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転んだ数だけ強くなる【書評】マックス桐島(著)『20代の挫折が人生に奇跡を起こす』 きこ書房

おはようございます、成人式は出ずに学生寮でテスト勉強をしていた一龍(@ichiryuu)です。

さて今日は、ハリウッドの映画プロデューサーで、以前当ブログでも著書を紹介したことのあるマックス桐島さんの新刊をご紹介。

今日成人の日を迎えた20歳の皆様への一龍からのプレゼント代わりです!

 

【目次】
プロローグ 挫折の中にこそ、大いなる飛躍のヒントが隠れている。
第1章 20代こそ”挫折”の絶好のチャンス。
第2章 「本当のキャリア」は、挫折のあとに始める。
第3章 「本物の人脈」も、挫折のあとから築かれる。
第4章 20代でお金を得る苦労を知った人間は強い。
第5章 人生のどん底は経験した。あとは上がるだけだ。
エピローグ 「なんとかなるさ!」と思う人は、なんとかなる。

【ポイント&レバレッジメモ】

★上手に転ぶ

「マックスさんは十代で渡米されましたが、挫折感を味わたとき、どうしました?」
「上手に転びました」
 僕の答えはいたってシンプルだったが、正真正銘、これが挫折にもっとも効果的な方法なのだ。
 転んでも擦り傷だけで立ち上がる人もいれば、大ケガしてしまう人もいる。人間は学習する生き物。転ぶたびに何かを学び、つまずかない歩き方を習得するのだ。だからこそ、転ぶことを恐れずに、いろんなことに挑戦し、そこから上手な転び方と転ばない知恵を身につけようとするほうが、実は成功への近道なんだ。

★ノックダウン=ノックアウトじゃない。

 立ち上がることをあきらめなければ、ノックダウンの経験は必ず次ぎに活かせる。
 そう、キャリアが何であれ、自分があきらめてノックアウトされない限り、ノックダウンは何回でもOKなのだ。

★「異性を味方にできる人生」は20代で築け

 異性を味方にするもっとも簡単な方法。
 それは、異性が圧倒される資質を磨くこと。
 すなわち、女性ならば男性に引けを取らない度胸、いざというときの男勝りの覚悟。男性ならば、相手の気持ちを理解しようとする優しさ、女性顔負けのナイーブ(純粋)な部分だ。
 男らしい男性、女性らしい女性に気持ちを奪われるのは恋愛感情だが、仕事や人生で応援しようという連帯意識を抱く対象は、意外にもその逆の場合が多い。
 だから、異性を味方にしようと思うのなら、自分の内面の”らしからぬ”部分を磨くことだ。

★貧しい心が、豊かな状況を創造してくれることはない。

 お金を得る苦労は、経験して初めて気がつくもの。
 20代でその苦労を味わった人は、お金のありがた味と稼げることの幸運さを思い知る。だからこそ、その後の人生で、少々のことではへこたれない強さを発揮できる人になれるんだ。
 今キミが、お金で苦労しているとしたら、ネガティブな気持ちを引きずらないことだ。そんな時は、自分にこう言い聞かせよう。

 「貧しい心が豊かな状況を創造してくれることはない」

 反対に、懐が寂しくても心を豊かに保てば、お金と幸運がめぐる運気は増大するものなんだ。<中略>
 お金を得る苦労を知る、ということは、常に自立して、積極的に生きることの価値を知る、ということなんだ。

★自分は、こんなもんじゃない

 挫折や失敗という「心の筋トレ」でも筋肉痛は発生する。その痛みが体ではなく心で起きるだけで、それが人を成長させるバロメーターであることに変わりはない。
 
 ビジネスの世界や人生において成功を収めた人たちが、「心の筋肉トレーニング」で口癖にしている四つの言葉がある。
・簡単に成功するなら、やる価値がない
・これで次は成功する可能性が増した
・これは致命傷じゃない
・自分は、こんなもんじゃない

 つまずきに対する自分の反応次第で、心の痛みも心地よいプロセスに変わる。
 つまり、挫折をバネに人生を変えられる人は、心が凹むような激痛を「成長のための筋肉痛」だと思える人なのだ。

