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「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」【映画レビュー】強大なパワーと画一的な正義に恐怖を感じる

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」【映画レビュー】強大なパワーと画一的な正義に恐怖を感じる

今年映画館で4本目、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」を観てきました。

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のオフィシャルサイトはこちら

娯楽大作ではありますが、意外にもいろいろと考えさせられる作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、ヒーローとは多様性に敵対する存在かもしれない

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この作品は「マン・オブ・スティール」の18ヶ月後という設定で物語が進んでいきます。

実は僕は「マン・オブ・スティール」は観ていません。
バットマンは好きですが、スーパーマンにはあまり思い入れがないんですよ。

それで、「マン・オブ・スティール」の続編というのは知っていたけれど、観ていなくても大丈夫かなと心配していましたが、僕のような人でもストーリーが分かるよう工夫してくれているので、前作を観ていなくても大丈夫だということをお伝えしておきます。

さて、バットマン vs スーパーマンのタイトルから、「正義の味方同士がなぜ対決するの?」と疑問に思うでしょう。

この二人、どちらも正義の味方ですが、根本的にまったく違う存在です。
立場も背負っている過去も、そしてレベルも違うと言ったらいいのでしょうか。

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スーパーマンは異星人であり、異邦人です。
そして地球人には絶対に勝てない強大な力を持っています。
核兵器ですら彼を殺すことはできません。
そんな彼は、正義の為に闘いますが、そのあまりに凄すぎる力のため「マン・オブ・スティール」の最後の決戦でゴッサム・シティを破壊してしまいます。

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それを苦々しく思っているのがバットマンです。
バットマンはスーパーマンとはちがってただの人間です。
とてつもない特殊能力があるわけではありません。
だから彼のやっていることはせいぜい闇にまぎれてチンピラをやっつける自警団クラスです。
しかもこれは違法行為です。

スーパーマンから見ればバットマンは犯罪者だし、バットマンから見ればスーパーマンの強すぎる力は脅威に映ります。

こういった認識のズレ、正義の定義の違いから二人は対立することになります。

本作品では二人が対立するに至る過程がかなり時間を取って細かく描かれていますが、この過程で僕はいろいろ考えさせられました。

そして思い至ったのは、ヒーローというものは多様な価値観を認めない存在なのかもしれないということでした。

画一的なのです。
一神教の文化圏ではあたりまえなのかもしれませんが、どうも「こうでなければならない」みたいな硬直した価値観が僕にはなじめないし、危険な香りがするのです。

スーパーマンは神になり得る。強すぎる力はやはり脅威だ。

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なかでもすごく危険だと感じたのは上の写真のシーン。

どういうシーンかは劇場でお確かめいただくとして、このシーン見たとき僕は、「あっ、神だ」と思ったのです。

そう、スーパーマンって神になれる存在なのだと気がついたのです。
しかもその神にもなれる存在のスーパーマンが、その強大な力を行使する基準は彼の信じる”正義感”というすごくあやふやなものに依って立っている。
もっというと、彼の正義感とは、育ての親が教育した古き好きアメリカの正義感。

これって恐ろしいことだと思いませんか?
なんだか”世界の警察”を自認するアメリカ軍とダブって見えるのですよ。
「アメリカの正義に合わない奴は悪」といったグローバルスタンダードを感じてしまうのです。

ですので僕は本作品中ではスーパーマンを危険視する人たちにすごく共感してしまいました。

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みなさんも「正義とはなんぞや」と考えてみてはどうでしょう。

画一的な価値観が本当に幸せな社会を生み出すのか、とても疑問を感じてしまう作品でした。

ワンダーウーマンが美味しいどこどり

さて、なんだか堅苦しいレビューになりましたが、娯楽と割りきって観た場合、かなり楽しめる作品ではあります。

ちょっと前半展開が遅いなとも感じましたが、終盤のバットマンとスーパーマンのガチンコ勝負は見応え充分。

もう見ていて痛い。
とても痛い。

双方に対して「もう止めてあげて〜」って叫びたくなります。

ただですね、ネタバレするので細かいことは言えないのですが、この映画最後の最後にすべてワンダーウーマンが美味しいところをかっさらっていきます。

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ワンダーウーマン役のガル・ギャドットが美しすぎるうえにカッコ良すぎ。

彼女が登場した瞬間、バットマンもスーパーマンもむさ苦しく見えてしまいます。

「ジャスティスの誕生」の副題のとおり、彼女が登場しないと「ジャスティスチーム」が誕生しないのでしょうがないのですが、それにしても完全に主役の二人を食ってしまった彼女は流石です。

なお、本作品中ではアクアマンとフラッシュがチラ見せされています。
次回作にしっかりつないでいますね。

おまけ バットマン、太すぎないか?

メインイベントのバットマンとスーパーマンのガチンコ勝負のとき、バットマンが着たバットスーツがなんとも太い。

スーパーマンの攻撃に耐えるためでしょうが、とてもスーツと呼べるような代物ではなく、パワードスーツというか鎧のようなヘビー装備。

シルエットが丸っこくなって、動きにキレが感じられないのです。

これはどうもいただけなかったなぁ。
その点はちょっと残念。

バットマン vs スーパーマン

 

 

 

 

 

 

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観ていなくても大丈夫だけど、できれば劇場に行く前に予習しましょう。

 

 

 

 

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