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三浦崇宏(著)『言語化力』SBクリエイティブ【本の紹介】「深く刺す」言葉を武器にする方法

この記事を読むと、「言葉」という新しい武器を手に入れることができ、人生の新しいステージがひらけるかもしれません。

こんにちは、なおさん(@ichiryuu)です。
今日ご紹介するのは、
三浦崇宏(著)『言語化力 言葉にできれば人生は変わる』SBクリエイティブ

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ニケ

言葉にはすごい力があるの?

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なおさん

そうだね。
でも、強い武器になる「言葉」を生み出すのはすごく大変なことなんだ。
その方法を第一線で活躍しているクリエイターの著者が伝えてくれているこの本はすごく価値があると思うよ。

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アンジュ

言葉や文章に関わる仕事をしている人に、この本は必見だね。

この本をおすすめするのはこんな人

この本をすすめるのはこんな人
  • コピーライティングやライターなど文章に関わる仕事をしている人
  • SNSなど情報発信で影響力を持ちたい人
  • 独立、起業を考えている人

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SBクリエイティブ
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ご貸与品
この記事は、SBクリエイティブ様から本書をご恵贈いただき作成しています。

『言語化力』:読書メモ

仕事とは「価値を生み出し」「価値を伝える」こと

 これは人によって、希望を感じるか、絶望するか分かれるところだが、今の時代、価値を「生み出す」だけでは市場で勝つのは難しい。「このボールペンは素晴らしいものだ」という価値を伝えないといけない。「イタリアの職人が作ったんだよ」ということを周りに広めていかねばならない。

 企業活動は「価値を生み出し」て、「価値を伝えること」の2STEPでできている。特に「価値を伝える」重要性が高まっている事は理解してもらえただろう。

そしてこの「価値を伝える」ことの重要性は、実は組織で働く人にとっても非常に重要なスキルと言えます。

 たとえば、会社組織においてもなんとなく出世が早い人というのがいる。同じ成果を出していても、なぜかその人だけが評価され、いい仕事をもらい、上司や組織からも評価されて出世も早くなる。こういう人は「価値を伝えるプロセス」をきちんと意識的にやっている可能性が高い。こういう書き方をするとまるでゴマスリがうまい人のように思えるかもしれない。そういう意味ではないのだ。

「一生懸命頑張っていれば誰かが見てくれている」という人はいるし、そう信じるのは自由ですが上司も人間なのです。
組織の全員の能力や実績を全て把握することなど不可能です。
同じ成果を出しているなら、その価値を上司に理解されている人の方が、チャンスが回ってくるのは当たり前のことです。

ちなみに、著者が提唱する「自分の仕事の価値を説明する3つのステップ」は次の通り(詳しくは本書で)。

自分の仕事の価値を説明する3つのステップ
  1. チームにおける自分の役割を説明する
  2. 会社におけるそのプロジェクトの価値を説明する
  3. 社会におけるその企業(とプロジェクト)の価値を説明する
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ニケ

アピールするのって大切なんだね

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なおさん

僕も長く組織で働いてきたけど、「言わなくてもわかってくれている」なんて妄想だと思った方がいいよ。
もちろん、実績もないのにアピールするのは論外だけどね。

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アンジュ

人間の世界って大変だな。

ポイント
組織で生きていくなら「自分の価値を伝える」スキルは必須

瞬時に言葉が出てくる人はスタンスを決めている

著者はとっさに感想や意見を求められて、瞬時に言葉が出てくるそうですが、それは特別なことではなく訓練によって誰でもできるようになると言います。

そのポイントは

自分のスタンス(構え方)、つまり社会に対する向き合い方がある程度固まっている

こと。
そうすれば、何を聞かれても「ぼくのスタンスではこうですね」と答えられるのたそうです。
それに、「どう思うか?」という質問に対する答えは、正解も間違いもないわけです。
そういう質問には、

