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「流される」人間にならないために心がけるポイント【書評】ナポレオン・ヒル(著)『悪魔を出し抜け』きこ書房

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おはようございます、一龍です。

ナポレオン・ヒルといえば、成功哲学を体系化し世に広めた第一人者です。
その大家が悪魔との対話形式で、悪魔がどうやって人間を「流される」ように陥れていくかを解説することで、いわば逆方向から成功哲学の真髄を解説しています。

まさに”裏成功本”。

今日は本書から、悪魔の手口を理解して「流される」人間にならないための簡単なポイントを紹介します。

 

「流される」人間にならないために心がけるポイント

★「流される」とは

本書では人間を堕落させる存在として悪魔が登場しますが、悪魔は悪魔の誘惑に負けて成功できない人間を「流される」人間と表現しています。

悪魔に「流される」ことなく成功したいものですが、そのためには悪魔がどんなふうに人を堕落させていくか理解することが大切です。

ではまず、「流される」とはどういう意味なのかというところから確認していきましょう。

悪魔によると

 「流される」とはつまりこういうことだ。自分の頭で考える人間は決して流されたりはしない。一方、自分の頭でほとんど、あるいはまったく考えない人間は「流される」人間だ。「流される」人間は、まわりの状況に影響を受けコントロールされても、それに抵抗しない。自分で考えるのが面倒で、むしろ悪魔が自分の意識を支配し、自分の代わりに考えることを歓迎する。人生になにが起ころうとそれに甘んじ、反抗したりすることもない。人生に何を望めばいいのかもわからず、ただぼんやり日々を過ごすだけ。あれこれ意見は言うが、どれも自分で考えたものではない。そのほとんどは私が吹き込んだものだ。
 「流される」人間は精神的な怠け者で、頭を使うことをほとんどしない。だからこそ、私は彼らの思考をコントロールし、その意識に私の考えを植え付けることができるのだ。

”精神的な怠け者”という言葉はキツイですが、ようするに自分の頭で考えない人間のことを「流される」人間と表現するのは納得できますよね。

そして、自分は大丈夫だと思った方もよくよく考えると思い当たるフシがあるのではないかと思います。
特に悪魔が人間を「流される」ようにするために使う方法を知ると意外に自分も悪魔にとらわれている場面があると確認できると思います。

★悪魔が人間の意識をコントロールするのに用いる習慣

では、悪魔はどうやって人間を「流される」ように仕向けていくのでしょう。

悪魔は人間の意識の中に一つ一つ習慣を作り上げていき、最後にはその習慣を完全に支配するのです。

そして悪魔が人間の意識をコントロールしようとするとき、一番良く使う習慣は

恐怖、名神、金銭欲、貪欲、情欲、恨み、怒り、虚栄心、そして怠け心。この9つの扉のうちの一つあるいは複数を通ることで、私はどんな人間の意識の中にも入ることができる。

と言っています。

特に

女性なら虚栄心、男性ならうぬぼれ

を刺激しつつ、性欲や食欲、金銭欲など複数の習慣(賄賂)を組み合わせて習慣化していくと簡単に人間は「流される」ようになるのだそうです。

確かにこれはわかりますね。
急に大成功したお金持ちが身を持ち崩してしまうということがよくありますが、それも悪魔の説明で理解できます。

この悪魔がどうやって「流される」人間にコントロールしていくかを説明している部分で、もうひとつ非常に気になることを言っています。

それは

「流される」という習慣を付けさせるトリックのうち二番目に巧妙なものは、実は、子どもの親や学校の教師、また宗教指導者たちに協力をしてもらっている。

というもの。

親、教師、宗教指導者、そして多くの大人たちは、自分で考えるという習慣を子どもたちの頭のなかから追い出すという私の目標を、知らず知らずのうちに手伝っているのだ。

この記述はナポレオン・ヒルの鋭い指摘だと思います。

答えを暗記することに重点を置いた学校教育、すぐに手助けしてしまう親、そして宗教的価値観と規範という型に入れてしまう宗教指導者。

こういった人たちは良かれと思ってやっている行動が、結果的に「考えない」子どもたちを育成してしまっているというのです。

教育というのはどんな種類のものにせよ、ある程度の段階までは型に入れるという工程が必要なのは仕方ないところです。

守破離の「守」の段階ですね。

ただ、そこで止まらずに自分の頭で考える習慣を付けさせるところが最終的な教育の目的であるはず。
親としては普段の過程での教育や学校選びをもっと考えるべきかもしれませんね。

