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プロゲーマー梅原大吾さんのあがくことでわかった人生のポイント

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おはようございます、一龍です。

今日ご紹介するのは、僕が影響を受けたプロブロガーの一人ちきりんさんと、プロゲーマーの梅原大吾さんの対談本、 『悩みどころと逃げどころ』 です。

学歴エリートである社会派ブロガーのちきりんさんと、ほとんど学校で勉強しなかったという梅原大吾さんは、いわばお互い両極端な存在。

この対極にあるお二人がどんな対談をするのかと読ませていただきましたが、僕の心に響いたのは意外にも梅原大吾さんの言葉でした。

ウメハラさんのほうが、圧倒的に世間を知っているんですよ。

今回は本書の中から、梅原大吾さんの共感できる言葉をピックアップしました。
まずはお読みください。

 

梅原大吾さんのあがくことでわかった人生のポイント

★学歴差別の厳しい現実

 

たしかに今はちきりんさんの言うような時代かもしれません。でも、だからといって「学校は無駄」とまで言うのはどうかな。僕の経験から言えば、やっぱり学校にはいかないと損をしますよ。もし今、学校なんて行かなくても何とかなるんじゃないかって思っている若者が目の前にいたら、僕は「できるだけ行っておいたほうがいい」ってアドバイスしますね。

ちきりんさんは自分に学歴があるから気がつかないんですよ。僕がいた世界では、バイトでさえ学歴で人を判断する人が多くて、それが本当に屈辱的でした。

★実力主義なんてキレイごと

 

 だけど当時は強い学歴コンプレックスがあって、スカスカの履歴書がほんとに恥ずかしかった。学歴がないとこんなにこんなにきついんだとつくづく感じてました。
 だって学歴がないと、大企業で働きたいと思っても入社試験を受けるチャンスさえ与えてもらえないんですよ。そういう現実がある限り、「実力主義の時代です」なんてキレイごとは言えない。

★能力勝負の世界は椅子が少ない

 

 確かに自分で食ってける人や、自分で考えられる人は、高校や大学に行く必要はない。でもね、能力勝負の世界は椅子が少ないんですよ。

  例えば日本のプロ格闘ゲーマーってせいぜい10人です。その中でまともに食えているのは4,5人ですよ。それを考えると、「俺、勉強嫌いだし、ウメハラには敵わないかもしれないけど、そこそこいけるから、プロゲーマーにでもなろう」なんて考えたりしたら、これはもうひどい人生になります。本人が決めることではあるけれど、「おまえ、こっち来ちゃ駄目」って言いたくなることはよくある。
 もちろん、すべての人にそう思うわけじゃありません。頭が良かったり、他を寄せつけないやる気があったりすれば、もし駄目でも臨機応変に対応するなり、困難を自力で突破するなり、どうとでもなります。
 でもそうじゃない人に、「学校なんか意味ないから、やめちゃえばいいよ。俺も大学行かないでも何とかなってるよ」って言うのは無責任な感じがするんです。

★本当に大事なのは結果に至るプロセス

競争がある以上、誰だって勝とうとするし、そのために頭も使う。でも勝つことが最終目的になってしまうのは違う。そうなると、たいていの場合、勝つためには何でもありになってしまう。ズルをしたり安直な方法に頼ったり……。だから勝つという方向を目指すのは正しいけど、大事なのは競争のやり方、戦い方です。

★ノウハウを開示して全体で強くなっていく

 身近な人を警戒してノウハウを隠すと、大きな目標が達成できなくなる。そういう話は実際に体験したらよくわかるんですけど、一度も経験がないとなかなか理解できない。
 だから今後は海外チームのレベルを上げる事にチャレンジするのも面白いかなと思っています。たとえば僕がアメリカやアジアにまで首を突っ込んで、「こうやって全体で強くなっていくんだぜ」ってのを実際に見せていくとか。放っておいてもそういう動きにはならないので。
 加えて、各国のレベルが拮抗してるほうがゲーム自体も盛り上がるし、結果として強いプレーヤーも集まりますから。
 プロとして業界を盛り上げ、さらに強くなるには何が必要か真摯に考えれば、日本のレベルが高いことを喜んでるより、海外のレベルも引き上げたほうがいい。合理的に考えてそう判断してるんです。強くなるには「隠してた技を大会の時に初めて使う」みたいなことをするんじゃなく、さっさとオープンにしたほうがいいってのと同じです。
知り合いから聞いたんですが、アフリカのことわざに「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」って言葉があるんだそうです。まさにそうだと思いますね。

