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知的好奇心をくすぐるネタ集【書評】ダニエル・スミス(著)『絶対に行けない世界の非公開区域99』日経BP

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おはようございます、一龍です。

今日ご紹介するのは一般人が絶対に行けないところばかりを紹介した本。
これは旅好きの私にとってツボでした。

 

はじめに

タイトルのとおり、世界中から非公開の場所を99箇所集めた一冊です。

どれも興味津々なのですが、紹介代わりに私が気になった場所を8個ピックアップしてみました。

まずは御覧ください。

一龍が入ってみたい非公開区域8カ所

★エリア51

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 エリア51はネバダ州にある米国空軍施設の一部で、隣接するカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地の管轄下にあると見られている。航空機や武器の開発・試験の拠点であれば、その存在はひた隠しにされて当然だ。ところがエリア51は、「秘密の場所」どころか、おそらく世界一有名な「公然の秘密」である。宇宙人が地球に飛来した確かな証拠が隠されているという陰謀論が根強いからだ。

矢追純一のUFO番組ですっかり日本でも有名な「エリア51」。
1947年にロズウェルに墜落した宇宙船がここに運び込まれ、UFOの研究開発が行われているという噂がずっとあります。
が、冷静に考えると、70年近く経ってもまだUFOが登場していないという事実から、それが単なる噂であることはわかるでしょう。
おそらくここは最新鋭軍用機のテスト開発のための施設。
だから当然厳重な機密性が保たれていると見るのが妥当でしょうね。
しかしそれはそれで、最新の技術とはいかなるものか見てみたいですが。

★コカ・コーラのレシピ保管庫

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 世界中で毎日17億杯飲まれているというコカ・コーラ。世界で一番愛されている飲み物といえるかもしれない。その製法は歴史上最も有名な企業秘密であり、コカ・コーラというブランドをめぐる伝説と化している。レシピは100年ほど前に初めて紙に書かれ、それ以来、銀行の金庫で厳重に保管されてきた。現在は巨大な専用金庫に移されて、観光スポットにもなっている。

コカ・コーラをめぐる誕生とそのビジネスの成功はときどきビジネス書にも登場するので私も知っていましたが、まさかレシピを書いた紙がこんなすごい金庫に保管されていて、しかもそこが観光スポットにもなっているなんて初めて知りました。
しかし不思議なのはその秘密のレシピ。
「製品7X」という原料がなんなのかわからないというのですが、現代の化学分析力を持ってしてもわからないのかなぁ?
不思議だなぁ。

★手つかずの島、スルツェイ

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 北大西洋に浮かぶ島、スルツェイ島は地球上で一番新しく誕生した陸地だ。1963〜67年に続いた海底火山の噴火によって海上に出現した。一帯はただちに自然保護区に認定され、生態系形成の過程を記録するために、ごく少数の認可を受けた科学者だけが島への上陸を許可されている。

地球上で一番新しく誕生した陸地は日本の小笠原の西之島新島だと思うのですが(西之島とくっついてしまったから「拡大」って感じなのかな)、まぁそれはおいておくとして、私がこの島に興味を持っているのは世界遺産だから。
この島が面白いのは、島自体が地質学、生物学の進化の過程を研究するための材料となっていること。
最初は殺伐とした火山島だったものが、今では多数の植物や鳥が観察されるようになっている。
いずれにしても、アイスランド本島からわずか20kmの沖合に、人間の手つかずの島があるなんて面白いではないか。

★スバールバル世界種子貯蔵庫

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 いつどこでどのような災害が起きてもおかしくない現在、多くの国が事前の対策として、植物(特に穀物)の種子を安全な倉庫に保管している。予期せずにある植物が絶滅してしまった場合でも、貯蔵庫に種子を保管していれば復活させることができる。スバールバルは、いわば「貯蔵庫の貯蔵庫」なのだ。世界中の種子貯蔵庫から、万一の場合のバックアップとして種子のサンプルを預かっている。

ビル・ゲイツが出資していることでも有名なこの施設。
施設の趣旨としては立派な取り組みであるとは思うのだが、どうもすっきりしないところがある。
というのも、結局この施設は穀物の種子の”ノアの方舟”であり、宗教思想的なパックボーンがなにかプンプン臭うのですよ。さらに言えばアメリカのアグリカルチュアビジネスとの関連も。
映画「インターステラ―」の世界のような穀物の病気が広まったときに、この貯蔵されている種子が政治上外交上の切り札になるような気がしてならない。

★アララト山上の奇妙な物体

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 1949年、米軍の偵察機がアララト山を上空から撮影した。『旧約聖書』の「創世記」によれば、洪水が引いたあとにノアの方舟がたどり着いた場所がアララト山である。写真を調べたところ、山の西側にある大地の北西の角に、埋もれかけた物体を見つけたという。そしてその物体こそが、ノアの箱舟の残骸ではないかという説が浮上した。

