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『未来の見えない僕たちにニーチェは「あなたの人生を愛せ」と言った。』【読書メモ】自分から始めなければ、「始まり」さえ始まらない

おはようございます、一龍(@ichiryuu)です。

先日、当ブログでもおなじみ、白取春彦先生の新刊、『未来の見えない僕たちにニーチェは「あなたの人生を愛せ」と言った。』 を読みました。

旅の途中のニーチェが、東京のシェアハウスに滞在する間に起こる様々な騒動を通じて、彼の哲学が表現されるちょっと変わった物語形式の本です。

今回はこの本の中でかわされる会話のうちニーチェのセリフから、ニーチェの哲学の一端が垣間見れる部分を読書ノートとしてシェアしたいと思います。

それではどうぞ。

 

白取春彦(著)『未来の見えない僕たちにニーチェは「あなたの人生を愛せ」と言った。』の読書メモ

★すべきことをするのが正しく自分自身でいること

 
「あなたは地中海。海上では風が吹き荒れて海が荒れています。荒れる波に翻弄される舟。その状態が欲望によってなすがままにされているということです。しかしですね、海の中はどうでしょう。海の底はどうでしょう。静かなままです。静かに、いつものように海として粛々と生きている。それでこそ、海でいられるのです。人間自身も同じではないですか。海の上がどれほど荒れていようとも、自分の本当にしたいこと、すべきことをするのが正しく自分自身でいることではないでしょうか」

★自分から始めなければ、「始まり」さえ始まらない

 

「そんなふうにみんな経験があるはずです。人間は、自分にとって初めての物事や技術の場合でも、とても単時間でなんとかこなせるようにまでなるのです。どんな人もその人なりに器用だからです。ただ、自分でそのことに気づいていていだけです。あるいは、やってみないだけです。失敗を想像して臆病になりがちな人があまりに多いのだと思います。しかし、やってみれば、それなりにできる。そういう体験は、自分をまったく新しくすること以外の何でしょう」

「すみません。今の最後の言葉の削除をお願いします。とにかく、何に対しても自分自身がそれに着手するという一歩が大事だと思います。自分が始めなければ、始まりさえ始まらないのですから。もちろん、最初は危なっかしいものです。それでもなお、そこを越えていかなければならないでしょう。・・・それなのに多くの人は、周囲の様子と気配をこっそり窺ってばかりなのです。そうして自分がたくさんのことをやり残したと気がついた頃はわずかな年金だけが頼りのような年齢になってしまいます 」

★負荷がなくなれば誰も生きていけない

 

「だから、お金持ちになれば何でもできて楽しいことだけをして充実した人生が送れるかもしれないという考えは、現実味のない妄想というしかないでしょう。自分の人生にかかわることは自分で一つひとつ処理していかないと、結局のところ自分の人生というものがなくなってしまうのですよ」

 
 
「ちょっと考えてみてください。地球には重力がありますよね。重力があるから、自分の体すら重く感じる時があるし、グラスを落とせば割れてしまいます」
 
 
「その重力というものは負荷ですよね。英語でいうところのLoadです。自分が負わなければならないもの、かついでいかなければならないものです。でも、この重力という負荷があるからこそ、筋肉が発達し、均衡のある美しい体になることができるのです。重力だけじゃなく、私たちにとって様々な意味での負荷、環境的意味や心理的意味での負荷も含めて、そういった負荷があることで私たちのこの毎日の生活が成り立っているし、人生もまた成り立っているのですよ。負荷は生きることにどうしても必要なものなのです。負荷がなくなれば、誰も生きていけません 」

★世間のモノサシは理不尽で非情

 
「ええ、だいたいそういうものです。この時代のこの文化のこの風潮のもろもろが、あなたのモノサシの土台になっているのだと思います。そして、この物差しは実はひっきりなしに喋っているのです」
 
 
「たとえば、このモノサシしはですね、人生はコツコツやればずっと順調に進み、あくどい犯罪にでも加担しない限りは安全で安心できる人並みの生活が送れるはずだと、小声で、あるいは大声であなたにおおむね教えているのです」
 

 
「そうなのです。世間のそのモノサシこそ理不尽で非情なのです。人生は非合理でも理不尽でもありません。必ず必ず起きることがただ起きるだけです。ところが、世間のモノサシをあてがって見てしまうと、理不尽なことになってしまうのです。いつ、死が訪れるかわからない。それがまったくふつうのことでしょう。しかし、世間のモノサシは早い死だからといって通常よりも大いに嘆くべきことだと教えているんではないですか? だから、世間のモノサシで自分の人生を見れば見るほどに、自分の人生はいっそう惨めにつらくなるものですよ」     

★出世とは世間に染まらない生き方をすること

「出世という言い方の本来の意味は、漢字がそのまま直接的に表現しています。この世間を出るということなのですよ」
 
 
「玄関を出るというのは戸外に行くということですが、そうではなく、世間にある目に見えない縛りや不文律から自分を解放させてしまうという意味です」
 
 
 
「はい。だから、世間を出るという言い回しの意味は、世間の常識、世間並みの考え方、世間的なふるまい方からまったく離れてしまうということなのです。要するに、世間に染まらない生き方をするのが出世です。もちろん世間のモノサシで価値判断をしたりすることもやめてしまうわけです」     

感想

登場人物との会話を抜き出したので、前後のつながりがなく、状況がわかりにくいかもしれませんが、ニーチェの思想の一端は垣間見えているのではないかと思います。

もっと詳しく知りたいという方はぜひ本書で直接お読みください。

いずれにしても、ニーチェといえば「超人」と表現される状態(?)を理想とした方。

この「超人」、今のわかり易い言葉にすると「本当の自分」とか「自分らしい生き方」と言った言葉になるんでしょうね(間違ってたらゴメンナサイ)。

言い換えた途端になんだかすごく軽いというか、フラフラと自分探しの旅をするバックパッカーが浮かんでしまいますが。

ニーチェが理想としたレベルはそんなものではないと思いますが、ニーチェの理想の生き方は本質的にはシンプルなのではないかと思います。

つまり、今回の読書メモの内容からも分かると思いますが、

世間やまわりの目は気にするな、自分の本当にしたいことに真剣に向き合え!
ということでしょう。

そして、それには必ず「孤独」というものがつきまといますが、

むしろ一人の自由を楽しめ
といった強いメッセージ。

人生にはいろいろな「負荷」が存在しますが、それすらもあたりまえのものとして生きていくことをニーチェは教えてくれます。

哲学というととっつきにくいイメージがありますが、もしあなたが何かに悩んでいるなら、人生に迷っているなら、気軽に読めて、力をくれる本だと思います。

私たちは誰にもでも夢を叶える責任がある。
夢に向かって背中を押してほしい方へ。

本書はSBクリエイティブ社様から献本していただきました。
ありがとうございました。

目次

第1章 望みが叶わないのは、あなたが望んでいないせいだ
第2章 眺めるだけでは夢は現実にならない
第3章 自分の人生をなくさないために
第4章 人生は非合理でも理不尽でもない
第5章 蛇は脱皮しないと破滅する
第6章 私たちには自分の夢を叶える責任がある

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