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「ハクソーリッジ」【映画レビュー】人は困難な状況でも信念を貫くことができるのか

「ハクソーリッジ」【映画レビュー】人は困難な状況でも信念を貫くことができるのか


今年映画館で観る8本目は「ハクソーリッジ」。

「ハクソー・リッジ」オフィシャルサイトはこちら 

壮絶な戦闘シーン!
ですが本当に伝えたかったのは、困難な状況でも人は「揺るぎない信念を貫く」ことができるのかということでした。

 

 

 

 

 

 

「ハクソーリッジ」、超リアルな戦場描写、しかし主題は「揺るぎない信念を貫く」ということ

 

ハクソーリッジとは?


まず最初に告白すると、僕はこの映画を勘違いしていました。

予告編の崖を縄梯子で登っているシーンを見て、勝手にノルマンディー上陸作戦のうちのオマハビーチとユタビーチの間にあるオック岬の攻防戦が映画の舞台だと思いこんでいたのです。
艦砲射撃のシーンもありましたし。

それで映画が始まってから、「あれ?ドイツが降伏したより後の話だ。えっ、沖縄戦なの?あっ、日本兵だ。あれ、これ太平洋戦争なの?」といった感じで映画を観始めてからようやく自分の勘違いに気が付くといった次第。

正直言ってこの映画を観るまで「ハクソーリッジ」という言葉を知りませんでした。


ハクソーリッジとは太平洋戦争の沖縄戦での激戦地の一つ。
日本軍の司令部のある首里の近くの「前田高地」周辺の崖のことで、その切り立った150mの絶壁が、弓ノコギリ(hacksaw)のようだったことから米兵の間でこういう名がついたそうです。

この前田高地は日本軍にとっては文字通り最後の砦。
日本軍と米軍との一進一退の攻防が繰り広げられたところです。

そのハクソーリッジの攻防戦に衛生兵として参加したのが本映画の主役のデズモンド・ドス。

彼は日本軍の反攻で米軍が一時撤退した後も一人戦場に残り、黙々と負傷兵を救出し続け、なんと75人(諸説あり)もの負傷兵を助け出したのでした。

この実話を描いたのが本作というわけです。



信念を貫くということ


ですが、本作はアクションやリアルな戦場描写だけが売り物の作品ではありません。

本作の本当に伝えたいのはデズモンド・ドスの信念を貫く姿です。

デズモンド・ドスはキリスト教の一派、セブンスデー・アドベンチスト派の敬虔な信者でした。
その信仰から、銃を持たない、人を殺さないという信念を持つ「良心的兵役拒否者」として軍隊に入隊します。

彼は国のために何かしたい、戦場に行くことは厭わない。
でも、人を殺すことはできない。

映画の前半はそんな彼の新年がどのようにして生まれたのか、また入隊してからブートキャンプでのすさまじいいじめなどが描かれていますが、それについてはネタバレになるので伏せておきましょう。

いずれにしても、軍隊という規律の最優先される組織の中でも、また極限状態の戦場でも信念を貫く彼の姿こそ、この映画の心に伝えたいテーマなのです。


なお、前半は幾つもの伏線がはられていて、それらがラストで一本の糸にまとめられていくこ手腕は見事です。



後半1時間の戦闘シーンは圧巻


とはいえこれは戦争映画。

プライベート・ライアンを超える戦闘シーン」といううたい文句の本作。
そのコピーに偽りはありませんでした。

とにかく後半1時間のハクソーリッジでの戦闘シーンは圧巻。
そしてリアル。

驚くのはCGは極力使わずに撮影していることです。
これは監督であるメル・ギブソンの方針ですが、戦争映画の表現方法をまた一歩前に勧めた観があります。


ただ、あまりにリアルなのでグロいシーンが苦手な人は見ないほうがいいでしょう。



日本人としてメル・ギブソン監督に感謝したい


ところでこの戦闘シーンですが、映画を観終わって僕はメル・ギブソンに感謝、そして拍手したいと思いました。

それは、太平洋戦争を米軍側からの視点で描くと、大抵の場合日本兵を悪者に描きます。
しかし本作はどちらか一方が悪者という描き方はせず、むしろ日本兵も死力を尽くして善戦したといったように描いてくれています。

また、米兵も極限状態の中で残忍性を垣間見せるシーンがあります。
そこがまたリアル感を生み出しているわけですが、日米双方に公平に描いているんですね。

もちろん最終的に勝つのは米軍で、それは史実ですから変えることはできませんが、負けた日本軍も司令官の切腹シーンを入れるなどして日本軍のプライドに敬意を評しているように感じます。

メル・ギブソンはオーストラリア人だしこの映画は実質オーストラリア映画です。
オーストラリアと日本は太平洋戦争で交戦しているし、オーストラリアは反日感情がけっこう強いと聞いています。

ですが、メル・ギブソン監督が日米双方に公平に描いてくれている。
これは感謝するとともに高評価したいと思います。

 

 

 

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