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『キングダム・オブ・ヘブン』【教養的映画鑑賞】ポードゥアン4世とサラディンの両雄が一瞬生み出した天国の王国

『キングダム・オブ・ヘブン』【教養的映画鑑賞】ポードゥアン4世とサラディンの両雄が一瞬生み出した天国の王国

映画から歴史的教養や雑学を学ぶ教養的映画鑑賞、28回目の今日は『キングダム・オブ・ヘブン』です。

第2回十字軍後のエルサレム王国を舞台にした、リドリー・スコット監督お得意の史実をベースにした壮大な歴史スペクタクルです。

はじめに:『キングダム・オブ・ヘブン』、ポードゥアン4世とサラディンの両雄が一瞬生み出した天国の王国

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ストーリー(Amazonより)

12世紀フランス。鍛冶屋の青年バリアンは妻子を失い生きる望みも失いつつあった。ある時、そんな彼の前に十字軍の騎士ゴッドフリーが現われ、自分が実の父親であるとバリアンに打ち明ける。勇敢で高潔なゴッドフリーは、本当の騎士道とは何かをバリアンに示し、聖地エルサレムへの旅へとバリアンをいざなう。数々の苦難を乗り越え、騎士として成長していくバリアンは、<キングダム・オブ・ヘブン=天国の王国>を作りたいという父の理想を受け継ぐ。絶望的な運命を背負った聡明なキリスト教徒であるエルサレム王に忠誠を誓い、やがて美しい王女シビラと禁じられた恋に落ちる。しかしエルサレム王が望んだ休戦の日々も、十字軍戦士たちの狂気、強欲、嫉妬に脅かされつつあった。父から託された使命を胸に、エルサレムの人々と愛するシビラのため、バリアンは戦いなど知らない住民たちと共に立ち上がった。戦いの果てにバリアンがたどり着いた<キングダム・オブ・ヘブン=天国の王国>とは……。

公式サイトはこちら

『キングダム・オブ・ヘブン』歴史教養的見どころ

◆ボードゥアン4世とサラディンの両雄

この映画はリドリー・スコット監督お得意の、ある程度史実をベースにして大スペクタクルに脚色した映画。

「グラディエーター」や「ロビンフッド」、「エクソダス」と同じ手法ですね。

なので、全てノンフィクションとして見ることはできませんが、歴史を学ぶ映画として見るべきポイントはたくさんあります。

まずは登場人物。

本映画では主役のオーランドはじめ、ほとんどの重要な役は実際に存在した歴史上の人物か、モデルが存在します。

それら登場人物の中でも特に注目して欲しいのがエルサレム国王のボードゥアン4世サラディンです。

劇中のポードゥアン4世のセリフにもありますが、彼が少年だった頃からこのふたりは幾度となく戦火を交えているのは史実です。

それゆえライバルでありながら互いを名将・名君として才能を認め合っている仲です。

で、実はエルサレム王国というのは、シリアからエジプトに至る王国の周囲をぐるりと取り囲むようにサラディンが征服して、圧倒的優位に立っている上京の中でかろうじて存続していました。

その存続できていた理由が、二人の名君がお互いをリスペクトする気持ちだったのです。

そういう歴史的背景を学べるのがこの映画の魅力の一つです。

なお、劇中のポードゥアン4世は鉄仮面をつけていますが、そういった記録はないそうです。
ただし、ハンセン病だったのは史実のようです。

◆最大の見所はサラディンのエルサレム王国攻略

さて、本映画の最大の見所は、ラストのサラディンによるエルサレム攻略シーン。

これはもう圧巻の一言です。

圧倒的軍勢で人海戦術のサラディン軍。
そして攻城兵器。

この大スペクタクルはリドリー・スコット監督の真骨頂です。

このエルサレム攻略戦が始まってから、ひとつ見ておいて欲しいシーンがあります。

それはサラディン軍のお祈りのシーン。

イスラム教徒は1日5回お祈りをします。
その1回目は”日の出とともに”です。

攻防が始まってから数日目、日の出の時間に全軍の兵士が朝のお祈りを捧げるシーンが登場します。
これを見ると、「ああ、こうやってイスラム勢力は聖戦の間もお祈りをしていたんだな、こうやって広がっていったんだな」と想像させてくれます。

そうそう、迎え撃つエルサレム王国軍の戦いも見事ですよ。

『キングダム・オブ・ヘブン』最後に個人的な感想を

オーランド・ブルームの男前ぶりが全面に出ている映画ではありますが、オーランドファンというだけで見ると、長すぎて退屈かもしれません。

しかし、見るのなら絶対ディレクターズ・カット版をお薦めします。
劇場版より約50分ぐらい長く、全体として間延びしている感じは受けますが、非常に重要なシーンが登場しますのでぜひ見てください。

『キングダム・オブ・ヘブン』基本データ

監督:リドリー・スコット
主演:オーランド・ブルーム
公開:2005年
145分(ディレクターズ・カット版は194分)

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