誰もがなりたい自分、理想の自分を持っている。
しかし、世の中には成れる人と成れない人がいる。
成れる人は何が違うのか?
本書にはその答えとなるヒントがあります。
【目次】
第1章 我が家にバブルがやってきて、そしてはじけた!
第2章 借金返済のために僕がしたこと、学んだこと
第3章 借金返済は究極のライフハックだ!
最終章 全額返済完了! そして僕が得たたくさんの宝物
奥付
【ポイント&レバレッジメモ】
★「夢」
僕は今でこそセミナーや勉強会で「自己実現」や「夢を叶える」といったお話しをさせていただく機会が多いのですが、恥ずかしながら、この「麻布にもう一度住む」という夢が、恐らく僕が一生で初めて本気で誓い紙に書いた「夢」になるのではないかと思います。 受験の時に「あの学校に行きたい」などと思ったことはありましたが、それは「夢」というよりは「希望」に近い、もっと穏やかなもので、強く願うというほどの想いはありませんでした。でも今回は、どうしても叶えたい夢として強く意識しました。この目標を叶えるためには、まずは大前提として、借金を返済しないことには何も始まらない。そう思うことで、借金返済が目標ではなく、ごく近い場所にある「通過点」に変化しました。これがとても大きなポイントだったと思います。
★「決心」
この時期僕は幾つかの重大な決心をしました。一つは離婚、一つは会社を退職して独立すること、そしてもう一つがダイエットです。この時期にこれらの大きな出来事が重なったのは偶然だったのか、それとも何か大きなうねりがあったのか、自分でも分かりません。ただ、はっきりと憶えているのは、「自分は自分の人生を生きてこなかった。これからはたった一度の人生をしっかり生きよう」ということです。
★弁当とダイエット
お弁当を持っていくにあたり、お弁当箱を買いに東急ハンズに行きました。ずらっと並ぶお弁当箱を眺めていて、あることをひらめきました。そうです。すごく小さなお弁当箱を買うことにしたのです。 ただお弁当を持っていって節約をするだけではつまらない。どうせなら、お弁当箱を小さくしてカロリー摂取を抑えることでダイエットしてしまおうという算段です。
★「昼ブログ」
この「リベンジ」を機に、いろいろ勉強しようと、ビジネス書を読むようになったのですが、ただ読むだけだと内容を忘れてしまうので、ブログにレビューを書いておけば記憶に残るだろうと思っていました。
そして、お弁当を食べ終わったあとの暇な時間を、コンビニに行かずに済むようにするために、昼休みの残りの時間で書評を1エントリー書いてアップする、という習慣にしたのです。 ブログを書いていると集中するので、おなかが寂しいことも忘れて昼休みが終わるまでの時間があっという間に過ぎてくれます。しかもブログを書き終わる頃には、物足りないながらも満腹中枢が刺激されて一応満足した状態になりますので、午後の仕事に入る頃には口寂しい感覚はなくなっているという、一石二鳥の計画でした。 この「昼ブログ」は非常に良く機能して、僕がサラリーマンを退職して独立するまで、ずっと続きました。そしてお昼はお弁当という習慣も、そのまま定着し、小さなお弁当箱は代替わりするくらい継続することができました。
★お金の管理
その後iComptaという非常にクールな資産管理アプリを見つけてこちらを使い始めました。このアプリは借金やクレジットカード、投資信託なども全部「資産」と「負債」という考え方で管理でき、口座間のお金の移動も視覚化できるので、ものすごく便利です。このアプリを知ってから、「僕は借金がX百万円で貯金がX十万円、差し引きあとX百Y十万円の負債」という考え方ができるようになりました。
カテゴリ: ファイナンス
価格: ¥250
★人生設計と自己実現への目覚め