★死ぬことに比べれば、どんな挫折も大したことない。

 挫折しても死ぬことはない。
 失敗から何かを得て再起するだけで済むのなら、もう二度と挫折感の犠牲者になって「死んだように生きる」ことはしない。
 それが僕の人生の仕切り直しへの覚悟だった。<中略>
 人生を変える要因になったのは、「死」を意識した瞬間に生まれた「再生の覚悟」と、どんなことにも本気で挑戦する姿勢だったことは言うまでもない。

 「死ぬ気になれば何でもできる」
 「死んだと思えば大したことない」

【感想など】

今日、成人式の人も多いと思います。
新成人の皆さん、おめでとうございます。

晴れて大人の仲間入りということで、お祝いムードの今日なのですが、ワタクシは華むけとしてあえてこの本をご紹介したいと思います。

覚悟を決めて20代に臨めよという人生の先輩からの激励です。

20代は人生の中でもっとも人生が激変する10年間です。

学生から社会人へ。
結婚し、家庭を持ち、子供ができて親になる人もいるでしょう。

おそらく人生の長い旅路の中で、これほど変化に富んだ時期はないと思います。

しかも、変化こそ激しいものの、人生の中でもっとも華やかで輝いている時期かといえばそうではない。

今の時代、就職自体が難しく、自分の希望の会社、職種に就くことができるほうが珍しい。
運良く就職できたとしても、学生時代に思い描いていた仕事と目の前の現実とのギャップに愕然とすることでしょう。

「自分はこんなもんじゃない」と思いつつも、自分の実力のなさに打ちのめされる。

あふれる若さとエネルギーは上手く燃焼できずに空回りする。

そんな現状を変えたくても、お金もなく、地位もなく、実力も実績もないという無い無い尽くしでの年代。

それが20代なのです。

本書の著者のマックス桐島さんは高校生のときにアメリカに渡り映画のプロデューサーを目指された方。
ただでさえ実力主義で白人至上主義のハリウッドの世界で、アジア系の著者の苦労たるや想像を絶するものがあったはずです。

それに比べたら、ワタクシなどは日本国内でのほほんと20代を過ごしたごく平均的な若者でした。

でもそんなワタクシでも、今思えば「20代は苦しかったなぁ」と、楽しかった思い出より苦い思い出のほうがどんどん思い出されてきます。

失敗もよくしました。

当時はただただ苦しくて、理想と現実が違い過ぎて、上司が馬鹿に見えて・・・と、散々な思いでしたが、40歳過ぎて思い返せばあのときの経験が今生きているんですよね。

ジョブズが「点と点を結ぶ」と言っていましたが、まさにそれ。

厳しい部署からスタートしたおかげで、今はもう少々のことが起こっても動じませんし、どこへ配属になってもやっていけるという自信ができあがりました。

今日成人式を迎えた諸君。

もうすでに働いている人は現実の厳しさに直面しているでしょう。
まだ学生の諸君は2年後、体験することになるでしょう。

世の中には道理にかなわない非条理なことがたくさんあります。

「何でこんなことしなくちゃいけないんだ」「なんでこんな目に遭わなければならないんだ」「なんで俺だけが・・・」

そう言いたくなることに直面したら、あえて笑いなさい。
それは神様がくれたプレゼントです。

そして「世の中は捨てたもんじゃない」と信じてください。
必ず手を差し伸べてくれる人がいます。

その人はあなたにとって一生のメンターとなり、戦友となります。

逆に、そのとき絶対にしてはいけないのは「世捨て人」になることだと覚えておいてください。

神様から与えられた課題から逃げても、その課題は必ずあなたを追ってきます。

勝てなくてもいいから正面からぶつかってください。

きっと10年20年経った時にこの言葉がわかる日が来ます。

「人生、転んだ回数の多いもん勝ちだよ!」

激動の20代に挑む新成人の皆様へ

本書はアップルシード・エージェンシーの宮原様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
マックス桐島さんの既刊本をご紹介

参考記事

 

www.s-ichiryuu.com

 

 

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