「シェイプ・オブ・ウォーター」【映画レビュー】一言で言えば、怪作である!

「シェイプ・オブ・ウォーター」【映画レビュー】一言で言えば、怪作である!

2018年、映画館で観る2本目は話題作「シェイプ・オブ・ウォータ」です。

が、これ3月3日に観たんですよね、だけど、3〜6月忙しすぎてレビューを書けなかったので今更ですがアップします。

「シェイプ・オブ・ウォーター」の公式サイトはこちら

ご存知の通り作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞のアタでミー賞4冠作品。
今頃お前ごときが何を語るの? とお思いでしょうが、書かずにおれんのよ。

ということで、個人的に感想などをつらつらと
もうDVDも出ているので、レンタルするときの参考にしていただければと思います。

 

 

 

 

 

 

「シェイプ・オブ・ウォータ」は、一言で言えば、怪作である!

 

正直言って、僕はこの作品を映画館で見たとき、アカデミー賞を取るとは思わなかった。

というのも、一歩間違えば、荒唐無稽なおバカ怪物映画になりかねない作品だったからです。
実際、イライザが半魚人と男女の関係を持ったことを友達に報告シーンなど、失笑が起こりました。

僕は笑いこそしませんでしたが、「ウッソー」と口があんぐり。
「それはないやろ〜」って感じでした。

しかし、しかしだ。
今まで見たことがないような半魚人が登場しようと、その半魚人と人間の女性が恋に落ちようと、トンデモ作品に崩壊しないのがこの作品のすごいところ。

なぜ崩れないかというと、鬼才ギレルモ・デル・トロ監督が表現するリアリティの高さが荒唐無稽さをカバーしているのです。

そして現実のリアルな世界と荒唐無稽な虚構の世界との危ういバランスが絶妙なところでとどまっていて、この作品全体を一種独特な雰囲気に作り上げています。

1962年のリアリティ。
歴史的背景と時代の空気。

 

1957年10月、人類初の人工衛星の打ち上げをソ連が成功したスプートニク・ショック、1961年4月のガガーリンによる世界初の有人宇宙飛行。
 
アメリカは宇宙開発においてソ連に大きく遅れを取っていたというなにか焦りのような空気がこの物語に現実感を与えるベースとなっているんでしょう。

ギレルモ・デル・トロ監督はこういった空想と現実の絶妙な表現が一つの持ち味。
前作「パンズ・ラビリンス」でも、途中から現実なのかファンタジーなのかわからなくなりますもんね。

ぜひ、この独特な空気感をお楽しみください。

 

 

 

多様性、ダイバーシティ、マイノリティへの理解など大きな問題を内包している

さて、怪獣映画がアカデミー賞をとったのにはわけがあります。
この作品、とても深いテーマを内包しているんです。

それは、多様性、ダイバーシティ、マイノリティへの理解。
我々が現代社会で抱えている問題そのもの。

イライザの言葉、

「彼を助けなければ、私たちも人間じゃないわ」。

 

「彼は不完全じゃなく、ありのままの私を見てくれる」

これらの言葉にこの映画の新のテーマが凝縮されています。

人間は、自分と違う思想や文化、人種をすんなりとは受け入れがたい。
しかし、理解し合えることも人間の特性。

ストーリーこそ荒唐無稽ではありますが、ふたりのストーリーを通じてぜひ人間とはなにか、その可能性を感じてください。

必見の一本です。

 

 

 

シェイプ・オブ・ウォーター オリジナル無修正版 (2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

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