★「プロとして結果を出す」とは

「結果を出す」という言葉の意味もちょっと違うのかもしれない。勝ち負け自体はいろんなことに左右されるので、買った負けたに一喜一憂してもしかたない。だからこそ僕が重視するのはプレーの内容なんです。
 今回トライしたプレーが、今後の高い勝率につながると思える動きだったなら、たとえその大戦で負けてても、プロとして結果を出したと思えるし。

★大事なのはまっすぐに戦うこと

大事なのはまっすぐに戦うこと。それで勝てればもちろん素晴らしいけど、負けてもいいんです。戦い方において自分に恥じることがなければ、負けても堂々としてればいい。たとえ負けても、その戦いによって、自分がどれだけの者として生まれてきたのか、自分の立ち位置や、自分のやってきたことの価値がわかるんですから。

★生きる喜び、「成長オタク」

僕が生きる喜びを感じられるのは、考えたり努力したり、なにより成長する機会が得られてるからです。なんとか一歩でも前に進まないといけない。そういう状況が楽しさの源だから、大成功してすべてが手に入って「毎日遊んで暮らしてください」って言われたら、まったくいい人生じゃない。

 

成長を実感できないと生きてる気がしません。今はちょっとでも立ち止まったらすぐにヤバくなっちゃうっていう緊張感がある。だからいい人生だと思えるんです。

★「いい人生だった」と思える人の条件は「自己決定」

ひとつは、自分で人生を決めたっていう納得感があることかな。
自己決定した上でとことん頑張ったなら、(敗北を)受け入れられるんじゃないかな。敗北が受け入れられない人の多くは、とことんやってないんですよ。そして自分でもそれがわかっている。後悔が残るとしたらソコなんです。

★自分の器をあがいて知る

とことんあがくと、自分という人間がだんだん見えてきて、これ以上は高望みなんだなとか、自分はもうここより上には行けないんだなっていう、位置づけが見えてくるんです。もともと運命的に与えられている「自分はこれぐらいの人間なんだ」っていう器の大きさがわかってくるんですよ。
器って成長の限界ってことじゃないんですよ。この器が自分にとっての人生のフィールドで、つまりここが自分の領分で、その中で頑張ればいいんだなと確信できたら、すごく「いい人生」だと思うんです。

感想など

ここまでで、本書対談内容の前半の内容からのピックアップです。
後半にも心に響いた部分がたくさんあったのですが、自重しました。
後半が気になる方は是非本書で確認していただきたいと思います。

さて、感想などを書く前にひとつカミングアウトしておきます。

実は梅原大吾さんの著作に関してですが、大ロングセラーとなっている『勝ち続ける意志力』を出版当時に編集に携わった方から献本していただき、読んでおりました。

それまでプロゲーマーという存在を知らなかった僕ですが、ウメハラさんの真摯にゲームに向かう姿、言葉にすごく感動したなのでした。

が、当ブログで紹介はしませんでした。
「いいことを書いているんだけどなぁ、所詮ゲームだもんなぁ」と思ったからです。

好きなことに打ち込んでいる人、好きなことで食べていこうとする人を応援する、そして自分もそういう生き方を目指しているのに、当時の僕にとってゲームというものの価値は非常に低いものとして認識していたのですね(ゲームばっかりしてたらろくな大人にならないぞと言われて育った世代ですからね)。

しかし、今回本書を読んで、前作では書かれていなかった梅原さんの心の非常に深い部分での葛藤や、人間としてすごくちゃんとしている(←変な言い方ですが)部分に触れることができて、考え方が変わりました。

この人はゲームを通して高みに到達したんだなと。

一つのことをとことんやりぬいた人は、高みに到達します。
それが梅原さんの場合はゲームであり、その世界でもがきあがいたことから多くのことを学んでいるんだということ。

