ式

まずは、月間目標です。1力月たったら、また、月間目標を立てる。それを繰り返します。だまされたと思って繰り返してください。月初にその月の目標を立てる。それを続けていると、一年以内に、長期の目標が見つかるようになると思います。

⇒ 月間目標からステップアップして長期目標にしていき、最終目的を見つけ出す

★「スターの時間」・・・一瞬でアィデアや解決策がひらめく時間帯
良質のアウトプットは、時間の長さとは関係なく、出現するものかもしれません。ほんとうに創造的な瞬間というのは、時間を超えるものなのかもしれません。

◇自由度も時間的な余裕もなくても、創造的なことを思いつく能力とそれを生み出す環境をつくり出していけば、一瞬の間でも、ものはできるかもしれない。

◇「スターの時間」を得るためには
 ・脳の状態が前向きになっていること
 ・束縛がなく自由になっていること

⇒ そしてなにより 人生の目的を持つ

★時間力を高める「技」 インプット
◇ 最初に基本コンセプトを学ぶ

つまり、「技」というのは、先人が考えたノウハウです。これまでのノウハウの蓄積です。そういうものは先に勉強したほうがいい、それが、わたしの基本的な考え方です。最初の二時間、勉強することによって、その先の三十年間のかなりの時間を節約することができるのですから。

◇ 最初にフレームワークを理解する

ただ漫然と新聞を読んでいて必要なことがインプットされるかというと、そんなことはないわけです。ただ単に、情報のファイルを持っていればいいわけではなくて、自分の頭の中に整理されていないと意味がないわけです。<中略>重要なのは、フレームワークをいつも自分の頭の中に持っていること、そして、それをコンスタントにアップデートしていくことなのです。

⇒ 覚えるより理解すること

◇ 読書力を高める
 ・読書の二つの目的
  ①情報を得ること。
  ②論理的思考力を高める、つまり頭のエンジンの排気量を上げること。

 ・論理的思考力は、論理的思考力の高い人が書いたむずかしい本を熟読することによって高まります。

★時間力を高める「技」 アウトプット
◇ 「バリューとインパクト」

文章は、起承転結ではなくて、バリューとインパクト!読んでくれる人にとって、価値があるかどうかです。

 「自分の得意なことだけ話す」

つまり、何でもかんでも話そうとするから、いろいろなことを調べなければいけなくなる。こんな質問がきたらどうしようかと思って、ますますいろいろ知っておく必要が出てきてしまうわけです(実際、いろいろと細かな質問をされてくる方も結構います)。
でも、そこは割り切りの問題で、ここからここまでは自分は日本で一番よく知っているけれど、それ以外のことは知りません、というぐらいの気持ちで、あんまり準備しすぎないことです(もちろん、専門分野は、ふだんからのインプットで準備しているというのが大前提です)。

 「意識を伝える」

わたしは、話でいちばん大事なのは、「意識を伝えること」だと思っています。「意味」ではなくて「意識」。このことがどうも軽視されているのを感じます。

⇒ 自分が感動していること、自分が信念としていること以外は、聞き手には、決して伝わりません。

◇ 書くことによって話す力は上がるし、話すことによって書く力はまた上がります。

★時間力を阻害する7つの誘惑と実は大切なひとつのこと(抜粋)
◇単位時間あたりのアウトプットを増やす

残業しない働き方をすべき。
でも、その大前提としていい仕事をすることが大事。
仕事もせずに残業しないなんていうのは最悪です。

◇単な仕事を速くこなして仕事ができると勘違いする

それを、簡単な仕事を適当にこなして速くやれるようになって、自分は仕事ができると勘違いしてしまっている人を結構見かけますが、そこは、早く卒業してしまわなければいけません。

◇仕事ができる人の共通点

それは、自由度だと思います。精神的自由度。
そして、ふだんから徹底した仕事をする習慣、どんなときにも手を抜かない習慣を持っていること。
つまり、物理的には忙しくとも、精神的な自由度を常に持ち、かつ、徹底した仕事をし続けている、ということです。

【感想など】
本書は「養成講座」シリーズの最新刊。
それも、超売れっ子コンサルタントの小宮さんの初の時間術本です。

本書では冒頭部分、いきなりその売れっ子ぶりが書かれていますがこれがすごい!
長くなるのでここでは帯から引用しますと

経営コンサルタントとして、毎月、北海道から九州まで十数社の顧問先の経営会議等に出席するかたわら、年平均200カ所での講演、月に2回ほどのテレビ出演、さらには、月10本以上の連載と年数冊の単行本の執筆、そして、毎年欠かさない家族との長い夏休みと、常人の5倍は仕事をこなす――それも、著者にあったことのある人ならよくご存じのように、いつも明るくゆとりを持って――・・・・