間違ったことを言うのが恥ずかしいとかは、振り切ってしまった方がいい

といいます。
ですが、それでも言葉が出てこない、言葉を発信することにためらいが生じるというのなら、あなたは「言語化」する力が弱いのかもしれません。

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ニケ

そうか、スタンスが決まっていれば意見もまとめやすいんだね。

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なおさん

僕は、スタンスが決まっていない事柄については、「それについてはまだ自分なりの回答を持っていません」ってはっきり言っていたけどね。
で、問題の部分的に「この点はいいとおもう」とか答えてたな。

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アンジュ

黙ってしまって何も「言葉にしない」というのが一番非クリエイティブだよね。

ポイント
自分のスタンスを決めてしまえ!

言語化のプロセス

「言語化」するためのスタートが「スタンスを決める」ということでした。
その後には以下のようなプロセスが続きます。

言語化のプロセス
  1. 本質をつかむ
  2. 感情を見つめる
  3. 言葉を整える

1. 本質をつかむ

問題や議論の本質を掴む作業で、いわゆる「抽象化」と言われるものです。
そのプロセスは以下のとおり。

本質をつかむプロセス
  • 固有名詞を省いて
  • 時系列も無視して
  • 行為と現象と関係性だけを抜き出す

ポイントは主観や自分自身を排除し、問題に対して徹底的に客観的になることです。

2. 感情を見つめる

次は逆に思いっきり自分に目を向けてみます。

問題の本質をつかんだら、それを自分のスタンスと照らし合わせる。その上で、そのことに対して、自分がどんな感情を持ったかを丁寧にすくいあげるのだ。

すると次第にその感情の輪郭が見えてきます。

次にやらないといけないことは、自分がその感情を抱いた理由を考えることだ。なぜ? と自分自身に問いかけ続ける。なぜそう思ったのか? ここで自分自身が納得できる、腑に落ちる答えが見つかるまで徹底的になぜ? を繰り返す。

心から納得できる答えが出てくるまで問いかけ続けることが大切。
そうすると、その理由を他人に説明できるようになっていきます。

自分が抱いた感情を説明するのに正解も不正解もない。この自分の感情を他人に説明できるようになるまで考え抜く。自分で自分を見つめる過程で、あなたの言葉、思考にオリジナリティーが生まれてくる。

3. 言葉を整える

言葉を整えるとは、

今までのステップで産み落とされた自分の思考の産物である言葉を、相手やその場の雰囲気に合わせて調整するということだ。

著者によると、「言葉を整える」部分はどこまでいっても仕上げでしかないので、あまり気にしなくてもいいとのこと。
自分の感情に向き合うまでのステップを丁寧に仕込んでいけば、十分に強い言葉を手に入れることができるそうです。

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ニケ

こんなに考えないといけないのは大変だよ。

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なおさん

うん、でも、自分の心の動きにフォーカスしていればいいということなんじゃないかな。
君たちは尻尾を見てたら感情の動きがすぐわかるよね。

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アンジュ

なるほど、自分の尻尾を見つめていたらいいのか。

ポイント
徹底して自分の心の動きを見つめよう

「印象に残る言葉」をいかに生み出すか①

企画書、手紙、メッセージ、LINEなど、比較的短い文章で印象に残る言葉にするために著者が最低限気をつけていることは次の4つ。

「印象に残る言葉」を生み出すポイント①
  • 「短くシンプル」か
  • 「意外性」があるか
  • 「学び」があるか
  • 明日から「すぐにやれる」か

具体例として、著者が人脈についてのインタビューで答えた、「会いたい人こそ、自分から会いに行ってはいけない」という言葉が挙げられています。
確かに短くシンプルで意外性があり、最後は学びがあって、しかも明日からすぐできる内容です。
それに、わかりやすく、言葉のリズムもいい。

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ニケ

これは完璧だね。

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なおさん

ブログを書いているとわかるんだけど、短い文章ほど難しいんだよね。
これはもう練習あるのみだな。

ポイント
短くシンプルで意外性があり、最後は学びがあって、しかも明日からすぐできる文章か?

