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『バトル・オブ・プエブラ 勇者たちの要塞』【教養的映画鑑賞】メキシコ軍とフランス軍の大激突!

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映画から歴史的教養や雑学を学ぶ教養的映画鑑賞、19回目の今日は『バトル・オブ・プエブラ』です。

めずらしいメキシコの映画です。
 

はじめに:『バトル・オブ・プエブラ 勇者たちの要塞』、メキシコ軍とフランス軍の大激突!

内容紹介(Amazonより)

侵略者ナポレオンを倒せ! 自由をかけた、決戦の5月。 総製作費10億円! br 『アラモ』『グローリー』に連なる、壮大な歴史スペクタクル・アクション!
 メキシコVSフランス、侵略者VS民衆、伝説の戦いが幕を開ける!
(2013年 ニューポート・ビーチ映画祭外国語映画部門観客賞受賞)

 《STORY》 19世紀半ば、メキシコ侵攻したフランス軍とメキシコ軍が戦った「プエブラの会戦」を、壮大なスケールで映画化した戦争ドラマ。1862年、ナポレオン3世率いるフランス軍がメキシコに侵攻した。これを迎え撃つプエブラの将軍イグナシオ・サラゴサは、わずか数千人の貧しい民兵を率いてフランス軍に立ち向かう。

歴史教養的見どころ

◆珍しいメキシコ史に関する作品

TSUTAYAで「オススメ作品」になっていたためその存在を知ったのですが、そもそもメキシコ映画を見る機会がありませんよね。

それにこの映画がテーマにしているナポレオン3世のメキシコ出兵も世界史の教科書だと、ナポレオン3世の数多くの対外遠征の一つとして名前が書かれているだけで、内容までは習いません。

ということで、日本ではなかなか触れる機会のないメキシコ史の一端に触れることのできる貴重な作品といえるのが本作品です。

◆フランス陸軍とメキシコ民兵の戦いに垣間見るヨーロッパ人の優越感

事の発端は、財政難に苦しむメキシコ政府が1861年に対外債務の支払い延期を決定。

これを受けてフランス、イギリス、スペインなどが出兵。
なかでも領土的野心を持ったフランス軍が大規模な陸軍部隊を送り込みます。

それに対して数の上でも装備の上でも劣勢なメキシコ軍は粘り強く戦います。

そのフランス・メキシコ戦争中の最大の激戦が本作品の「プエブラの会戦」

1862年5月5日に激突する両軍(この日は現在メキシコの祝日らしい)。
メキシコ側はイグナシオ・サラゴサ将軍とポルフィリオ・ディアス旅団長が指揮をとります。

一方フランス軍は(映画では)ロン毛でイケメンのロレンス将軍が指揮をとるのですが、最初からメキシコ軍をなめていて、戦場でもワインなんかを飲みながら指揮しています。

それもそのはず、当時のフランス陸軍はプロイセンと並んでヨーロッパ最強の陸軍でしたし、数の上でも銃火器の装備面でもメキシコ軍を圧倒していました。

それに人種差別的にメキシコ人はフランス人より劣ると思ってもいます。
人種的に劣るメキシコ人にフランス軍が負けるわけがないと。

この感じ、この将軍が特別に人種差別者なわけでなく、おそらく当時のヨーロッパ列強諸国の人たちの平均的な感覚だと思います。

迫力の戦闘シーン、でも近いよ! 

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とにかく後半は激しい戦闘シーンが続きます。
銃による一斉射撃の後、敵味方入り乱れての白兵戦が延々続きます。

単発式の中での戦闘は、距離を詰めて、お互いに一斉射撃して、銃剣突撃して、白兵戦という流れ

この辺り当時の戦闘の雰囲気を垣間見ることができます。
(ちょうど同じ時期にアメリカで南北戦争が行われているし、年代的にはもうすでに連発式の銃が登場しているはずなのですが)

ただし、映画では「ちょっとお互い接近し過ぎちゃうの?」というぐらい至近距離で射ち合っています。
うーむ、これはちょっと変だな。

それにメキシコ軍とフランス軍がごちゃごちゃに入り乱れるので、どっちがどっちかわからなくなります。
さらに言うと全体を俯瞰した説明が無いため、要塞の構造と部隊がどういう配置でどの部隊がどう戦ったのかもよくわからない。

まぁ、それぐらい混沌とした戦いだったということでしょうか。

◆後の独裁者たちも登場

歴史的に結論を言ってしまうと、この戦いではメキシコ軍が勝ちますが、後にフランス軍がメキシコ市を陥落させ傀儡政権も樹立してしまいます。

メキシコの独立は保てなかったのですね。

そしてさらにその後に、本作品にも登場するベニート・ファレスや悪名高い独裁者となるディアスも登場するあたりは興味深いですね。

特にディアスはこの戦いで大活躍しますからお見逃しなく。

最後に個人的な感想を

CGは使わず(多分使っていない)、人海戦術で戦闘シーンを撮っていて、その迫力は認めるものの、臨場感を出すためかハンディカメラで撮影したような手ブレがすごくて(これ演出だと思う)、ちょっと観ていて酔いました。

また、一兵士のフアンと軍のお手伝いをしている村娘シトラリとの間のロマンスも描かれますが、結局主役は誰なんだ?といった感じでドラマ性が弱く、全体的にB級映画感が拭えない作品ではあります。

でも、CG全盛の昨今、ローテクでよく頑張っている作品だとも感じました。

基本データ

監督: ラファ・ラーラ
出演:クリスチャン・バスケス他
公開:2013年
126分

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