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ピーター・バーンスタイン(著) 『ゴールド 金と人間の文明史』 (日経ビジネス人文庫)

 

ゴールド―金と人間の文明史 (日経ビジネス人文庫)

ゴールド―金と人間の文明史 (日経ビジネス人文庫)

 

 

こんばんは
3連休いかがお過ごしでしたか?
私は職場の友達が機動戦士ガンダム(最初のです)のDVD全話分を貸してくれたおかげで、夢中になって見入ってしまった3連休でした(汗)。
ただいま、ランバラルが出てきたところで一時中断しています。
「ザクとは違うんだよ、ザクとは」・・・しぶい!


さて今日は、今までたびたびこのブログにタイトルだけは登場していた
ピーター・バーンスタイン(著) 『ゴールド 金と人間の文明史』(日経ビジネス人文庫) 
をとりあげます。

【目次】

プロローグ 至上のものを所有すること
 つねに尊ばれてきた金属
第1章 万難を排して金を手に入れよ
第2章 ミダス王の願い事と偶然の産物
第3章 ダレイオス王の願い事と偶然の産物
第4章 象徴と信仰
第5章 黄金、塩、祝福された町
第6章 エオバ、バッバ、ウッドの遺産
第7章 大いなる連鎖反応
第8章 崩壊の時代と王の身代金
第9章 聖なる渇望
 勝利への道
第10章 生命を奪う毒と私的通貨
第11章 アジアの墓場と憲宗の偶然の発明
第12章 大改鋳と最後の魔術師
第13章 正しい教義と大きな弊害
第14章 新しい女王と呪われた発見
第15章 名誉のしるし
第16章 途方もない陰謀と無限の連鎖
 栄光からの転落
第17章 ノーマン・コンクェスト
第18章 一時代の終わり
第19章 超越的な価値
第20章 第八次世界大戦と三十オンスの金
エピローグ 至上のものの所有

この本は
勝間和代(著)『効率が10倍アップする 新・知的生産術 自分をグーグル化する方法』 (ダイヤモンド社) 
の[お薦め書籍116]で推薦されている本でもあります。
ただ、多くの方がピーター・バーンスタイン氏の本では『リスク 神々への反逆』を推薦されているようです。

それで私も最初は『リスク 神々への反逆』を買うつもりで本屋さんに行ったのですが、歴史好きの私には 『ゴールド 金と人間の文明史』 の方が面白そうだったのでこちらを選んでしまいました。

そう、深い意味はなかったのです。
『リスク 神々への反逆』をまだ読んでいないので、何とも言えませんがこの選択は良かったと思います。
とても面白かったですよ、前半は・・・

この本はジャンルで言うと「経済書」にあたると思います。もう少し細かく言うと「経済政策史」といえばいいと思います。
ですがこの本のカバーする領域は非常に広い。
前半部分は金をめぐる魔術的、宗教的、芸術的側面から「金の物語」が語られ、
後半(近代以降)は金本位制をめぐる金融政策史を中心に展開されています。

さて、歴史好きの私が本書に惹かれた部分は当然前半部分。
それも話の本筋とは違うところに「へえ~そうだったんだ!」としきりに感心。
例えば ラクダと船の荷物を運ぶ能力を比べた部分

駱駝が砂漠を行く場合、その能力と持久力によって120㎏から200㎏の荷を1時間に4㎞から8㎞の速度で1日に8時間ないし12時間運ぶことができる。これを平均して考えると、駱駝は160㎏の荷物を1日に10時間、時速5.8㎞で運ぶ。したがって1日に1日に進める距離は58㎞である。地中海沿岸のモロッコから黄金の国までの距離はほぼ3200㎞で、だいたいニューヨークからラスヴェガスまで、もしくは地中海の端から端までの距離に相当するが、これを駱駝で行けば55日かかる計算になる(これは平均値なのでばらつきはある)。しかも、旅をつつがなく終わらせるには駱駝に十分な休息を与えてやる必要があることも考慮しなければならない。また、人間は普通1度に4頭の駱駝を扱うことができる。キャラヴァンは少なくとも300頭、多い場合は3500頭もの駱駝で構成されるからこれを扱うのに要する人員は75人から900人近くになる。小さなキャラヴァンでも砂漠を進む姿は壮観だったに違いない。160㎏の荷を運ぶ駱駝を1000頭集めたキャラヴァンは、合計して160トンの荷物を運べただろう。
一方、海を行く船はそれよりも遅く、駱駝のおよそ60%の速度である。だが、船は1日に24時間航行できる。キャラヴァンは歩みの1番のろい駱駝に合わせて進まなくてはならず、しかも1日24時間の3分の1から2分の1しか動けない。従って船は1日で駱駝の2倍の距離を難なく進むことができる。

それから

インカ皇帝アタワルパは、自分の捕らわれている部屋を2ヶ月以内に手の届く高さまで金でいっぱいにするとピサロと取引する。
彼が幽閉された部屋は、間口5.2メートル 奥行き6.7メートル 高さ2.7メートル
結果、5トンの金が集まり、これは当時のヨーロッパ金鉱の年間産出量に匹敵

さらに、マルコ=ポーロの日本に関する記述の部分

「目を見張るばかりである。私たちが家や教会の屋根を鉛で葺くのと同じように、ここの宮殿の屋根は純金でできている。その価値はとても評価できるものではない。数多い部屋はすべて指2本文以上の厚みの純金が敷き詰められている。広間も窓も、いっさいがっさいが同じように金で飾られている。」

あと、アイザック=ニュートンは錬金術を研究していた。最後は造幣局長官だったとか。
1トンの金で179エーカーの面積を金メッキできる(1エーカーは40アール)とか。

1848年、カリフォルニアのサクラメント・ヴァレーで砂金が見つかったことで始まるゴールドラッシュの陰で、サッターという不運な男がいたとか。

多分普通のビジネスパーソンにとってはどうでもいいところですよね。
しかし、教養書として読んでも非常に楽しい本だと言うことがおわかりいただけるかと。
氏の広範囲にわたる知識と教養にただ脱帽です。

しかし手こずったのは後半でした。
金本位制をめぐる政策やシステムが話の中心になるのですが、経済音痴な私にとって後半はもう、読書スピードは落ちるし、何度読み返しても理解できない部分も多々あるし、自分の経済知識のなさを思い知らされる結果となりました。
(だからいつまでたっても読了しなかったんです。経済に明るい方にとっては別に難しい内容ではないと思うのですが・・・)

いずれにしても質量共に読み応えのある本です。(600ページ越え)
私は経済苦手だったので後半苦労しましたが、多くのビジネスパーソンにとっては難なく読めるのではと思います。
また、歴史書、教養書としても楽しめます。
読まれることをお薦めしますが、どうも絶版の様子。プレミアがつき始めていますのでお早めに手に入れることをお薦めします。

 

ゴールド―金と人間の文明史 (日経ビジネス人文庫)

ゴールド―金と人間の文明史 (日経ビジネス人文庫)

 

 

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