おはようございます、一龍(@ichiryuu)です。
今日は企業同士の”コラボ”について詳しく解説してくれている本をご紹介。
自社の力だけでは力が足りない、どうも行き詰まっている。
そう感じる経営者さんは必読ですよ。
本書はすべての経営社さんへの突破口解説書となります。
【目次】
はじめに
序章 本書の構成と効果的な読みすすめ方
第1章 何も持っていない人が、コラボでビジネスを伸ばす方法
第2章 行き詰まりかけた市場をコラボで伸ばす方法
第3章 新規市場(海外)進出、新商品投入をコラボで成功させる方法
第4章 コラボで新しい市場を創る&既存市場を大変革する方法
第5章 お客様とのコラボで業績を伸ばす方法
終章 コラボを運営する際のポイントについて
あとがき コラボを日本のお家芸に。経済成長のカギは「和」の心にあり
【ポイント&レバレッジメモ】
★コラボでゼロから商品力を手に入れる
もしかしたらあなたは、「何も持っていない人が、コラボでビジネスを伸ばすなど、本当にできるのか?」と感じているかもしれません。そんなあなたにお伝えしたい最初のメッセージは、「あなたが持っていないものは、ほとんど他の誰かが持っている」という事実です。
あなたのビジネス上の先達たちは、あなたより先にたくさんのお金や時間をかけて様々な経営資源を蓄積しています。<中略>コラボとは、こうした経営資源をコラボ相手から仕入れ、自分の商品力や販売力を強化することなのです。
★コラボ相手との組み方を決める
まず理解しなければならないことは、コラボとは、ニーズと経営資源のマッチングであるということです。<中略>
ここで一点補足をしておきたいのは、検討すべき相手のニーズには2種類あるということです。まず一つ目は、相手が自分の経営資源を使わせることに対して直接的に求めるニーズです。
そして、より重要なのは、相手がそもそも本業に置いて重視しているニーズです。対価さえ支払えば相手は何でも資源を使わせてくれるかといえば、そうでもないことが多くあります。その対価が相手の本業とずれていてメリットがなかったり、そもそも自社と相手とが競合するようなケースであればなおさらです。
★経営資源の価値交換・4つのパターン
1. 商品力をお金で買う(ワイセンス・ブランド利用・業務委託)
相手の経営資源(商品力)の利用に対して、単純に金銭で対価を支払うという取引です。2. 商品力を販売力で買う(PR)
相手の経営資源(商品力)利用に対して、お金を支払うのではなく、自分の持っている経営資源(販売力)を活用したPR効果で相手のニーズに応える3. 商品力を商品力で買う(バーター・相互ライセンス)
相手の経営資源(商品力)の利用に対して、自分が持っている経営資源(商品力)を提供することで相手のニーズに応えるというものです。4. 商品力を融合させて新たな商品力を生む(ブランド・新商品開発)
価値交換のスキーム自体は今まで紹介した3つのいずれか、あるいはそれを融合させたものになりますが、お互いの経営資源(商品力)を融合して、今までにない新しい商品やブランドをつくるというものです。
★ゼロからビジネスをスタートする場合の経営資源の提供
方法は二つあります。
一つは、経営資源というのは、必ずしも「今ある資源」である必要はなく、「将来提供できる資源」であってもよいということです。もう一つは、あなたがその資源を持っていなくても、他の第三者が持っていれば、そこを絡めればよいということです。つまり、複数の相手とコラボを組むのもあり、ということです。
★適切なコラボ相手を探す方法
1. 今、あなたから買ってくれている顧客は誰かを明確にする
2. その顧客の取引が誰なのかを明確にする
発展編
1. 自社の顧客が自社商品とは関係なく、誰と取引しているのか2.顧客のポケットシェア(何を持っているか)を分析してみる
3.顧客のタイムシェア(何に時間を使っているか)を分析してみる
4.顧客のマインドシェア(何に関心を持っているか)を分析してみる
★お客様から商品開発の意欲を引き出す「4つの原則」
一つ目は、その商品自体が好きであること、価値提供をすること自体が楽しみであることです。
