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戦艦三笠に明治の日本人の矜持を感じた【旅ログ】横須賀で世界三大記念艦「三笠」に乗艦してきました

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先日の上京のおり、横須賀まで足を伸ばして戦艦三笠を観に行ってきました。

記念艦「三笠」公式ホームページはこちら

言うまでもなく、「三笠」とは、日露戦争時の日本海海戦で連合艦隊旗艦となった当時最新鋭最大の戦艦です。
現在、旧日本海軍の本物の軍艦を見ることができる唯一の艦で、近代国家に仲間入りしようとする明治日本の気概を感じることのできる施設です。

実際に行くと、たくさん感じることがあり、語りたいことがありますが、今回は僕の言葉よりも多数の写真でお伝えするエントリーにしたいと思います。

 

記念艦「三笠」が伝えるのは、僕たちが忘れてしまった矜持だ

横須賀中央駅を降りて、横須賀海軍カレー本舗で海軍カレーをいただいた後、てくてく歩いて三笠公園に到着しました。

公園に入ってまず出迎えてくれるのが東郷平八郎元帥の銅像(上写真)。
 
 

三笠は皇居の方角を向いているため、公園入口から入って行くと艦尾から近づくことになります。

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艦名「みかさ」が取り付けられているのはスターンウォークといって、ベランダのようなもの。
この中が長官室になります。

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白い砲弾は大和の主砲弾です。

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この黒いのはロシヤの主砲弾。

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このタラップから乗艦します。

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全長約130メートルの戦艦ですからじっくり見て回ると1時間以上かかります。
ちなみに、三笠は船体こそ本物ですが、兵装など上甲板の構造物はほとんどレプリカです。
また、中甲板は映画上映室や展示室となっていて、往時の雰囲気が残っているのは艦尾の長官室や船長室の辺だけです。

詳しくはこちらを参照

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まず乗艦して眼に入るのは後部主砲。
ここから船首方面へ向かいます。

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電信室。

ちょっと人形がシュール。

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連合艦隊は当時最新鋭の電信をつかって艦同士の通信をしていました。

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これは15センチ砲。
これ射撃し続け載ってすごい重労働そう。

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上甲板中央に記念写真を取る場所があります。
この絵、かならず教科書や資料集に載っている有名な絵ですよね。
最上艦橋の様子を描いたものです。

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舵輪の向こうに見えるのは7.6センチ砲。

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時間を知らせる鐘。
習慣からということですが、この時間の知らせ方はちょっとわかりにくいですね。

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こんなハンモックで寝ていたのか。
砲のそばで眠るのってどんな感じなんだろう。

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巨大な煙突の横を通って艦首へ。

 
 

前部主砲。
艦橋の上、人がたくさんいるところが最上艦橋。
あそこに東郷平八郎さんたちがいたんだな。

マストには、今もZ旗が掲げられています。
「皇国ノ興廃、コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ」

レプリカとはいえ、30センチ砲の主砲は迫力ありますね。

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ここは司令塔。
艦橋の真下にあって、分厚い装甲で囲まれており、本来は戦闘中はここで指揮をとります。

ですが、ここに入るように促されても聯合艦隊司令長官東郷平八郎は最上艦橋で指揮を撮り続けました。

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司令塔の横から前方を眺める。

 
 

艦尾に目をやるとこうなっています。

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ここが本来の艦橋。
狭いし、器具が少ない。
レーダーのない時代ですから本当にシンプル。

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これは艦同士の通信のためのライト。
サーチライトのようにも使います。

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最上艦橋にやってきました。

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最上艦橋から主砲を見下ろしたところ。
亀の甲羅のよう。

 

後の戦艦大和のような超弩級戦艦と比べたら狭い甲板ですが、イメージしていたよりもずっと広い。

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最上艦橋のデッキにはこういう金属プレートが貼られています。
日本海海戦時の東郷平八郎さんたちの”立ち位置”を示しています。

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こちらは東郷平八郎元司令長官。

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そしてT字戦法を考えたと言われる秋山参謀のプレート。

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あの有名な絵のレリーフもあります。

ただ、前述したように、記念館「三笠」は基本的に上部甲板より上の構造物はほぼレプリカです。
このデッキの木の上に直接立っていたわけではないんですよね。

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マストを見上げるとZ旗が。

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この旗を収納している部屋。
おそらく海図室ですが、こんなふうに旗を収納していたんですね。

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黄海海戦時の戦死者のプレート。

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艦橋を左舷から。

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さて、艦尾に移動します。

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後部主砲。
後部甲板はテントが張られているので上からはその構造が分かりません。

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最後尾のマストには日章旗が。

さて、中甲板(船内)へ降りていきます。

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船内は三笠にまつわる展示室となっています。

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軍隊は階級制の厳しいところで、士官と下士官の差は非常に大きい。
特に海軍はその差が歴然。

水兵たちがハンモックで寝るのに対して、士官は部屋とベッドが与えられています。

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こちらはお風呂。

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長官公室です。

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軍艦の中ですが、艦尾の船長室や長官室、それに付随する公室は非常にモダンです。

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階級章。

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これは三笠のエンジン。

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こちらは日本海軍艦艇の艦首につけられる菊の紋章。
本物です。

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東郷平八郎氏の書。

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ちょうどこの日は旧日本海軍から現在の海上自衛隊の艦艇にいたるまで、たくさんの模型を展示していました。

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さて、豪華な士官の部屋も趣があっていいですが、僕が惹かれたのは下士官の船での生活を伝える展示でした。
トイレもオープンだったんですね。

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こちらはハンモックから起き上がるところ。
よくこんなんで寝られたもんだ。

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後部主砲の前には三笠の砲弾が。

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射程は10kmだったんですね。
かなり短い。

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1時間ほど艦内を見学して外へ。

側面の構造を見つつ艦首へ。

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100年以上前のクラシカルなデザインの戦艦ですが、この角度から見る三笠は威厳があります。

まとめ

日本海海戦の旗艦であり、貴重な現存する旧日本海軍の本物の戦艦「三笠」。

『坂の上の雲』でも登場しますし映画やドラマにもなっています。
名前を聞いたことのある人も多いでしょう。

しかし、本物はやはりすごい。
想像以上に大きいし、重厚。

構造物の多くがレプリカとはいえ、本物しか持たない迫力が確かにあります。

また、明治期のまだ貧しい日本が、当時最新鋭で最大の戦艦を購入することは大変な負担だったはずです。

しかし無理を押してでも自分の国は自分で守るという当時の日本人の気概、矜持がひしひしと伝わってきます。

そして、平和ぼけした今の日本人と明治の日本人は本当に同じ民族なのかという疑問も感じてしまいました。

僕たちが忘れてしまった”国民”としての矜持を思い出すためにも、ぜひ多くの方に見ていただきたい艦です。

追記

多くの中国人観光客も来ていましたが、かれらは三笠を見てどんな感想を持ったのでしょう。

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