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『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方のポイント

こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。

今日ご紹介するのは、山内康裕他(著)『『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方』 です。

国民的人気漫画、『ONE PIECE』を題材に、これから求められるビジネスチームやそれを率いるリーダー像を論じたちょっと変わったチーム論。

これからの時代の最強ビジネスチームを作るには、「ヤンキー」「オタク」「おたやん」をうまく混成して、それらをまとめる「フラグセッター」が必要だといいます。

はたしてそれはいかなるものなのか。

早速見ていきましょう。

 

『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方のポイント

 

★「ヤンキー」 

本書でいう「ヤンキー」とは、以下のような特徴を持つ人(もしくはこうなりたいと思う人)。

・コミュニケーションが得意
・仲間とのつながりが大切
・やる気と気合を重視
・面倒見がいい

そのため以下のような行動をとる

・仲間に優しい
・集団への帰属意識が強い
・行動力/団結力がある
・一度決めたことをやりぬく
・集団の先頭に立つ

キャラクターでいうと、ルフィ、サンジ、ナミ、エースなど。

★「オタク」

本書でいう「オタク」とは、以下のような人物

・多様性を大事にする
・全体像を把握したい
・情よりも理屈を重視したい
・のめり込んだ分野の情報収集分析が好き

そのため以下のような行動をとる

・関心事に合わせて仲間を作る
・行動に理屈を求める
・集団行動より自分の関心を優先

キャラクターでいうと、ゾロ、ウソップ、チョッパー、ロビンなど。

★「おたやん」

 

『ONE PIECE』の世界で比較的年齢が高いキャラは、ヤンキーとオタクの特徴をバランスよく兼ね備えたおたやんが多い。まだ過去編が描かれていないメンバーが多く、それぞれもともとヤンキーなのかオタクなのかははっきりしない。しかし仲間を大切にして集団を引っ張るというヤンキー的な部分と、特定の分野を極めつつも幅広い視野で物事を考えるというオタク的思考のバランスがとれている。

おたやんキャラの特徴

・仲間を率いる力と、特定分野を極めるマニアックさのミックス
・先々を考えた戦略的な行動

キャラクターでいうとフランキー、ブルック、シャンクスなど。

★ヤンキー、オタク、おたやんの混成チーム。理想のバランスは?

 

 ヤンキーはヤンキーだけ、オタクはオタクだけでコミュニティを作るとたしかに居心地はいいし気が楽だ。しかし現代の問題の解決は、ヤンキーだけでは力不足だしオタクだけでも乗り切れない。団結力や推進力を持つヤンキーと新たなアイデアを出すオタクの組み合わせが必要だ。

 著者らは自分たちの経験(第3章で記述する、マンガナイトやレインボーバードとしての活動、イベントやプロモーションの企画)を通じて、ヤンキー:オタク:おたやん=5:3:2ぐらいがうまくいくチームが動くバランスではないかと見ている。

★「フラグセッター」

 

 このチームを作るには、キーパーソンが不可欠である。このキーパーソンを本書では「フラグセッター」と呼びたい。フラグセッターはヤンキーとオタクの領域を自由に横断しながら、社会変革のために目的地に旗(フラグ)を立てる(セット)役目を担う新しいタイプのリーダー像だ。お察しの通りルフィがまさしくフラグセッターだ。
 フラグセッターには、オタク的な思考を心から尊重し理解できるヤンキー的な人、もしくはおたやんの人が向いている。誰にでもわかりやすい言葉で夢や理想を語りながら、特定の狭い領域に深い関心を持ち、ときにどっぷりのめり込むような人はフラグセッターの資質がある。

★フラグセッターの資質三箇条

 

(1)わかりやすい目標を掲げる

 

 「海賊王におれはなる!!!」
 「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」

 フラグセッターにとって、ヤンキーとオタクの双方から「一緒に何かをしてみたい」「ついていきたい」と思われることが重要だ。そのためには、わかりやすい目標を掲げよう。ルフィなら「海賊王におれはなる!!!」と宣言する。これ以上わかりやすい目標の掲げ方はないだろう。特にヤンキーにとってはゴールを明快に提示されることで迷いがなくなり、気持ちよく思う存分、力を発揮できる。
 一方、オタクには明確に目的を提示するだけでは不十分だ。「なぜ海賊王になるのか?」「海賊王になるとどんなメリットがあるのか?」とオタクには常に「なぜ?」がつきまとう。このオタクの「なぜ?」に対する答えとなるのがルフィの発言「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」である。

(2)それぞれの目的や価値観を尊重して平等な関係を築く

 

