おはようございます、一龍です。
今日はプロブロガーのイケダハヤトさんの本をご紹介。
良くも悪くも何かと話題になる方ですが、炎上を恐れないプロブロガーしての仕事術や成功理論を披露されていて、プロブロガーを目指している方は一見の価値ありです。
はじめに
プロブロガーとして活躍され、その独特の言動が良くも悪くも話題になるイケダハヤトさん。
「炎上」がお家芸と言った観のある方ですが、非常に短期間で人気ブログに育て上げたその手腕は、ブロガーならば気になるところでしょう。
今回は本書のメインテーマである「炎上」はちょっと横に置いておいて、イケダ氏のブログを育てた戦略にスポットを当ててみます。
ポイント
★圧倒的な地位を確率する
あなたがリアルの世界でもネットの上でも、炎上・・・人とぶつかり合うこと・・・を恐れているとしたら、その原因のひとつは「能力不足」である可能性があります。あなたはまだ、あなたのいる市場で重宝される人間になっていないということです。
自分の能力を磨き、実績を積み、市場からの評価を勝ち取れれば、あなたの言葉は常に「鶴の一声」として捉えられ、尊重されるようになります。「あの人がいうんだから、一理あるはずだ」と。尖った意見は批判も集めますが、それ以上の賛同を集めることも可能になります。そうなれば、自然と炎上など怖くなくなっていきます。
★情熱の火をつける
少なくとも僕自身の経験を振り返ると、情熱を持つために重要な第一の要素は、「他社からの評価」であるように思われます。誰からも褒められず、認められず、純然たる独力で情熱を獲得できるようになる人は、ごくごくまれな存在です。あなたが何かを好きになるためには、まず、誰かから評価してもらう必要があるということです。
★圧倒的に時間を割く
これは文字通り、圧倒的に・・・つまり「他の人には決して真似できないほど」に・・・時間を注がなければいせません。ブロガーにしても、どの世界でも、一流になりたければ、日本全国、いや、全世界に存在する競争相手の中でも、最もその仕事に時間を割いている人間になる、そのくらいの意気込みを持つべきです。<中略>
休日を含めて1日あたりに平均すると、6時間は「執筆」に時間を割いています。原稿の編集、取材や読書の時間も稼働時間に含めるのなら、ほぼ年中無休で、毎日10時間は働いている計算になりそうです。年間にすると3500時間程度ですね。
★誰もやらない実験
一流になりたければ、まだ誰もやっていないことをやる必要があります。皆さんは、試行錯誤を重ねて、他の人が気づいていない道、進むことができない道に、足を踏み入れる必要があるのです。
ブログの世界でも、その他の多くのレッドオーシャンな世界でも、生き延びるためには、「誰もやったことがないことに足を踏み入れていくこと」が重要な戦略となります。その他大勢と同じことしかできなければ、抜きん出ることは決してできません。
逆に、先人たちが気づいていないような「前人未到の地」に足を踏み入れることができれば、一気にトップに立てる可能性があります。後じんを拝する立場にある場合は、いままでにないやり方を模索すべきです。
★運をよくする技術
「運のよさ」というのは、「どれだけの人と、良質なつながりを作れるか」によって変化してきます。<中略>
運のよさを改善するためには「たくさんの人に自分の存在と能力を知ってもらうこと」が寛容だと僕は考え、実践しています。
ツイッターやブログというのは、ぼくにとっては、まさにこのゴールを達成するためにふさわしいツールなのです。実際、ツイッターやブログをきっかけに、ぼくは頻繁に会ったこともない人から「おいしい話」をいただいています。
★自由であれば、選択肢が広がる
自由な人間、つまり、周囲の善悪感覚に惑わされず、自律的に善悪を判断できる人間というのは、そうでない人に比べて「選択肢」が増えることは重要なポイントです。
自由な人間は、「普通の人」が取らない道に、勇気を持って踏みこむことができます。成功するかしないかは、結局「運」だと思いますが、他の人が取らない選択肢を取る人は、前代未聞の成功をなし得る可能性の中に身を置いているといえます。
感想
◆三つの戦略
上記の通り、イケダハヤトさんが短期間で自分のブログを人気ブログに育てあげた方法論にスポットを当ててピックアップしてみました。
イケダ氏の基本戦略は3つ
1.圧倒的な時間をかける
2.時間をかけるために、情熱を持つ
3.試行錯誤を重ね、効率性を追求する
非常にシンプルな成功法則ですが、かなりマッチョな内容で、これを実践し、なおかつ長期間続けることができる人は少ないと思います。
専業ブロガーならまだしも、本業をもつ兼業ブロガーの場合は特に厳しいでしょう。
毎日6時間ブログにかけるなんてとても無理ですよ。
◆弱者の戦略
しかし、イケダ氏が
能力だけで比べたら足元にも及ばないような優秀な人はたくさん見てきました。しかし、その一方で、先にあげた3つの法則を駆使してまで「本気」で成果をあげようと考え、継続的にその努力を続けている人は、それほど多くありません。
と書いているように、世の中には優秀な人はいくらでもいるものです。
持って生まれたものがどうしてこんなに違うのか、どうして点は二物も三物も与えるのかという人がいますよね。
そういう人たちに、凡人が勝とうと思えば、「情熱の多寡」や「圧倒的な時間」をかけることで、「試行錯誤をくり返す」しかないのです。
これ、まさに弱者の戦略。
そしてどうじに唯一無二の法則なのです。
◆試行錯誤を恐れず実験し続ける
さて、イケダ氏が実際に市場を調査し、まだ誰もやっていない分野に足を踏み入れ実験してきたものは数多くあります。
例えば
「海外ニュースの紹介」、「ブログのアクセスと収益」、「電子書籍の紹介」、「他サイトへの転載」などが紹介されています。
私も著者のブログを読んで「ブログのアクセスと収益」の記事を見たときには、「えっ、こんなこと公開するの?」と驚いたものです。
が、これを公開してくれたおかげでプロブロガーになるならどれくらいのアクセスを稼ぐようにならないといけないかという一つの「目安」を知ることができました。
また、イケダ氏の影響でしょうか、他のブロガーさん達もアクセスと収益を公開する人が増えたので、「業界の収入目安」も分かるようになったのはありがたかったですね。
いずれにしても、ブログにはまだまだ「未開拓」なフロンティアが残っていて、そこに誰でも一番乗りする可能性があるということ。
そして、もともとブログというのは「自由な表現の場」であるのだから、恐れず実験してしまえばいいということ。
そこに後発組の凡人ブロガーがその他大勢から飛び出る可能性が残されているということです。
マッチョだけどイケダ氏の成功3法則を駆使して一歩抜け出たブロガーを目指したいと思います。
本書は編集集団 WawW! Publishing 乙丸様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
まえがき
第1章 人に嫌われることを恐れていた頃の話
第2章 炎上するのは悪いことですか?
第3章 中学時代、サイトに月間50万アクセス集めた話
第4章 偏差値55から半年で早稲田大学に合格った話
第5章 ブログで年間500万円稼いだ話
第6章 「強い心」を生み出す炎上のススメ
第7章 「社会人」って言葉、気持ち悪くないですか?
第8章 本当の自由とは何なのか
長いあとがき、のようなもの。
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