「印象に残る言葉」をいかに生み出すか②

次に講演会や会議、打ち合わせなど、比較的に長い時間話す場合に「印象に残る強い言葉」を生み出すためのポイントです。
それは次の4つ。

「印象に残る言葉」を生み出すポイント②
  1. 「視点を上げる」
  2. 「領域を広げて、一般化して考える」
  3. 「逆張りをする」
  4. 「ゴールから逆算する」
 

1. 「視点を上げる」

例えば自分が「社員」だったら「部長」の視点、自分が「部長」だったら「社長」の視点というふうに、1つ上の立場で物事を見てみます。
すると、

自分の視点を上げてみるだけで、個人の話ではなく、もっと大きな企業や社会の話に聞こえてくる。あなたの気持ちには興味が持てなかったとしても、社会や自分が勤めている会社については関心を持たざるを得ない。

2. 「領域を広げて、一般化して考える」

たとえば読者モデルをやっている友達が、インスタグラムのDMでセクハラをされて大変だったと言う話を聞いたとする。この事象を、領域を広げて一般化してみる。「友達の女の子」を「女性全体」、「インスタグラム」を「人生」に、「DMのセクハラ」を「悪意」に広げて考えてみる。すると「実は世の中の女性は、生きているだけで悪意にさらされている」という言葉になる。

3. 「逆張りをする」

徹底的にマイノリティーの立場をとる。あえて逆のことを言う。「SNSで世界が広がっている」とみんなが言っている中、「SNSは世界を狭くしている」と言えば、強い言葉になる。記憶に残る。なんでと言うふうに意識を向けることができる。議論が生まれる。強い言葉になる。記憶に残る。なんで? という風に意識を向けることができる。

ただし、当たり前ですがなんでも逆張りすればいいわけではありません。
その発言に本当の複雑な意味が隠されていることが条件です。

4. 「ゴールから逆算する」

常に「この場合の本当のゴールはどこか?」を考えることである。そうすると問題の本質が見えてきて、それに対して率直に答えれば、自然と強い言葉になる。

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ニケ

なんか難しそうだね。

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なおさん

確かに。
大切なのは、視点を変えるってことみたいだね。
あたりまえだけど、みんなと同じ視点で物事を見ていたら、ありふれた言葉しか出てこないよね。

ポイント
みんなと違う視点を意識する

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『言語化力』:まとめと感想

思考のフォーマットを盗め!

今回本書を読んで僕はかなり得した気分になっています。
それは僕が一応言葉を生業にする者の端くれだから。
主戦場はどこでもいいですが、この本は言葉を武器に生きていこうとしているすべての人に有益な一冊といえます。

著者の三浦崇宏さんは、第一線で活躍されているクリエイター。
その三浦さんの創造過程のポイントを惜しげもなく提供してくれているのがこの本。
世の中に「文章術」や「コピーライティング」の解説書はたくさんあるし、僕も結構な数を読んできましたが、その中でも本書はそのシンプルさと再現性の高さから非常に有益な一冊と感じました。


以前、センジュ出版の代表であり編集者でもある吉満明子さんの著書、『しずけさとユーモアを』を当ブログで紹介しました。

吉満明子(著)『しずけさとユーモアを』枻出版社【本の紹介】人生の全ての経験がセンジュ出版への伏線だった

この本の中に、編集者である著者は書き手の本当の声、本当の心が言葉になって出てくることを我慢強く待つ、ということが書かれていて、編集者としての物づくりの姿勢に感心したものでした。

