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意義のある人生のために!【書評】エリヤフ・ゴールドラット(著)『ザ・チョイス』(ダイヤモンド社)

今日ご紹介するのはゴールドラット博士の5年ぶりの新刊

 

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!

 

 

あの『ザ・ゴール』シリーズの最新刊でございます。

 

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

 

 

『ザ・ゴール』を読んだとき、本当に 「目からウロコ」体験をさせていただいたワタクシ。
(ブログ更新のボトルネックは自分自身と知ったのもこのとき)
最新刊の発売予定を知ってから出版されるのを心待ちにしておりました。

で、読んでみて、今回もやはり、ただのビジネス書ではない奥深さを堪能させていただきました。

それでは、ゴールドラット博士の最新刊。その深遠な世界の内容を・・・

 

【目次】

第1章 二つの選択肢
第2章 <ゴールドラット・レポート> あらためて、常識とは何か
第3章 なぜ、当たり前のことができないのか
第4章 ものごとは、そもそもシンプルである
第5章 矛盾と対立
第6章 信念を行動に
第7章 調和
第8章 <ゴールドラット・レポート> 決して、わかったつもりになるな(Part1)
第9章 ウィン・ウィン
第10章 <ゴールドラット・レポート> 決して、わかったつもりになるな(Part2)
第11章 機会はいくらでもある
第12章 <ゴールドラット・レポート> 販売期間の短い製品
第13章 限界なき可能性
第14章 明晰な思考とトートロジー
第15章 <ゴールドラット・レポート> コンフォートゾーン(Part1)
第16章 人はもともと善良である
第17章 <ゴールドラット・レポート> コンフォートゾーン(Part2)
第18章 感情、直感、そしてロジック
付章 フリーダム・オブ・チョイス

【ポイント&レバレッジメモ】
・「本当に深く理解する」とは、状況を支配する原因と結果の関係を理解するために長い時間を費やすこと

・プロトタイプや新しい試みがうまくいかない時、選択肢は二つある。一つは、結果に対して不平をブツブツもらすこと。もう一つは、何をどう修正しなければいけないのか、その結果から新たな知識を獲得することだ。

『幸運は、準備と機会が巡り合った時に訪れる』(セネカ) ⇒ 状況を左右する原因と結果の関係を知っていることほど、確かな準備はない

・不運とは、現実と準備不足が巡り合った時に訪れる。

・人は物事を複雑に考えすぎる。現実は複雑だと信じ込んでいる。だから、複雑な説明やソリューションを求めたがる。(第1の障害)

・ほとんどの人は、物事は複雑であればあるほど凄いことだと思い込んでいる。そんなふうに考えていると、だんだん人は頭を使わなくなる。複雑なソリューションなんてうまくいくはずがない。だから、人は自分にはわからない、知らないと思い込んでしまう。自分を取り巻く環境がどうなっているのか理解するには、複雑な知識がさらに必要だと思い込んでしまう。

・科学者のように考えるには、もっと簡単に考えること。 ⇒ どんな状況でも、たとえどんなに複雑に見えたとしても、その中身は実は極めてシンプルであることを受け入れる。

・複雑な状況というのは、多くの人が絡んでくる場合に起こる。難しいのは、多くの人が集まって一緒に何かを成し遂げないといけないとき。つまり、組織。

・人は障害を克服する方法を見つけたとき、何らかのブレークスルーを考え付いたときに、有意義な機会に巡り合える。

・明晰な思考を妨げる障害は、現実に対する歪曲された認識。 ⇒ 明晰な思考をするためには、シンプルに考えることが必要。

・ものごとは、そもそもシンプル、単純だという考え方を、単なる概念としてだけではなく、自分を取り巻く現実を観察する時の実用的な方法として受け入れる。

『自然は極めてシンプルで、自らと調和している』(ニュートン) ⇒ ものごとは、深く掘り下げれば掘り下げるほど、共通の原因が現れてくる。根本的な原因に収束する。

・対立に直面した場合、特に適切な妥協点をすぐに見つけることができない時は、前提が違う、どこか根本的な前提が間違っていると考える。

・明晰な思考を妨げる2番目の障害は、対立というものは生来のもので避けようがなく、せいぜいできたとしても、その妥協点を探すぐらいのことと、人が思っていること

・小さな問題は、根本的な問題とあまり関係のないこともある。だから小さな問題をいくら解決しても、根本的な対立はそのまま。小さな問題からはじめても、必ずしも根本的な対立にたどりつけるとは限らない。根本的な問題を解消するには、慢性的な問題を無視するのではなく、逆にそういう問題を積極的に探していく。