本人曰く

まあ、ふつうの人の五倍ぐらいは働いているんじゃないかと思うわけです。

とおっしゃってますが、ワタクシなどからすると20倍は働いてるのではないかと・・・(汗)。

そんな小宮さんの時間術とあれば興味津々なわけですが、いい意味で期待を裏切ってくれました。

この本、「隙間時間を有効利用しなさい」とか「朝4時に起きなさい」とか、ましてや「朝はウ○コしながらトーストをかじりつつ、片手に新聞、片手にiPhoneで情報のインプット&メールチェックを同時にこなし、なおかつ耳はオーディオブックで・・・」などというせせこましいテクニック集的な時間術本とは一線を画しています。
(そういうのをお望みの方は買わない方がいいかも)

本書を一言で表すなら
 「時間の質」に着目しアウトプットに焦点を当てた本
ということになるのでしょうか。
「時間力」とタイトルにありますが、むしろ仕事術の範疇に入るのではと思える本です。

そして、本書の根底に一貫して流れる“哲学”とも言える、小宮さんの仕事観、職業人として目指すステージの高さ、高潔さが読んでいて心地よく、高いモチベーションを与えてくれます。

仕事の目的とは お客さまにとって価値あるアゥトプット をすること

だとすれば 仕事とはどれだけ働いているか・・・という、つまり 「量」ではなく

どれだけアウトプットを出したか、それも質の高いアウトプットを出したか・・・という 「質」が問われるべき

ならば、質の高いアウトプットをするためにそれが可能となる時間をどうすれば意図的につくれるのか、どう使えばいいのか、どうすれば時間の密度を高めることができるのか。

それが本書の肝の部分です。

ゆえに時間節約術云々とはレベルの全く違う、ふつう時間術本では登場しない精神的ベースの部分が多く語られることになります。

 「志は氣の師」

なるほどいい言葉ですね。

ただ「志」がはっきりしない人も多いと思います。
著者はステップアップ方式を推奨しておりますのでぜひ実践してみてはと思いますが、
ワタクシは「お客様のために・・・」というのが一つのキーワードになるのではと最近思っています。

先日読んだ

 

「やり残しゼロ!」の仕事術60

「やり残しゼロ!」の仕事術60

  • 作者:上村敏彦
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2009/10/20
  • メディア: 単行本
 

 

 

www.s-ichiryuu.com

 

この本もそうでしたが、このところ「顧客利益」を最優先事項とするビジネス書が多々見られるようになりました。

若いビジネスパーソンはそういった職場で「顧客利益」を最優先に一心不乱に働いているうちに自分の「志」=「目的」も自然と見えてくる、あるいは引き寄せるのではないかと思います。

なぜなら、これは成功哲学でいうところの「利他の精神」
やってみる価値ありますよ。

さて、本書は ♪「時間術本」のようで「時間術本」でない、ベンベン
みたいなことを長々と書いてきましたが、最後に 時間力を高める10のちょっとしたコツ と題した章がありまして、ちょっとだけ紹介すると

コツ2 自分の事務処理能力を知る

コツ4 常にやるべきことをたくさん持っておく

といった“ちょっとしたコツ”が書かれていますが、これがなかなか秀逸。
お待たせしました、テクニックものを期待している方、この辺を読んでいただければと思います。

ただ、ちょっと微笑ましかったのは

コツ10 正しい手帳を使う
 1スケジュール管理をしながらTODOを把握することで、それらを処理する空き時間を把握する(=時間をコントロールする)。
 2目標管理ができる(=やる気を高める)。
 3行ったことが全部書き込める=人生の記録を書き込める。

とありまして、上記の3つがすべてできる手帳として

ビジネス力養成 小宮一慶手帳2010 ビジネス力養成 小宮一慶手帳2010
(2009/10/03)
小宮 一慶

商品詳細を見る

を推奨していた点。

「え~っ、ここまですごい崇高な話だったのに・・・最後に手帳の宣伝ですかぁ」とつっこんでしまいました。
まぁ、それを差し引いても素晴らしい内容の本でしたし、この手帳本当にいいらしいのでそこは大目に。

ついでながら、「記録」に関してはこの本が参考になるのではということで御紹介

 

大事なことはすべて記録しなさい

大事なことはすべて記録しなさい

  • 作者:鹿田 尚樹
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/11/13
  • メディア: 単行本
 

 

 

www.s-ichiryuu.com

 

なにはともあれ、
そん所そこらの時間術本では満足できない、
もっとハイステージへもっとハイレベルなビジネスパーソンへ高い“志”をもつ方へ、
オススメの1冊

 

どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

  • 作者:小宮 一慶
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2009/11/19
  • メディア: 新書
 

 

 

 

【関連書籍】 

どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

  • 作者:小宮 一慶
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2009/03/15
  • メディア: 新書
 

 

 

www.s-ichiryuu.com

 

 

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