で、それと同時に、「じゃあ本当の言葉をだすにはどうしたらいいの?」とも思っていたんですね。
曲がりなりにも文章を書いている僕としては、そこが知りたいわけですよ。

その答えをくれたのが本書というわけです。

まずスタンス(立ち位置)を決める。
これができていないと、言葉は生まれないし、一貫性がなくなって、言葉に重みが出ないですよね。

そして次に、なぜ? を繰り返す。
なぜ自分はそう思ったのか、感じたのかを、砂金堀が皿をグルグル回しながら異物を取り除くように「なぜ?」をくりかえす。
延々諦めずにその作業を繰り返していると、あるとき皿の底に一粒の金がキラッと光る。

この「言葉」に行き着くための、「筆舌に尽くし難い」抽象的な内面の作業をフォーマットとしてまとめ、文字で伝えてくれるのが本書の大きな価値の一つです。


なお、今回は読書メモとしてそのごく一部だけを切り取りましたが、本書では細部にわたって微妙なコツを解説してくれいるので、その点は本書に直接当たっていただきたいと思います。

本当に大切なのは「刺さった数」

さて、本書は大まかにいうと、前半は言葉の創造方法の解説がメインとなっていますが、後半ではビジネスや生き方といったテーマについても語られています。

著者自身が企業から独立して自分で会社を設立、経営している方ですので、その経験に基づいて書かれた本書後半部分は、特にジャンルに関係なく、個人で生きていこう、独立しようと計画している人に参考になると思います。

その後半部分で僕にそれこそ深く刺さったのが、

本当に大切なのは「刺さった数」でしかない

という言葉。
ネットを主戦場にしていると、どうしてもPV数だったり再生回数だったり「いいね!」や「RT」の数に一喜一憂してしまうもの。

しかし、なぜ自分がその場所で活動しているのか? その活動は何が目的か? を考えたとき、本当に大切なのは「刺さった数」なんですよね。

その結果、読んでくれた人に「変化を起こさせる」ことが第一の目的。
それは僕のブログに貼られたAmazonのリンクをクリックしてもらうという些細なことかもしれないし、僕の生き方に共鳴してライフシフトしてしまうという人生を“狂わせる”ような結果かもしれません。

いずれにしても、PVとかではないのは確か。
ややもすると、手段を目的にしがちなのが人間というものです。
この点はしっかり肝に命じておきたいですね。

最後に、自分の人生に悩んでいる方に、本書のこの言葉を送ります。

もし、あなたが、人生を変えたいと願うなら、どんなふうに変わりたいか、その未来像を言葉で明確にしないといけない。あなたの目指す未来をあなた自身があなたの言葉で形にできたなら、あなたの人生はもう変わり始めている。

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この本をひとことで言うと

言葉の力を信じられる本

この本の評価
読みやすさ〈寸評〉珠玉の言葉が散りばめられています
(5.0)
実現できそう度〈寸評〉徹底的にパクろう
(4.0)
成功度合い〈寸評〉結果は行動量についてくる?
(3.5)
感情揺さぶり度〈寸評〉変化を起こせる万能感!
(4.5)
内容充実度〈寸評〉コスパ極高!
(4.5)
総合評価
(4.0)

著者プロフィール

三浦崇宏(みうら たかひろ)
The Breakthrough Company GO 代表・PR /クリエイティブ・ディレクター。
博報堂・TB /HAKUHODOを経て2017年独立。博報堂では、マーケティング、PR、クリエイティブ部門を歴任。PR戦略を組み込んだクリエイティブを数多く手がける。現在は、様々な業種のプロフェッショナルを集め、新規事業開発から広告まで幅広く問題解決を手掛けるThe Breakthrough Commany GO を設立。カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで金賞、ACC総務大臣賞ほか受賞。雑誌「ブレーン」にて「2019年注目のクリエイター」に選出される。

『言語化力』

『言語化力』:もくじ

序章 すべては言葉から生まれる – 仕事も人間関係も人生も 
第1章 「言葉にする」方法 
第2章 印象に残る言葉をつくる 
第3章 人を動かす 
第4章 言葉で未来を指し示せ
おわりに 僕らが消えたあとに残るのは「言葉」だけ 

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