二つ目の原則は、「自分(立ち)が関わっているもの」「自分(立ち)がつくったもの」と言えるということです。
三番目の原則は、その機会を通じて自分の作品や行動が評価されること、喜ばれ、感謝されること、意義ある貢献につながることです。
四つ目の原則は、自分自身が成長できることです。
【感想など】
商売に限らず、”コラボ”することが大きな力になったり、大変革となることがあるというのはよくわかります。
当ブログでもよく取り扱いますが、アイデア本の世界で語られる、
アイデアは既存のアイデアを組み合わせてできる
というのは有名ですよね。
かつて、小さなハードディスクと音楽プレーヤーの組み合わせでiPodが誕生したように、何かと何かを組み合わせるということが、新しいものを生み出す基本。
この組み合わせ次第ではライフスタイルを変えるほどの発明につながる場合があります。
そこがコラボの強力かつ、面白いところです。
本書は、企業と企業の”コラボ”について解説した本。
しかも、導入期・成長期・成熟期・衰退期の4つの市場のライフサイクルの段階に応じて、どのようなコラボ方法が良いかを解説してくれている細やかさがすごい。
それに、実際の事例が実に豊富。
SoftBank、ユニクロ、クックパッド、サンリオ、美人時計、ハーレー・ダビッドソン・ジャパン・・・
あらためておもうのですが、本書に登場する実例は、どれもワタクシでも知っている企業や商品・サービス名ばかり。
テレビをまったく見ないワタクシでも知っているということは、それだけ成功したということです。
”コラボ”の強力さ推して知るべしです。
実際のコラボについては本書をお読みいただくとして、コラボの基本はお互いに補完しあう関係。
いわば、win-winですね。
企業さんはそれぞれ経営資源を蓄積しているわけですから、うまくマッチングする相手さえ見つけることができれば、すべてを自社でやるよりも早く、しかもより良いものが誕生するのは頷けます。
ワタクシが面白いなと思ったのは、スタートアップしたばかりの経営資源がまだない会社でもそれができるということ。
「将来提供できる資源」でも良いと言う考えは目からウロコでした。
また、本書の第5章ではお客様とのコラボによって業績を伸ばす方法が解説されています。
これはまさに”時代”ですよね。
SNSという個人が情報を発信できるツールを手に入れた今日、お客様を上手に乗せてファンにしてしまうという方法は、これからどの企業でも取り組んでいくべき手段でしょう。
ワタクシが特殊な人間なのでしょうが、テレビを見ないので有力なブロガーなどのインフルエンサーの口コミのほうがテレビCMよりよほど効果的なような気がしてしまいます。(もちろんまだまだテレビの影響力って断トツにすごいのですが)
ただ、一方でお客様をうまく動かして、SNSなどでの口コミまで誘導しようと本気で取り組んでいる会社は意外と少ないような気がしています。
業種によってネットのと親和性の違いはあると思いますが、まだまだ取り組む余地は大きく残っていると感じます。
経営資源に乏しい若い会社は、まずここから取り組むのもいいかもしれませんね。
ただし条件があります。
それはオープン性。
そして社長自ら前に出るということ。
ネット社会において、やはり社長が前に出てくる会社は面白いですよ。
お客様が直接社長とやりとりできるのですから。
孫さんの「やりましょう」は有名ですが、自分の会社の社長にもの申したことのない人たちが、孫さんには気軽に要求をしてしまうし、それに答えてくれる。
これはファンができないはずがない。
ワタクシからの提案ですが、今後お客様とのコラボを考えているのなら、社長自らお客様とのつながりをもたれてはいかがでしょう。
やはり顔が見えてこその”コラボ”ですからね。
自社を飛躍的に伸ばしたいと考えている経営者へ。
本書はアップルシード・エージェンシーの宮原様より献本していただきました。
ありがとうございました。
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