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「アラモ」【教養的映画鑑賞】アメリカ人の愛国心を奮い立たせる「Remember the Alamo !  アラモを忘れるな!」の語源となった戦い

「アラモ」【教養的映画鑑賞】アメリカ人の愛国心を奮い立たせる「Remember the Alamo !  アラモを忘れるな!」の語源となった戦い

よくアメリカの戦争映画を観ていると、「アラモ砦を忘れるな」という言葉が登場します。

その語源となった「アラモ砦の戦い」からテキサス独立を勝ち取った 「サンジャシントの戦い」までを描いた映画「アラモ」をご紹介します。

 

 

 

 

 

はじめに:「アラモ」、アメリカ人の愛国心を奮い立たせる「Remember the Alamo !  アラモを忘れるな!」の語源となった戦い

ストーリー 

1836年に起こったアラモ砦に立てこもるテキサス独立軍とメキシコ軍との激戦、アラモの戦いの13日間と、その後のテキサスの独立までを描く

という内容紹介なのですが、正直日本人にはピンと来ないと思いますので解説も含めて見どころの紹介をしたいと思います。

歴史教養的見どころ

◆「アラモ砦の戦い」からテキサス独立までがざっくり分かる

この映画で描かれている「アラモ砦の戦い」からテキサスの独立に至る史実は、アメリカ国民にとっては知っていて当たり前の一般教養。

しかし、日本の世界史の教科書にはまったく登場しません。
唯一、その後の”テキサスの併合”という一節のみです。

なので、アメリカ人とおつきあいがある方は、この映画を観て一般教養として知っておくといいと思います。

まずはこの戦いに至るまでの時代背景を簡単に。

舞台となるアラモ砦はもともと1718年にスペインのカトリック布教の拠点として、サン・アントニオ・デ・ベハル(現テキサス州サンアントニオ)に建設されました。

要するにこの地はスペイン領としてスタートしたのです。

その後、アラモにスペインの騎兵隊が駐屯したことから砦化されていきますが、1810〜21年にかけてスペインからの独立戦争を戦い、メキシコは独立します。

アラモはメキシコ合衆国の一部となったのですね。

ところが1821年頃からこの地域はアメリカ人の入植者が多く入ってきました。

メキシコ領テキサスに入植したアメリカ人をテクシャンといいます。

テクシャンはメキシコ政府と折り合いが悪く、メキシコ合衆国からの分離独立を目指したテキサス独立戦争(テキサス革命とも言う)を1835年10月2日から起こしました。

この戦いの一環として行われたのがアラモの戦いで、1836年2月23日から3月6日にかけてのことです。

この戦いで砦の守備隊は約200名。
一方攻撃するメキシコ軍は独裁者サンタ・アナが率いる1600人と圧倒的に優勢。

勝てる見込みが無い兵力差にもかかわらず、砦の守備隊は善戦し、最後は全員が戦死しました。

苦境に立ったテキサス独立軍ですが、アラモの戦い後の4月21日、サンジャシントの戦いでヒューストン将軍の軍勢がメキシコ軍を破り、サンタ・アナを捕虜にし、命と引き換えにテキサスの独立を承認させます。

こうしてテキサス共和国として独立したのですが、やがて1845年アメリカ合衆国に併合され、テキサス州として今日に至ります。

この一連の流れがこの映画を見るとわかります。

◆サンジャシントの戦い「アラモを忘れるな!」

 

「Remember the Alamo !    アラモを忘れるな!」

よくアメリカの戦争映画などで登場するセリフ。

これはサンジャシントの戦いの開戦直前、ヒューストン将軍が兵士たちの士気を高めるために言った言葉です。

ワシントンの独立戦争と同様に建国の歴史の一部としてテキサス独立戦争を捉えているアメリカ人にとってこの言葉は、愛国心とか復讐心を奮い立たせる言葉です。

その後、この言葉を元にした言葉と幾度と無く登場します。

すなわち

「Remember Pearl Harbor ! 真珠湾を忘れるな!」

 

「Remember 9.11 9.11を忘れるな!」

といった言葉。

しかしこの言葉の起源を日本人はあまり知っていません。
アメリカ人にとって「アラモ」は特別な意味を持つ言葉なのです。

◆個性的な英雄たちと由来のもの

さて、この映画にはもうひとつ知っておくと良さそうな情報があります。
アメリカ人にとっては歴史上の有名人が何人か登場するのです。

この映画に登場する人物に由来するものがあるのでこれも雑学として紹介しましょう。
いずれも日本では馴染みの薄いものですが。

ジム・ボウイ



アラモ砦の司令官ですが、彼の名前をとったいつも持ち歩いていたボウイナイフが有名。

デイヴィ・クロケット



アラモで戦ったテキサス独立を支援した政治家ですが、彼が愛用したのがアライグマの毛皮の帽子。
これをクロケット帽というそうです。

最後に個人的な感想を

アメリカ史を知る上でぜひ見ておきたい映画ではあるのですが、はっきり言うと映画的には申し訳ありませんが駄作としか言いようがありません。

題材は感動的なものなのに、全編にわたって盛り上がらないのです。

もう少し何とかならないものかと思ってしまう映画でした。

基本データ

監督:ジョン・リー・ハンコック
出演
 サム・ヒューストン役 デニス・クエイド
 デイヴィ・クロケット役 ビリー・ボブ・ソーントン
 ジム・ボウイ役 ジェイソン・パトリック
 ウィリアム・トラヴィス役 パトリック・ウィルソン
 サンタアナ将軍役 エミリオ・エチュバリア
 
公開:2004年
137分

 

 

 

 

こちらはジョン・ウェイン出演の1960年公開の「アラモ」

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