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『アルケミスト 夢を旅した少年』【読書メモ】夢を追求しているときは、心は決して傷つかない

おはようございます、一龍です。

出張のお供に何かいい本はないかと探していたところ、妻が貸してくれたのが『アルケミスト―夢を旅した少年』 でした。

新幹線で移動中に読んだのですが、これがすごくいい本だったので読書メモをシェアしたいと思います。

 

『アルケミスト 夢を旅した少年』の読書メモ

★考えていることは、食べ物と水のことだけだった・・・ 、人間も同じかもしれない

 

 世界は大きく、無尽蔵だった。しばらく羊たちに、行き先を自由にまかせておけば、彼は何かおもしろいものを見つけ出した。問題は、羊たちは毎日新しい道を歩いているということに、気がついていないことだった。彼らは新しい場所にいることも、季節の移り変わりさえも知らなかった。彼らが考えていることは、食べ物と水のことだけだった。

 人間も同じかもしれない、と少年は考えた。

★運命

「おまえがいつもやりとげたいと思ってきたことだよ。誰でも若いときは自分の運命を知っているものなのだ。
 まだ若い頃は、すべてがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こってほしいすべてのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することが不可能だと、彼らに思い込ませ始めるのだ」

「その力は否定的なもののように見えるが、実際は、運命をどのように実現するかおまえに示してくれる。そしておまえの魂と意志を準備させる。この地上には1つの偉大な真実があるからだ。つまり、おまえが誰であろうと、何をしていようと、おまえが何かを本当にやりたいと思う時は、その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。それが地球におけるお前の使命なのだよ」

★決心するということは、単に始まりにすぎない

少年はまだ自分の決心を少し疑っていた。しかし、1つだけわかったことがあった。それは、決心するという事は、単に始まりに過ぎないということだった。決心するという事は、まるで、急流に飛び込んで、その時には夢にも思わなかった場所に連れてゆかれるようなものなのだ。 

★人生の物語と世界の歴史は同じ者の手で書かれている

「私たちが持っているもの、それが命であれ、所有物であれ、土地であれ、それを失うことを恐れています。しかし、自分の人生の物語と世界の歴史が、同じ者の手によって書かれていると知ったとき、その恐れは消えてしまうのです 」

★人生は今生きているこの瞬間

 
「私は生きています」と彼はある夜、ひとふさのナツメヤシを食べながら少年に言った。その夜は火もなければ月の明かりもなかった。「私は食べている時は、食べる事しか考えません。もし私が行進していたら、行進することだけに集中します。もし私が戦わなければならなかったら、その日に死んでもそれはかまいません。なぜなら、私は過去にも未来にも生きていないからです。私は今だけにしか興味を持っていません。もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます。砂漠には人生があり、空には星があり、部族の男たちは人間だから戦う、ということがわかるでしょう。人生は私たちにとってパーティーであり、お祭りでもあります。なぜなら、人生は、今私たちが生きているこの瞬間だからです」

★傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだ

「傷つくのを恐れる事は、実際に傷つくよりもつらいものだと、お前の心に言ってやるがよい。夢を追求しているときは、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」

★その人を待っている宝物がある

「地球上のすべての人にはその人を待っている宝物があります」と彼の心は言った。

「私たち人の心は、こうした宝物については、めったに語りません。人はもはや、宝物を探しに行きたがらないからです。私たちは子供たちにだけ、その宝物のことを話します。そのあと、私たちは、人生をそれ自身の方向へ、それ自身の宿命へと、進んでゆかせます。しかし不幸なことに、ごくわずかな人しか、彼らのために用意された道ーー彼らの運命と幸せの道を進もうとしません。ほとんどの人は、世界は恐ろしい場所だと思っています。そして、そう思うことによって、世界は本当に恐ろしい場所に変わってしまうのです。
 ですから、私たち人の心は、ますます小声でささやくようになります。私たちは決して沈黙する事はありませんが、私たちの言葉が聞こえないように望み始めるのです。自分の心に従わないばかりに、人々が苦しむのを、私たちは見たくないからです」

★すべての人は、中心的な役割を果たしている

「何をしていようとも、この地上のすべての人は、世界の歴史の中で中心的な役割を演じている。そして、普通はそれを知らないのだ」

感想

 

著者のパウロ・コエーリョ氏についてもその著書についても、今回初めて知ることになりました。

ブラジル生まれの作家さんで、実際に世界中を旅された方のようですね。
 
本書はいわゆる自己啓発書で、ストーリーとしては「世界を見たい」という少年が、旅に出て、挫折したり、夢をあきらめかけたりしつつも、メンターと出会い、不思議な運命に導かれる過程で成長し、やがて成功するという定番中の定番サクセスストーリーです。

ですが、もともと少年が成長していく作品が好きな私にとっては引きこまれていきますし、主人公の少年だけでなく途中に登場する人々の心情がそれぞれに共感できるもので、最後まで一気に読み進めることができました。

 

 
さて、この物語で主人公サンチャゴは夢のお告げを信じてピラミッドまで旅をするのですが、何度も何度も後悔します。
 
もとの羊飼いのままでよかったと。
 
それに、本書に登場する多くの人物が「変わろうとしない人々」です。
 
物語全般に

夢は持ってはいるけれども夢の実現に向かって一歩前に出ようとしない人々
が次々と登場します。
 
いわゆるコンフォートゾーンから出ようとしない人々です。

世界中の殆どの人が夢や憧れを持っています。
しかし、夢をかなえられるのはごく少数の人です。

いかにコンフォートゾーンから一歩出ようとしないひとが多いことか。

 

 
本書の中で特に印象的だったのが、少年が神学校をやめて羊飼いになりたいと言った時の父親を描写したシーンでした。

少年が神父になることを希望していた父ですが、結局少年の望みを聞き入れて、羊を購入するお金を与えます。

ただ、その父の目には
親は少年を祝福した。少年は父親の目の中に、自分も世界を旅したいという望みがあるのを見た。それは、何十年もの間、飲み水と食べるものと、毎晩眠るための一軒の家を確保するために深くしまいこまれていたものの、今もまだ捨てきれていない望みだった。

僕は年齢的に、そして子を持つ親としてグッとくるものがありました。
 

結局世の中のほとんどの親は、家族を養うこと、子供を育てなければならないことを理由にして、コンフォートゾーンにどっぷり浸かっているんだなと。

子供や家族を理由にして変化することを望んでいない。 

 
そして僕もそういった親と同じなんですよね。
自分のやりたいことがあるのに、「子供が自立するまでは我慢」などと自分にブレーキをかけていますが、本当は夢に向けて一歩前に出るのが怖いのかもしれません。
 
「追求の一瞬一瞬が神との出会い」という言葉を信じて、思い切って「決心」して急流に飛び込めば、あとは自然と辿り着くべきところにたどり着く。
 
その一歩を踏み出す勇気がほしい方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

関連書籍

パウロ・コエーリョ氏の著書

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