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なるほど勉強ってこうするのか【書評】清水章弘(著)『中学生からの勉強のやり方』Discover21

おはようございます、中学には部活のために行っていたような気がする一龍(@ichiryuu)です(勉強しなかったなぁ)。

さて今日は、中学生対象の学習参考書をご紹介。

予習、授業、復習、テスト勉強、さらには各教科の勉強のやり方を教えてくれる本書は、中学に入学して四苦八苦している1年生に特に読ませてあげたい1冊です。

 

【目次】
はじめに
先生がた、保護者のみなさまへ
第1章 勉強をはじめる前に知っておいてほしいこと
第2章 勉強の4つのステップ
第3章 各教科の勉強法
謝辞

【ポイント&レバレッジメモ】
★予習って何をやるの?

疑問を教科書やノートに書き出しておく
 予習の段階でわからないことは、授業中に集中して聞くべきことです。つまり、予習は「授業のどこで集中して聞くべきか」明らかにしておくことでもあると言えます。

あらかじめ「自分の答え」を用意しておく
 わからないときにあらかじめ自分で調べて、自分なりの答えをもったうえで授業にのぞむ力は、高校・大学に進んでから求められる力の1つです。

★授業をしっかり受けるとどんなイイコトがある?

1. 勉強時間を増やさずに成績を上げられる
 毎日学校に行っていれば、誰もが1日5〜6時間は授業を受けています。その受け方を変えるだけで、自然とその5〜6時間が変わるのです。

2. 「わからない!」というモヤモヤがなくなる
(予習でわからないものが分けられている人は)「ここを集中して聞こう」と思っているはずです。でも、そこは「わからない!」というところですから、基本的にモヤモヤしているところです。そのモヤモヤが消えるのが授業なのです。

3. 復習する時間を短くできる
 授業をしっかり聞けば、復習にかかる時間を短くすることができます。

★後で見返したくなるようなノートをつくる

 授業中、ノートを取るときに気をつけることは、たった1つ。「後で見返したくなるようなノートかどうか」です。
 「授業は復習の準備」ですから、ノートを取るのも復習の準備です。<中略>
 では、後で見返したくなるようなノートとは、どのようなものでしょうか。それには2つあります。
1. 読みやすいノート
 余白もなくグチャグチャに書いているノートと整然と書いたノートだと、前者の方が見返したいと思います。

2. 復習しやすいノート
 復習しやすいノートとは、授業を思い出しやすいノートです。僕は中学時代、ひたすら「メモ魔」になっていました。見開きノートであれば、左半分は板書を中心に書き、右半分はひたすらメモを書いていました。

★授業中にできる限り覚える

 授業は集中して聞いて、授業中にできることは授業中に終わらせてしまうことが大切です。
 おススメのやり方を一つご紹介しましょう。それは、板書を3回読み、覚えてからノートに写すということ。<中略>
 ただ黒板を丸写しにするのではなく、覚えてからノートに写すと、その時点で1回復習できます。慣れてくると、板書を3回読めば、ある程度覚えられるようになります。

★復習って何をやるの?

 1つ目は、「覚える」型復習です。簡単にいえば、「覚える」という作業です。<中略>
 2つ目は、「解く」型復習です。簡単にいえば、覚えた知識を活用して「問題を解く」という作業です。

 どちらが大切かといえば、「解く」型復習です。多くの中学生は「覚える」型復習に時間を変えていますが、それではテストで点数が取れません。なぜかというと、テストでは「解けるかどうか」を聞かれていて、「覚えているかどうか」は聞かれないからです。

★復習は3回やろう!

 復習に必要な回数は人によって違うのですが、「最低でも3回やる」ということは覚えておきましょう。この回数に科学的根拠はないのですが、僕は経験上、「3回やらないと定着しない」と考えています。

★復習のタイミングは、「その日、次の日、日曜日」!

 トレーニングに理想のタイミングがあるように、勉強という「頭のトレーニング」にも、理想のタイミングがあります。
 それは、勉強したら、まずその日のうちに一度復習をし、翌日に復習をし、さらに週末に復習するというものです。

★テスト勉強っていつ始めるの?

 3週間前が目安です。
 具体的には、次のようにやってみてください。
 ・3週間前〜2週間前
  それまでにやった範囲を1回覚える&解く

 ・2週間前〜テスト前々日
  それまでにやった範囲の2回目をやりながら、授業が進んだ分の定着を図る

 ・テスト前日
  次の日の試験科目をやる

 ポイントは、2週間前の段階で、それまでにやったことを1通りマスターしておくこと。これでバッチリです!

【感想など】
4月のこの時期、特に中学1年生は環境が激変して、戸惑うことばかりだと思います。

小学校と中学校では勉強の内容も数段難しくなりますし、なによりもテストで順位がつくという、これまでにないプレッシャーも増えてきます。

おそらく、「授業をどう受けたらいいのかわからない、家庭学習をどうしたらいいのかわからない」という人、たくさんいるんじゃないでしょうか。

ところが不思議なことに、学校というのは勉強は教えても、勉強の仕方は教えてくれません。
ワタクシも中学校のときに、「予習と復習が大事」と散々聞かされましたが、じゃぁどうやればいいのかについては、だれも教えてくれませんでした。

結局、英語だけは教科書の本文をノートに書き写して、単語を調べたりしました(←これは先生の指示)が、予習に関してはそれだけで、復習にいたってはどの科目も一切せず、部活で疲れて帰ってきてバタッと寝てしまう毎日。

テスト一週間前に慌てて勉強してなんとかテストを切り抜けるというのが毎回のパターンでした。
おそらくこのパターンになっている中学生が多いと思います。

で、中学を卒業して約30年。
本書を読んでようやく「勉強のやり方」を知りました!(←遅いわ!)

恥ずかしいのですが、「予習」→「授業」→「復習」→「テスト」のそれぞれの段階で何をしなければならないのか、そしてそれぞれがどうつながるのか、この歳になってはじめてわかりました。

この4つの段階って、ビジネスの世界でよく使うPDCAサイクルに似たような感じ。
結局勉強というのは、いかにサイクルをまわして、内容を自分のものに消化していくかということなんですね。

ワタクシのように予習も復習もせずに、いきなり「授業」→「テスト」のステップしかふまないのでは、そりゃ結果も出ませんよ。

いやぁ、本当に悔しい。
中学生のときに知っておきたかった・・・。

また、今回の【ポイント&レバレッジメモ】では、本書前半の部分からだけピックアップしましたが、本書後半では主要5教科の「勉強のやり方」を、各科目ごとに説明してくれています。
ここもぜひお読みください。

各教科で求められている力は何かがわかれば、それぞれの科目で勉強の方法も見えてきます。

特に国語。

国語力はすべての学問の基礎となる科目で、とても重要なのに、国語って勉強の仕方が今一つわからないですよね。
でも、ちゃんと「予習」→「授業」→「復習」→「テスト」の各段階でやるべきポイントがあるんです。

ぜひ本書でご確認ください。

この本を読むのと読まないのとでは中学時代の意義が大きく変わると思います。
中学生のお子さんがいらっしゃるなら必読!

ワタクシも早速息子に読ませます。

本書はDiscover21、編集者の三谷様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
同著者の既刊本をご紹介。

 

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