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大人の教養としての歴史の学び方が勉強になった件【教養】「日経ビジネス Associe 」2013年 02月号

こんばんは、歴史小説も大好物な一龍(@ichiryuu)です。

さて今夜は、もう2月号が出たのですが、紹介しようと思いつつ延び延びになっていたアソシエ1月号の特集から、歴史の学び方について、個人的なメモも兼ねてご紹介。

大人の教養として高い人気を誇る歴史分野の勉強の仕方、オススメ本をピックアップします。

【特集項目】

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Special 1 【仕事力を高める!】 今、知るべき教養
プロローグ 教え、教えられる輪の中へ(005p)
この特集の読み方(012p)
みんなが知りたい教養とは?
ビジネスパーソン1000人調査で判明! 100科目 “必要度” ランキング(014p)
「日本」 を語るための言葉を持ちたい(014p)
「つながる」 ためのツールを持ちたい(014p)
まず、ここから学んでみよう
歴史 細かな史実より、 「新しい視点」 を(022p)
経済学 理論の骨格に、思想を肉づけしよう(027p)
日本文化 1冊を極めるより、15冊を斜め読み(032p)
ここも、しっかり押さえたい
現代文学 ノーベル文学賞から世界を見通す(040p)
経営学 「概念」 を 「経験の整理」 に活用すべし(045p)
英語 「多読」 と 「スピーチ」 で神髄をつかめ(052p)
スーツ 「自分らしく装う」 ために必要なこと(058p)
音楽 「評伝」 や 「背景」 で音の世界が広がる(062p)
日本語 「状況把握」 で、もっと光る表現を(066p)
仕事に効く教養を賢人に訊く
「人間の5000年史」 に学ぼう 出口治明 さん [ライフネット生命保険 社長] (072p)
「日本人らしさ」 があなたを助ける
高野 登 さん [元リッツ ・ カールトン日本支社長] (076p)
何でもやる。 「強烈に好き」 を探して 弘兼憲史 さん [漫画家] (080p)
自分の軸を決め、片っ端から経験 村上太一 さん [リブセンス 社長] (082p)
教わり、教えて、自分を養おう 小山薫堂 さん [放送作家] (084p)
特別講義 「武器としての教養」 瀧本哲史 さん(086p)
2013年 美術の旅 【美術展ガイド】 (090p)

【ポイント&感想など】

アソシエ1月号の第1特集は 【仕事力を高める!】 今、知るべき教養 でした。

ビジネスパーソンにとって学ぶべき教養は多岐にわたりますが、本特集では世代別に「学ぶべき教養」「重視する教養」のアンケート結果が掲載されています。

そして興味深いのが、どの世代でも高い割合で「歴史」を挙げていること。

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そして、それを受けて、本特集には「教養としての歴史」に関する良い記事が掲載されております。

歴史を学ぶときの参考となる記事ですので、ポイントをご紹介。

まず巻頭の登場するのがライフネット生命の出口さん。

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出口さんは「仕事に効く教養」として1番に「人間の5000年史」という表現で歴史を挙げられています。

そしてどう学ぶかですが、

出口さんは「人、本、旅」というキーワードを挙げる。「たくさんの人に会い、たくさんの本を読み、たくさん旅をして学びを深めていけばいい」。

さらに、”タテヨコ思考”という概念を提示。

「縦軸は時間の流れ、横軸は空間の広がり」である。時代を遡り、人々がこれまで、どう生きてきたかを知る。世界を旅し、人々がどう生きているかを知る。「こうして自分の存在位置を確認しなければ、世界を理解することはできないと私は思います」。

おっしゃる通りですが、それほど世界を旅することもできないワタクシは、とりあえず本を読むことからかな。

ということで、出口さんが推薦する本を、歴史分野に関していくつかご紹介。(内容紹介はAmazonから引用)

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授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博した「昭和史」シリーズ戦前・戦中篇。日本人はなぜ戦争を繰り返したのか―。すべての大事件の前には必ず小事件が起こるもの。国民的熱狂の危険、抽象的観念論への傾倒など、本書に記された5つの教訓は、現在もなお生きている。毎日出版文化賞特別賞受賞。講演録「ノモンハン事件から学ぶもの」を増補。

15世紀に出発し、今なおわれわれがその中にいる「世界システム」を、国民経済の枠をこえた「ヨーロッパ世界経済」の展開過程としてとらえるジャンボ・ヒストリー。このシステムが危機を迎えている現在、その生成史をふりかえることは、現代社会の危機を根源的に問い直し、新しい社会理論を構想するための必須の作業であろう。

国民はイメージとして心の中に想像されたものである。/国民は限られたものとして、また主権的なものとして想像される。/そして、たとえ現実には不平等と搾取があるにせよ、国民は常に水平的な深い同志愛として心に思い描かれる。そして、この限られた想像力の産物のために、過去二世紀にわたり数千、数百万の人々が、殺し合い、あるいはみずからすすんで死んでいったのである。―ナショナリズム研究の今や新古典。増補版(1991年)にさらに書き下し新稿「旅と交通」を加えた待望のNew Edition(2006年)。正に定本の名にふさわしい決定版。近年文学・言語研究に重要な示唆を含む研究として社会科学のみならず文学研究においても必読書とされている。