ちょっと考えてみれば、将棋のプロである棋士は職業として確立され、社会的地位や尊敬を受けていますが、将棋だってゲームですもんね。

バス釣りのプロが存在したり、本当に好きなものが職業になる時代になったんだと思います。

さて、その梅原さんの学び。
本当に深くて驚きました。

この対談本、お相手は社会派ブロガーのちきりんさんで、当ブログを昔からお読みいただいている読者の皆様は御存知の通り、僕がすごくリスペクトしている方です。

僕が「自由に生きよう」と思うようになったのも、ちきりんさんに”煽られて”のことです。

ところがですね、この対談本でちきりんさんがおっしゃっていることが、全然響かないんですよ。

本書は「学校は無駄」と言い切るちきりんさんと、「学校は行ったほうがいい」という梅原さんの、学校論から始まります。

ちきりんさんは対談を面白くするために、わざと学歴エリートの立ち位置から「学校は無駄」という主張を展開したのだと思いますが、正直言って全然展開できていない。

学校教育に対してかなり一面的なものの見方しかされていないなと。
さらにいえば、「あなた世間というものを知らないの?」と言いたくなってしまいます。

対して梅原さんは、高卒でフリーターをしながらゲーマーを続けてきた方。
やはり、世の中で直にぶつかった壁、生の”世間”でうけた屈辱といった体験を通して学んだことがベースになっているぶん、本当に説得力があるし、地に足がついていると感じます。

ちきりんさんは経歴を明かしていないので推測ですが、東京の一流国立大学を出たというプロフィールからいって偏差値70ぐらいの方かとおもいます。

で、このレベルって全体の2.3%という本当に少数派なんです。
ちきりんさんが過ごしてきた学校というのは、実はマイノリティなんですよ。

学校に進学校や実業高校、偏差値の高い低いなどいろいろありますからね、ご自分の経験だけを元にしてひとくくりに「学校」を論じるのはまずムリだと思います。

なお、この学校教育に対しての論点は、非常に興味深いものがあるので、いずれ他のエントリーで書きたいと思います。

さて、最後に、今回本当に感動したのは梅原さんのプロ意識。

簡単に勝てる方法を続けても成長はない。
自分だけ強くなるのではなく、テクニックを公開して全体をレベルアップする。

これって、リアルな格闘技をしてきた者にとってもまさに真理。
いや、アスリートならみんな共感できると思います。

こういうのって、学校生活の部活とかで学んでいくんですが、これをゲーセンで学んだんですね。

やはり高みに到達する人にとって、学ぶ場所は関係ないのでしょう。

今回梅原さんの言葉を読んで、高みに至るルートはいろいろあっていい。
自分でもがきあがいて上がるなら、どんな世界でも学びが得られるということを改めて感じました。

最後に梅原さんは「完敗でした」と言っていますが、僕は本書全体を通して梅原さんの完勝だと感じましたよ。

両極の存在であるお二人の異色の対談。
ぜひお読みいただきたいと思います。

目次

ご挨拶 〜まえがきに代えて〜
第1章 学歴 「学校って行く意味ある?」ちきりん
       「大アリですよ!」ウメハラ
第2章 競争 「寝てた僕が悪いんです」ウメハラ
       「いえいえ、悪いのは先生です」ちきりん
第3章 目的 「なにより結果が大事!」ちきりん
       「ん?結果よりプロセスですよ」ウメハラ
第4章 評価 「どうやったら人気が出るの?」ちきりん
       「自分のアタマで考えてください」ウメハラ
第5章 人生 「興味をもつ範囲が広いですね」ウメハラ
       「ウメハラさんが狭すぎるんです」ちきりん
第6章 職業 「やりたいことがあるのは幸せ」ちきりん
       「いや、それが結構つらいんです」ウメハラ
第7章 挫折 「つらい時は逃げたらいいんです」ちきりん
       「えっ、逃げたらダメでしょ!?」ウメハラ
第8章 収入 「お金じゃないのよ」ちきりん
       「それ、クチで言うのは簡単です」ウメハラ
最終章 未来 「目指せ、社会派ゲーマー!」ちきりん
       「長生きして待っててください」ウメハラ
この本ができるまで 〜あとがきに代えて〜

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