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さっそうと堂々と胸を張ろう【書評】中谷 彰宏(著)『「イライラしてるな」と思ったとき読む本』( あさ出版)

最近なんかイライラしているなと思う方、ちょっとブレイクしてこの本を読んでみませんか?
ちょっとした心の持ち方、普段の生活の仕方で随分イライラは解消されるものですよ。

あの中谷彰宏さんによるイライラ解消法。
読めばきっと人生好転すると思います。

 

【目次】
はじめに 「靴下が破れている」と、自分で言う
第1章 メンタル緑を、鍛えよう。
第2章 アクシデントを、乗り越えよう。
第3章 テンションを、高く保とう。
第4章 イライラを、こうして収める。
第5章 メンタル力で、運気を高める。
おわりに 時代の転換期は、最高に楽しい。

【ポイント&レバレッジメモ】
09 うまくいかない時が、その人のキャラ
 

調子の悪い時にどれだけごきげんでいられるかが、メンタル力です。
 調子の悪い時に「どうですか、調子は」と聞かれるほどイヤなことはありません。
 メンタル力のある人は、誰が見ても絶不調に見舞われている時も、ニコニコ笑って「絶好調」と言えるのです。
 そうすると、まわりは安心します。
 その人には「絶好調」と言って笑いを取る余裕があるのです。
 どんなピンチに追い込まれても、いっぱいいっぱいにならないことがメンタル力なのです。

15 究極のメンターは、神様。

 すべての仕事に置いて、究極のメンターは神様です。
 メンターは、具体的な人間でなくてもいいのです。
 神様と思えるようなメンター、メンターと思えるような神様を持つことです。
 それはすべての人が持つことができます。
 自分の神様を持つと、手を抜きたくなったり、山の頂上でガッツポーズをとりたくなった時に、「いや、これでは神様に申し訳ない」と思えるのです。

26 さっそうと歩けば、テンションが上がる。

 調子のいい人は、歩き方がさっそうとしています。 
 調子が悪くなってきた時もさっそうと歩けば、必ずテンションは上がります。
 上司に叱られてテンションが下がった時も、さっそうと歩くことです。
 デートで次の誘いを断られ、フラれて帰る時に、しょぼくれて歩いていたら、女性が「やっぱりいきます」と言おうと思って振り返った時に、声を抑えてしまいます。
 さっそうと帰ると、もう1回チャンスがあるのです。
 うまくいかなかった時は、必ずさっそうと歩くようにします。

32 勝ちに出て失敗したら、次がある。
 

仕事で勝負をかける時も、必ずパー狙いの人が出てきます。
 「ここは安全に守っていきましょう」と言うのです。
 パー狙いでたかだかパーをとれても、その人には明日がないのです。

 勝負では常に明日がある戦い方をすることです。
 たとえボギーが出ようがいいのです。
 「なにを狙ったか」というプロセスの方が大切です。
 これはたまたま1回の結果です。<中略>

 バーディーを狙ってボギーを打つような生き方をしないと、人生は必ず下り坂になります。

35 逃げ道があるとき、心は弱くなる。

 自分が攻める側なら、相手に逃げ道を造ってあげます。
 攻められている側が逃げ道を探したら、その時点でアウトです。
 「逃げ道はどこかにないか」と探し始める気持ちでだけで、弱くなるのです。
 どん底まで行かなければ、逃げ道はあります。
 どん底まで行った人は、逃げ道がないから、強いのです。
 心構えは、逃げ道がある時に必ず弱くなるのです。

42 逃げ道の先に、明日はない。
 

「保留」「待った」「ノーカン」は全部逃げています。
 逃げている先に、明日も出口も夢もありません。
 逃げているうちに、何となく明日がくるような気がします。
 でも明日はきません。
 逃げることを、まずやめることです。
 いいわけも、愚痴も、悪口も、自分以外の人のせいにするのも、逃げています。<中略>