★流される人間の本質

さて、悪魔がどんなテクニックを使って私たちを「流される」人間にしてしまうのかはわかりました。

では次に、「流される」人間になりやすい人の特徴はどんなものでしょうか。

悪魔は「流される人間の本質」について次のように語っています。

私の誘導により、人間は彼らに変わって私に考えさせるようになる。なぜなら、彼らはあまりにも怠惰で無関心であるため、自分の頭で考えることができないからだ

これを簡単な式にすると

怠惰+無関心=先送り=流される

となります。

この式の中の「先送り」という言葉に僕はすごく引っかかります。
「うわーっ、わかるわー」って感じです。

「ダイエットは明日から」というCMが昔流行りましたが、やるべきことが分かっていても「先送り」してしまうものですよね。

それはもう悪魔に「流される」習慣を植え付けられているのです。

★失敗する原因で一番多いのは「流される」ということ

ちなみに、「流される」とどうして成功できないのでしょう。

悪魔はこんなふうに説明しています。

 どんな階層の人間にとっても、失敗する原因で一番多いのは「流される」ということだ。何か一つでも「流される」習慣を身につけさせることのてきた人間は、みな私の支配下に入る。その理由は二つある。一つは、「流される」人間はどこまでも私の言いなりで、私の好きなように形作ることができること。人間は「流される」と、個人の自発性が破壊されるからだ。二つ目は、「流される」人間は対抗勢力から援助を受けることができないこと。対抗勢力は、「流される」人間のように軟弱で役に立たないものに惹きつけられることはない。

ここで言う対抗勢力というのは悪魔にとっての対抗勢力、つまり「流される」ことなく、自分の頭で考えて行動できる成功している人たちを指します。

「流される」人間は行動を起こさないから成功できないというのはわかりやすいですが、さらには成功している人間の援助を受けられないというのは興味深いです。

「流される」ことのない成功している人にとって、「流される」人間というのはつまらない存在に見えるのでしょう。

★「流される」習慣から身を守る方法

ではどうすれば私たちは悪魔の巧妙な罠から逃れ「流される」習慣から身を守ることができるのでしょう。

本書では悪魔が簡単な自己防衛方法を

・どんなときも自分の頭で考えること
・自分が人生に望むものを明確にすること

などなど、10個リストアッブしてくれています。
(なんと親切な悪魔でしょう。)

詳しくは本書を読んで欲しいのですが、それらのリストをさらに簡単にまとめたものがこれ。

常に自分の行動を明確に把握し、中途半端に物を考えたりしないこと。何事も明確に決定していくという習慣をつけること。

そして、「流される」習慣は意志の力で断ち切ることができると悪魔は教えてくれています。
なにか悪魔に励まされるのも変な感じですが。

★肉体的、精神的、霊的自由を勝ち取るための7つの原則

本書後半は、肉体的、精神的、霊的に自由を勝ち取るための7つの原則をたっぷり解説してくれています。

まさに本書の真髄です。
この部分は絶対に本書から直接学び取って下さい。

いかにリストを掲載しておきます。

① 目標を明確にすること
② 自制心をもつこと
③ 逆境からも学ぶこと
④ 環境から受ける影響をコントロールすること(交友関係)
⑤ 時間(否定的な思考習慣ではなく、肯定的な思考習慣を確立し、知恵をつけること)
⑥ 調和(明確な目標を持って行動することにより自らの精神的、霊的、物理的環境を支配すること)
⑦ 警戒(実行する前に計画を見直すこと)

まとめと感想など

成功哲学の大家として有名なナポレオン・ヒルですが、彼は成功哲学を世に出し、大ベストセラーになって富と名声を手に入れてから、破産してしまうとうい地獄を味わっています。

そんな経験があるからこそ書ける本書は、人間の本質を深く理解し、どんな罠が待ち受けているかを明確にしてくれています。

他の成功哲学書とは一味も二味も違った”深い”内容となっています。

悪魔との対話形式で書かれている本ですので、「えっ?」と思うかもしれませんが、ナポレオン・ヒルの成功哲学の真髄が盛り込まれている本ですのでぜひお読み下さい。

目次

第1章 アンドリュー・カーネギーとの出会い
第2章 「もう一人の自分」の偉大なる力
第3章 悪魔との対話
第4章 「流される」習慣
第5章 最も重要な告白
第6章 ヒプノティック・リズム
第7章 引き寄せの法則
第8章 代償の法則
第9章 善と悪は、常に同時に存在している
第10章 自制心について
第11章 成功は、常に過去に経験した失敗の数に比例している
第12章 「無限の知性」とつながる
まとめ

関連書籍

やはり定番中の定番のこの本は読んでいただきたい。

kindle版なら半額ぐらいでお得。
文庫本も登場しています。

 

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