「いいねぇ世界一の剣豪!! 海賊王の仲間なら それくらいなって貰わないとおれが困る!!!」

 海賊王になるという目的のために進むルフィと同じ船に乗りながらも、ゾロは世界一の大剣豪になること、サンジはオールブルーを見つけることなど、それぞれ自分自身の目的を持っている。それら個人の目的をルフィは全面的に尊重する。現実世界に例えるならば、ある会社で働きながら副業で別のキャリアを磨いたり、仕事ととは別に趣味の世界で積極的に活動したりするメンバーを尊重できるリーダー像が当てはまるだろう。ルフィのように麦わらの一味の面々の価値観を尊重し、平等な関係性で何でも言い合え、一緒に戦う仲間として信頼し合う関係を築けること、これがフラグセッターに必要な二つ目の資質だ。

(3)自らを律し、仲間に素直に助けを求めることができる

 

「主は助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」

 ルフィは自分のことを「一人でなんでもできる完璧な人間だ」とは思っていない。そんなふうになろうとすら思っていないだろう。そして、そのことを恥じたり、くよくよ悩んだりすることはなく、事実として受け入れ、さらには「俺は助けてもらわねェと生きていけねェ自身がある!!!」と、堂々と宣言までする。

 

 ルフィのように自らを律し、仲間に素直に助けを求められることがフラグセッターに必要な要素の三つ目だ。さらには自分の目的を後回しにしてでも、仲間の目的を叶えるための回り道ができる度量があれば完璧だ。

感想など

 

◆多様性を活かせるバランサーとしての「フラグセッター」が成果のカギ

成果を生み出すチーム作りというのは、これからの時代の大きな課題の一つ。
そしてそのチームは多様な人材を包括し、それぞれの力を活かせるチームが理想であるというのは誰しも認めるところですが、実際のチームではバラバラな個性の集団を率いるのはかなり難しいもの。

だからこそ、こういったチーム論やリーダーシップ論がビジネス書界の永遠のテーマのひとつとなっているわけですが、本書は人気漫画『ONE PIECE』を題材に使ったところが斬新。

着目点がユニークですね。

確かに麦わらの一味のゆる~いまとまりと、ここぞというときの団結力はプロジェクトチームを編成する人にとって魅力的だと思います。

現実問題として、それぞれの分野で実力のあるフリーランスを集めてプロジェクトにあたるというやり方はこれからますます増えていくでしょうし。

まぁ、「ヤンキー」「オタク」「おたやん」の3種類に人間を分類している点は、ちょっと単純すぎるきらいはありますが、実際の人間というものをよく観察していった場合、この3モデルに行き着くかもしれないとも思ってしまいます。

この分類方法はもしかすると慧眼かもしれません。

さてこの「ヤンキー」「オタク」「おたやん」という3つの人種、これを読んでいて思い出したのは「右脳」と「左脳」という言葉でした。

今は「右脳」「左脳」でタイプを分けるというのは科学的に根拠が無いというふうに言われるようになっているそうですが、一時期大いに流行りましたよね。

直感的に行動してしまう「ヤンキー」は「右脳派」、論理的な「オタク」は「左脳派」と言い換えることができると思います。

「おたやん」は左右のバランスの良い人って感じでしょう。

で、脳科学が流行った時期は「右脳派」がもてはやされましたが、実際の社会では左右両方あってバランスがとれるわけですし、「右脳派」だけでチームを作ったりしたら危なっかしくてしょうがない。

本書がいうようにバランスがとても大切なのです。

ただ、問題は「フラグセッター」でしょうね。
いつの時代も「ヤンキー」「オタク」「おたやん」は存在するんです。

でも、これらを束ねることが出来る人材は非常に稀。
これを「フラグセッター」と呼んでいるわけですが、本書巻末にも書かれているように、「バランサー(調整人)」としての役割がフラグセッターに今後ますます求められる時代になるといいます。

稀な人材にさらに難しい課題。

しかしここが注目ポイントですよね。

これからの時代に狙い目なわけですよ、「フラグセッター」が。

ということは、最初からこの「フラグセッター」を目指すというのも人生戦略としてありなんじゃないかと。
もしかすると、時代をリードした、求められる人材になるチャンスかもしれません。

「フラグセッター」をいち早く理解し、貴重な人材となるためにも一読してみることをオススメします。

本書はオトバンク様からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。

目次

第1章『ONE PIECE』で、苦手なあの人の頭の中を覗く
第2章 キャラのやりとりから学ぶヤンキー・オタクとの付き合い方のコツ
第3章 社会を動かす「フラグセッター」になる方法

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