 そういう人はチャンスを失い続けます。
 チャンスが手に入らないのは、逃げているからです。
 逃げたくなった時、実はチャンスは前にあります。 

51 運気は、メンタルの中にある。

 「運命は、その人の性格の中にある」という芥川龍之介の言葉があります。
 運命と性格とは、一見まったく別個のものです。
 運気は、メンタルの中にあるのです。
 「メンタル」という根っこの中に運気があるのです。
 あの人は運が強いとか弱いとか言う議論は、実際のところはメンタル力が強いか弱いかで決まります。
 メンタル力があると、本番で実力以上の結果を出すことができます。

56 正しいにこだわるとイライラする。好きにこだわるとイライラしない。

 自由とは、「正解がつまらない」ということです。
 正解は、誰ともわからぬ大勢がつくった答えです。
 大勢におもねるより、「好き」を大切にすることです。
 大勢にペコペコせず、「世の中全体がそっちへ行っているなら、自分はこっちへ行く」という人が、「好きなこと」を仕事にしている人です。
 ある意味、あまのじゃく、偏屈です。
 みんなと違うことができるのが、楽しいのです。

【感想など】
久々に中谷本の登場です。

テーマは「イライラ」。

巻頭に

この本は、3人のために書きました。
1 ついイライラしてしまう人。
2 となりの人のイライラを治してあげたい人。
3 メンタル力を付けて、ここ一番に強くなりたい人。

とあるように、「自分は最近、イライラが多いなぁ」とか「すぐにへこむんだよなぁ」という人はぜひ読んでほしい本。

いつもの中谷節で、58のイライラ対処法を、心地よく語ってくれています。

で、今回はこの中から8こ、ワタクシが気に入った部分を抜き書きさせていただきましたが、気に入りポイントは人によって違うので、ぜひ皆様も直接自分に効きそうな方法を見つけてください。

どちらかというとのんびりやのワタクシは、あまりイライラすることはありません。
たぶん、まわりをイライラさせている方だと思います(笑)。

だからというわけではありませんが、イライラしている人の精神状態がすごくよく見えたりします。
「ああ、この人イライラしているなぁ。多分俺に対して『なにゆったり構えて、余裕こいてんねん!』って思ってるんやろうなぁ」、なんて心の中で思いつつ、「まぁ、そないに焦りなさんなや」って感じ。

たぶんそんな風にできるようになったのは、武道経験のおかげなのだと思います。

スパーリングのようなガチの練習では相手のペースに乗らない、術中にハマらないというのが鉄則。

対人関係も同じで、相手のイライラペースにあわせてしまうと自分もイライラする上に、自分の力を発揮できなくなります。

そのための心の持ちようが大切とされていて、武道の世界ではよく平常心という言葉で表します。

本書で言うメンタル力とはまさしく平常心のこと。

この平常心はべつに武道の練習をしなくても、平素の生活の中で自分で鍛えることができると思うのですが、ちょっと世間一般で解釈されている平常心というのは違うと思うのです。

ぴたーっと少しも動かず、波風の立たないような、波動のないような、揺れのないような心の状態と思っている人がいるようですがそれは間違いなんじゃないかと。

ワタクシこれまで数人の”達人”と呼ばれる域の師匠にお会いして、稽古をしたことがありますが、その方達から感じたのは、平常心というのは

弾力性にとんだゴムまりのような感じ

ではないかと。

普段はなにがあっても関係なく球体の形を維持していて、でも強く打てば強く弾く。
そして、何事もなかったかのようにまた球体を維持している。

この弾力性があるから、打たれても割れないしへこまない。

そんな強さを内包しているのが本当の平常心であり、メンタル力なんじゃないかと思います。

ちなみに、中谷さんは弾力性だけでなく、さらにその上を包容力をお持ちであり、それが似合うところが超一流。

恋人とケンカした時に、メンタル力が強いと。「今この人はこんなにガーッと言っているけど、今日何かイヤなことがあったんだな」と考えて、ふっと抱きしめてあげられます。

やっぱり超一流の男は違うんだなぁ。

まだまだ修行の一龍です。

本書は、あさ出版編集者の吉田様より献本していただきました。
ありがとうございました。

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