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『アイアンクラッド ブラッド・ウォー』【教養的映画鑑賞】イングランド人とケルト人との戦い

『アイアンクラッド ブラッド・ウォー』【教養的映画鑑賞】イングランド人とケルト人との戦い


映画から歴史的教養や雑学を学ぶ教養的映画鑑賞、25回目の今日は『アイアンクラッド ブラッド・ウォー』です。

第1次バロン戦争を題材にした前作の続編で、イングランドスコットランドの国境地帯にある小城を巡る戦いです。
 

はじめに:『アイアンクラッド ブラッド・ウォー』、イングランド人とケルト人との戦い






ストーリー(Amazonより)

ロチェスター城の戦い」から5年後の1221年。イングランド史上、最も悪名高きジョン王よりも凶悪と噂されるケルト人侵略者たちが、家畜を盗み、誰彼構わず無差別に殺し回っていた。 攻防の末、息子が命を落としたことを知ったケルト人族長は、報復のためロチェスター城の壊滅を決意する。彼らに父親を殺された城主の息子ヒューバードは、復讐を決意し、ロチェスター城の戦いの英雄の一人であり従弟のガイに助けを求め、旅に出る。 しかし、売春宿でようやく見つけ出したガイは、かつての理想主義者ではなく、人生に幻滅し、酒に飲まれ、金の為に戦うだけの男に成り下がっていた。 そんなガイを何とか説得し、ヒューバードとガイたち一行は城に戻り、何とか情勢を立て直した。こうして、国の為、愛する者のため、無謀とも言えるケルト人たちとの決死を賭けた最後の戦いの幕が切って落とされた。


管理人注:上記Amazonに記載されているストーリーはいくつか間違いを含んでいます。
中でも最大の誤りは、今回のストーリーの舞台はロチェスター城ではなくてスコットランドとの国境地帯の小さな城だということです。北方に追いやられているケルト人がロンドン近くのロチェスター城を攻撃するなんてえらいことです。



歴史教養的見どころ


◆前作からかなりスケールダウン


前回このコーナーで紹介した、本映画の前作である『アイアンクラッド』が、実際にあった第1次バロン戦争中のロチェスター城の攻防をもとに作られおり、地味ではあるものの歴史好きにとってはかなり楽しめる秀作だったので、その続編ということでかなり期待して観たのですが・・・

前作に比べてかなりスケールダウン。
駄作とまでは言いませんが、期待はずれでした。

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とはいえ、中世の籠城戦を再現しているところ。
CGをつかわず生身の人間による攻防戦としてリアル感があるのは前作同様好感が持てます。



ケルト人がよくわからない


本作品を当コーナー的に見た場合、何を知ることができるかと考えたとき、「ケルト人」というテーマが浮かんできます。

イギリスは日本と同じ島国ですが、その歴史は結構複雑です。

もともと住んでいたのはケルト人(と言っても彼らも侵入者ですが)。
そこへローマの軍団が侵入し、その後ゲルマン系のアングロサクソン諸部族が侵入し、小国が乱立します。

その過程でケルト人はアングロサクソンに吸収されるものもいつつ、ウェールズスコットランドアイルランドではケルト系の部族が残るという状態になっていきます。

そして最後にノルマン人の侵攻によって現代につながるイングランドの基礎ができていきますが、ウェールズイングランド支配下に入るものの、スコットランドアイルランドは長く独立を保ちます。

ということで、イングランドスコットランドは人種的に違うし文化的にも違うということが分かっているとこの映画でなんで同じイギリス人なのにイングランド系の城主ととケルト人が戦っているかが理解できると思います。

ただ、残念なのが、ケルト人の特徴を視覚的にキャラ立てしきれなかったことかと。

実際これは難しいんですよね。
本来は言葉も違うのですが

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この映画では特徴付けは顔のメイクぐらいかな。

この映画の物語よりもずーっと昔。
かのカエサルグレートブリテン島に侵攻したとき、島民が顔に刺青をしているとガリア戦記に記述しています。

刺青だったのかメイクだったのかはわかりませんが、この映画でもケルト人が顔に青いメイクをして、イングランド人との違いを表現しているので、この時代にもこういうメイクをしていたのか、それとも戦闘の時にはこういう風習があったのか。

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いずれにしてもケルト人の指導者もいまひとつ悪役に徹しきれていないし、ちょっと残念でした。




最後に個人的な感想を


先日見た「マッドマックス」もそうですが、CGなしの映像がなんだかとっても新鮮なんですよね。

僕らはCGによるリアルな映像を期待しつつ、いつのまにか非現実的な映像に違和感を持っていたのかもしれません。




基本データ


監督:ジョナサン・イングリッシュ
主演:トム・オースティン
公開:2013年
108分







前作はこちら













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