中国の古典中の古典ともいうべき『史記』の全訳。「本紀」は、黄帝から秦の始皇帝の全土統一を経て、漢の武帝時代にいたる、歴史における帝王の系譜。

「歴史の父」の名を冠される古代ギリシアの史家が述べる、前5世紀のペルシア戦争を頂点とする東西抗争、東方諸国の歴史。何より正確さが重視され、豊富に織り込まれた説話は長巻を飽かず読ませる魅力を持つ。(全3冊)

もうひとつ、歴史に関する記事があります。

解説者は東北大学教授の小田中直樹先生。

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小田中先生は歴史小説を3つの問いを立てて読むことを勧めています。

1. 「本当か?」
2. 「なぜか?」
3. 「自分なら?」

学んで役に立つ歴史という観点に立てば、やはり問いを立て、頭を使いながら読むべき。

歴史小説のなかにはストーリーは史実に基づきながらも、著者の歴史観が色濃く反映されているものも多くありますからね。

また、先生は歴史を学ぶ意義についてこう語っています。

「人間は誰しも『常識』や『思い込み』という名の”眼鏡”をかけているが、そのことを普段は忘れている。歴史の本には、現代の常識が通じない世界が描かれているので、自分が”眼鏡”をかけていることに気づかされる。このように自分を客観視する”鏡”を得ることが、歴史を学ぶ最大の意義だ」

歴史的事実を知るだけでなく、一歩深化して、そこから見えてくるものに注目しつつ歴史本は読みたいですね。

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しかし、最初から難しい専門者は取っ付きにくい。

そこで歴史入門者は人気歴史小説家の作品から入っていくのがオススメ。

その代表はやはり塩野七生さんと司馬遼太郎さんでしょう。

ワタクシもこのお二人にはかなり影響を受けておりますが、高橋克彦さんにも大注目です。

上記の3シリーズは「陸奥三部作」とか「東北三部作」と言われていますが、「火怨」は現在NHKBSでドラマ化され放送中。
「炎立つ」はかつての大河ドラマの名作です。

ワタクシある人から超オススメと言われてから気になってはいるものの、まだ読めてないのです。
歴史小説と言えばほとんどが京都〜江戸の地域が舞台ですが、日本の歴史小説には珍しい東北を舞台にした長編歴史小説。

今年中にできれば読みたいです。

さて、歴史小説も読み込んでくると、一歩進んで専門書が読みたくなるでしょう。

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ここでオススメとして紹介されているのはこちらの3冊。

なぜ人類は五つの大陸で異なる発展をとげたのか。分子生物学から言語学に至るまでの最新の知見を編み上げて人類史の壮大な謎に挑む。ピュリッツァー賞受賞作。識者が選ぶ朝日新聞“ゼロ年代の50冊”(2000年から2009年の10年間に出版された本)堂々の第1位に選ばれた名著中の名著、遂に文庫化。

「日本」という国号はいつ決まったのか。海に隔てられた「島国」に単一な民族が住み、独自の文化が育まれたのか。東にも西にも稲作が行きわたり「百姓」が均質な社会を作っていたのか―この国の成り立ちに関する常識や通説に向けて問題を提起し、柔軟な発想と深い学識で新たな列島像を展開した網野史学の集大成。文庫版本格的通史の劈頭を飾る。

ただし、これらの専門書を読む前に、やはり基礎は固めておきたいもの。

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そこでおススメなのが教科書。

ワタクシ個人的には、教科書なんておもしろくないと思っています。
が、おもしろくはないですが、やはりよくできているのには間違いない。

高校の世界史の教科書は、世界のすべての歴史をカバーしているわけではありませんが、いわゆる”常識”のレベル。
あるいは”常識”を理解するための基礎のレベルはしっかりおさえてくれています。

高校時代に使っていたものを引っ張りだしてくるのもいいですが、新しく1冊買って、つねに見られるように常備しておくのもいいと思います。

ワタクシも書斎の机の上に1冊置いてあります。

それからこちらも通史ではないですが、教養としておすすめ

世界で四十年余にわたって読みつづけられているマクニールの「世界史」最新版完訳。人間の歴史の流れを大きく捉え、「きわめて特色ある歴史上の問題」を独自の史観で鮮やかに描き出す。ユーラシアの文明誕生とそのひろがりから、紀元後一五〇〇年までの四大文明の伸展とその周縁部との相互干渉まで。地図・写真多数収録。年表つき。

でも、くどいようですが、やっぱりこういう本っておもしろくないのですよ。

そこで最後にワタクシの個人的なオススメを紹介。

それは高校の世界史の授業で使っていた資料集です。

写真が豊富で、年表や家系図もついているやつ、あったでしょう?
あれが一番おもしろいし、便利。

歴史小説を読む時に傍らに用意して読むことをおすすめします。

ということで、今回の特集で読みたい本もたくさん見つかったし、今年も歴史を楽しめそうだ。
もちろん、他のビジネスマンのための教養も解説してくれているので、ぜひお読みください。

【管理人の独り言】

1月号をやっと紹介したのですが、本日2月号の発売日です(汗)。
しかもワタクシが大好きなあの特集ですよ!

ワタクシは電子版を購入するのでしばし待機。

あぁぁぁ、早く読みたい。
なお、電子版は紙のものが発売されてから2日は遅れて発売になるそうです。

日経BPさん、そこは同時発売にしましょうよ。
うちのエリアは紙の雑誌が1日遅れの発売なんですよ!

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