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「ファースト・マン」【映画レビュー】(ネタバレあり)物静かなニール・アームストロングをゴズリングが好演、そしてリアリティと映像美が圧巻

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2019年、映画館で観る1本目は「ファースト・マン」。

「ファースト・マン」の公式サイトはこちら

「セッション」「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督が、音楽モノ以外の作品を作る。
しかも、アポロ11号で人類初の月面着陸をしたニール・アームストロング船長の物語。

科学モノ好きの僕としては大好物の分野であり、しかもデイミアン・チャゼル監督がどんな映像を見せてくれるのかと、昨年からずっと楽しみにしておりました。

今年劇場で見る一本目として満を持して行ってきましたが・・・

これは賛否の分かれる作品となりそうです。

というこで、早速僕の感想を書いていきますが、今回はネタバレもありますのでご注意を。

 

ファースト・マン (字幕版)

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「ファースト・マン」では物静かなニール・アームストロングをゴズリングが好演、そしてリアリティと映像美が圧巻

 

ニール・アームストロングの2つの面をうまく対比、静かな表現がいい!

まず、この作品を血湧き肉躍る冒険活劇として期待していくと、完璧に期待を裏切られます。
この作品はニール・アームストロング氏の視点で描かれている一種の伝記映画であり、史実に基づいた記録映画的な要素もあります。

で、とにかくアポロ計画はその前段階のジェミニ計画も含めて失敗の連続で、パイロットの犠牲も多数。
そのためストーリー全体にずっと重々しく暗い空気が覆っているんです。

また、ソビエトに宇宙開発で常にリードされているプレッシャー。
政治家からの圧力。
ベトナム戦争の影などなど。

けっして順風満帆な計画ではなかったんですね。

そんな中で様々な葛藤を乗り越えて、人類で初めて月に到達するニール・アームストロング氏ですが、彼自身が物静かな方だったそうで、それがこの作品の重々しい空気に拍車をかけます。

そこで気の利いたことを言ってほしい、という場面でも寡黙。

ですからニール自身の台詞が少ないため、ある意味この映画は淡々と進んでいきます。

それを「退屈」と感じる人は一定数確実にいると思います。

ですが、僕はこの「静かさ」が本作品の際立たしていると感じました。
「静かさ」のおかげで、ニールのもつ2つの面が際立っています。

その2つの面とは、アポロ計画の遂行に執念を燃やす凄腕のパイロットの面と、子煩悩で良き夫でもな家庭人の面。

冒頭、テストパイロットとしてX-15に乗り、成層圏を飛行後、塩湖に不時着するものすごく緊張するも、凄腕ぶりを発揮するシーンからスタートして、その直後は病気の娘に心痛め、娘カレンを亡くして悲しみに沈む父親のシーンへと続きますが、本作品の全編を通して、パイロットと家庭人の対比がくっきりとしたコントラストを生み出しています。

これが、本作品のスパイスとなっていて、僕は決して退屈な映画とは思えませんでした。

物静かなニールをライアン・ゴズリングが好演

ただ、役者さんとしてはこの台詞の少ないニールの心の動きをセリフではなく演技で伝えないといけないので、かなりハードルが高かったはずです。

その物静かなニールを好演したのがライアン・ゴズリング。

ご存知「ラ・ラ・ランド」で主役を張ったあの二枚目です。
僕は正直言って、あのにやけた二枚目が(ファンの方ごめんなさい)ニールを演じられるのかと、これはミスキャストではないかと思いました。

しかも、「ボヘミアン・ラプソディ」のように、本人に似せるわけではありません。

ところが、もう映画が始まった途端、ゴズリングの顔がニールに見えてしまうんですよ。

とにかく素晴らしい演技。

ただの二枚目ではないですね。

臨場感と時代感そしてリアリティ

あと、表現面でいうと、とにかくリアルな作りとっている点も高評価。

たとえばロケットエンジンの音と、宇宙船のきしむ金属音。
これ、めちゃくちゃ緊張を誘います。

また、ハンディカメラを多様した臨場感あふれるドキュメンタリータッチの映像と、その映像の色味を少しだけ60年代風にして時代感も出している。

完全パーフェクトな世界観にいざなってくれます。

息を呑む月面の美しさ

最後に、みなさんにどうしても見ていただきたいシーン。

それが本作のクライマックスの月面シーン。

これ、どうやって作ったんだろう。

とにかくね、月面着陸船イーグルのハッチが開いた瞬間、もう息を呑みます。

このシーンを見るだけでも映画館に行く甲斐がありますよ。

ということで、今年劇場で見る一本目でしたが、大満足の作品でした。
これは是非劇場で、あなたも宇宙を感じてほしいです。

 

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ちなみに、「アポロ13」も名作ですので、併せてご覧くださいませ。 

アポロ13(字幕版)

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【おまけ】

僕ね、この作品のラストシーン見ていて、「この人(ニール)と奥さん、絶対うまくいってなかったんじゃないか」と思ったんですね。

で、この記事を書くためにウィキとかも読んだんですが、やっぱり離婚してるんですよ。

でもすごいのは、その後二度目の結婚をニールはしています。
その時多分64歳。

さすがですね~。

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