本書にも書かれているように、木造物が何千年も残っていることは考えにくいし、この怪しい写真の場所は標高4700m付近で、水位がこんな高さに達する洪水というのもいくらなんでも考えにくい。
ただ、聖書に書かれていることはまるっきりの空想ではなく、なんらかのモデルがあったと考えるなら、アララト山域になんらかの洪水伝説の痕跡があってもいいと思う。
たとえば、ノアが作ったのは船ではなく、洪水から逃れるための避難所で、それを「方舟」と呼んたのだとしたら。
しかもそこに逃れたのは、ノアの家族と動物たちではなく、たくさんの人間と家畜だったとしたら。
そんなふうに想像を広げると違った見方もできるのではないかと思う。

★北センチネル島

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 北センチネル島は、面積わずか72平方キロの島で、先住民センチネル人が住んでいる。人口は50〜400と見積もられている。センチネル人は肌の色が濃く、背は低い。現代社会との接触を拒んでいる、今や地球上でも数少ない集団の一つだ。かたくなに孤立を守っており、センチネル人以外の者が島に上陸すると、たいがい矢で追い払う。

本書で紹介されている非公開の場所の中で私的に一番衝撃的だったのがこの島かもしれません。
この21世紀に、アマゾンの奥地にだってカメラが入る時代に、まだ狩猟採集をして暮らし、外部との接触を拒む人たちがいるなんて。
病気に免疫がなく、現在は彼らを守る目的であえて接触しようとはしないようにしているということですが、すごいなぁ、どんな生活をしているんだろう。
彼らのしたい生活を守ってあげるのがいいと思うのですが、このまま永遠にほったらかしとういのもいかがなものか?
難しいですね。

★ゴビ砂漠の不明建造物

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 2011年、広大なゴビ砂漠を写した何枚かの衛星写真に、奇妙な物体と構造物が見つかった。この近くには中国の研究施設も多く存在する。写ったものの正体と目的について、瞬く間にさまざまな憶測が飛び交った。中には比較的説得力を持つ説もあるが、まだ真相は分かっていない。

これは一体何?
こういう訳のわからないものをつくるのはやっぱり中国なんだなぁ。
よく見るとこの白い帯は光を反射していて金属っぽい。
全くわからない。
意外とアート作品だったりして。

★伊勢神宮

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 日本に1億2千万人の信徒がいるとされる神道は、唯一神信仰ではなく自然の中に神を見いだす伝統宗教だ。伊勢の神宮は神道において非常に神聖な場所であるため、内院という奥の聖域への立ち入りは厳しく制限されており、皇族出身の高位の神職しか入ることができない。

おそらく中に入っても特別なものはないのではと思います。
何かがあるから非公開ということではなく、そこは霊的に神聖な場所であるためにだれでもはいっていいわけではない場所なのでしょう。

感想

 

◆一生かけてもいけない場所

ここ最近絶景本がブームですよね、ウユニ塩湖とかが載っている本。

旅好きな私も「死ぬまでに行ってみたいなぁ」と思いつつ立ち読みしたりしています。

が、今日ご紹介した本書はそういった本とは全く違います。

絶景かといえばそうでもなく、地下だったり砂漠や離島だったり。
中にはなんの用途に使われているのかもわからない、存在すらも確証がない、そんな場所ばかりを集めたのが本書なのです。

そして最大の特徴は、それらが一般人立入禁止であること。

「死ぬまでに行きたい」とどう頑張っても、一生どころか、生まれ変わっても行くことができないであろう非公開の場所なのです。

◆秘密だから知りたくなる

すべて非公開の場所なので、当然本書でも核心部分は写真がないものがほとんどです。
取材できないわけですから当然ですよね。

「えっ、そこが見たかったのに」と思う方もいるでしょう。

正直言って、これはフラストレーションがたまります。

しかし、そこに何かがある。
何かがあると教えられて、お預けを食らうとどうなるか。

もう興味津々なのですよ。

人間の動物との最大の違いは想像力を働かせることができるところ。
肝心なところを知ることができないフラストレーションは、「知りたい欲求」を生み出し、それが旺盛な好奇心と想像力を発生させます。

そう、この本は知的好奇心をくすぐるネタ集なのです。
そんなネタが99個もあるんですよね。

すごく楽しめます。

◆原書は100箇所を紹介、カットされた1箇所は・・・

なお、本書の原題は「 100 PLACES YOU WILL NEVER VISIT : The World’s Most Secret Locations  」です。

日本語版でカットされた1箇所は福島第一原発。
この配慮は一体なんなのか?

ここも知りたいところです。

本書は日経BP社、東城様から献本していただきました。
ありがとうございました。

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