・『ものごとは、そもそもシンプルである』という考え方の中には、人と人とのいかなる関係にも調和は存在しているという考えが含まれている

・対立関係が表に露呈してくるのは、自らの利益のために、一方が相手に対して大きな変化を求めたとき。

・「いかなる人と人との関係にも調和は存在する」 ⇒ どのような関係にもウィン=ウィンのソリューションが必ず存在する。

・知識を深める一番いい機会は、現実が自分の予想と著しくかけ離れている場合。

・明晰に思考する鍵は、循環ロジック、つまり議論がぐるぐると同じところを堂々巡りするのを避けることだ。

・私たちの周りはトートロジーだらけでそのため人はそれに鈍感になって、気づくこともほとんどない。

・明晰な思考の練習 ⇒ 身近な事柄すべてを対象にして、少しでも気になることがあったら、すぐにその原因と結果について考えてみる。抽象的なものはその存在さえ疑ってかかる。そして今度は、もう一つ同じ原因に起因する別の結果がないかどうか考えてみる。別の結果が実際に存在しているかどうか確認する。確認できた結果が多ければ多いほど、その原因の有効性は高くなる。

『人は変化に抵抗する・・・変化が大きければ大きいほど、その抵抗も大きくなる』

『人はもともと善良である』⇒ どんな仮説を立てるにも、いきなり人に非を求めるのではなく、本当に相手に責任を求めていいのかどうか、その検証がなされなければいけない。

・コンフォートゾーンとは、『人が、原因と結果に関して十分な知識を有している領域、また、ある行動に対してどのような結果が予測されるのか十分な知識を有している領域』

・直観は感情から生まれる。ただし何も関心がないことについては、直感は沸きようがない。つまり、私たち人間は、感情、直感、ロジックという三本脚の椅子に立っているようなもので、この三つはすべてがうまくつながりあっている。

【感想など】
ご存じのとおり、ゴールドラット博士の著作はTOCと呼ばれる生産管理の手法から、マーケティングやサプライチェーン、果てはビジネス界全般にわたる問題についてテーマにあげて書かれています。

しかし読んでいると何か不思議な感覚がわいてきます。
どれも間違いなくビジネス書ではあるのですが、単なるビジネスハウツー本ではなく、人生全般にかかわる成功本のように読めるのです。

例えば勝間さん風に『ザ・チョイス』を読めば、この本のフレームワークは
改善あるいは思考を妨げる3つの障害として

①現実が複雑だと考えること
②対立は当たり前で仕方のないことだと考えること
③人には、他人を責める習性があること

があげられており、それらの障害を乗り越えて問題解決をしていくための考え方の前提として

・人はもともと善良である
・すべての対立は解消できる
・ものごとは、そもそもシンプルである
・どんな状況でも飛躍的に改善できる
・すべての人は充実した人生を過ごすことができる

といったことを提唱しています、となるのでしょう。

そしてこのゴールドラット博士が提唱するフレームワークは、企業の効率や収益改善に役立つのはもちろんですが、本書の中でも博士自身が、人が有意義な人生を送るためにも有効であると繰り返し述べられています。

たしかに、成功本や自己啓発書には、「問題をシンプルに考えよう」とか「ウィン=ウィンの関係を築く」ということがよく書かれていますよね。

ビジネスの世界も、どんな大きな会社であろうと社会の一部で、多数の人が構成しているのは同じなのだから、そこで起きる問題を解決する方法も同じなのかもしれません。(博士の言う共通の原因)

あとがきに書いてあるのですが、博士は、講演の締めくくりに「意義のある人生を送ってほしい」と呼びかけるそうです。
問題を抱え、解決方法が見つからない。妥協点を見つけてそれで諦めている。そんな方に是非読んでほしい1冊。

もっとシンプルに、もっと明晰に考えて、そして「意義のある人生を」送りましょうよ。

 

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!

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