西麻布に家がある。この前提条件がなくなったことと、その借金を自分が背負うことになったおかげで最初に現われた変化は、「自分はどうなりたいのか」を考えるようになったということです。 僕はどちらかというと、周囲の期待に応えたいという欲求が強いため、「自分がどうしたいか」よりも「自分には何が期待されているか」を優先して考えてしまう傾向があります。それまで人生における重大な決断において、僕は何度も、誰かの要望を優先して進む方向を決めたことがあります。いや、むしろ、重大な局面においては、常に他人の意見に折れる形をとってきたように思います。<中略> 僕は家族や上司や恋人の意見を受け入れて自分が本当にやりたいこと、本当に進みたいことを引っ込めて生きてきました。そしてその結果、僕の中に様々な「後悔」が積み重なって渦を巻いていたのです。<中略>他人に責任転嫁をしながら生きる癖がついていたのです。 借金を背負うことを決めた時に、何故か分からないのですが、僕はこの思考のループから飛び出すことができました。<中略>「今まで僕が借金の問題に正面から向き合わず逃げ回ってきたせいで、こうしてツケが回ってきた」という風に捉えました。だからこそ、自分で借金を背負って返済をすることで、その分の「心の借金」も返済してしまおうと思ったのだと思います。
★「原動力」
常に決めているのは自分なのに、「自分はいつもやりたいようにできない」という愚痴をこぼすのは間違っています。僕はそのことにようやく気づきました。だからこそ、「どうやって生きて行くか」について、ものすごく真剣に考えるようになりました。「人生は一度きり。だからこそ一度だけの人生を精一杯生きたい」。これは僕のブログNo Second Lifeのサブタイトルとして書いている一文ですが、まさにこの想いが僕の原動力となりました。
★「自分にはもう変える場所がないんだ」
それらのしがらみが身体から溶けていくように流れ出ていき、身体と心がとても軽くなることを感じました。自分がすごく自由になったように感じたのです。この感覚は悪くないものでした。いえ、悪くないどころか最高に気持ちのいい体験でした。そして、この気持ちを失わないように生きていきたいと、強く願ったのです。
★「ダイエット」
今回はダイエットに成功できたのは、運動と食事のバランスが良かったことと、iPhoneのRunKeeperなどのツールが充実してきていたこと、そしてブログやツイッターで同世代のランニング仲間と繋がることができて、励まし合いながら続けることができたこと、この3つが要因だと思っています。
iPhoneには、幾つものランニングサポート用のアプリがあります。当時僕はRunKeeper Proというアプリを使い、ランニングのログを記録し始めました。
さらに、iPhoneアプリのスクリーンショットを撮って記録をブログに貼り付けて毎日更新したり、無線LANで情報を飛ばせる体重計を買って自分の体重もツイッターにツイートしたりと、自分が楽しめる工夫をしました。
カテゴリ: ヘルスケア/フィットネス
価格: 無料
【感想など】
本書は、月刊160万PVのブログ、No Second Kifeの管理人、立花岳志さんの電子書籍です。
立花さんのブログは、ワタクシも以前から読ませていただいております。
当ブログでもたまーに、iPhoneやアプリなどデジモノの記事を書くので、その参考にさせていただいています。
が、それよりも何より、ワタクシにとっては立花さんの書評が非常に質が高く、言葉にキレがあるので、「どうしたらこんな文章が書けるようになるのか?」と常に技を盗もうと、書評がアップされる度に熟読しています。
さらに、現在はプロのブロガーとして生活していらっしゃるということで、漠然と「将来はブログを書いて生活できたらなぁ」と考えているワタクシにとっては目標のような人でもあります。
そんな立花さんの書いた書籍ならまずは読まなければと、久々に電子書籍を購入しましたよ。
さて、本書。
ストーリーは簡単に言えば、バブル期に家の増改築の為に組んだローンの支払いのため、なんとその家を売り払うことになり、さらに人手に渡った家のローンを払い続ける生活の中で、立場さんご自身が自己確立して行く姿を描いたもの。
立花さんより若干年上のワタクシは、バブル世代ですので、本書前半のバブルの頃の描写を懐かしく読ませていただきました。
あの狂乱ぶり。
ワタクシは関西でバブル期を過ごしましたが、「地上げ屋」が暗躍し、学生でも外車に乗っているヤツがいたり。
就職では超売り手市場で、会社説明会に行くと毎回足代として3000円とテレカを渡されました。
今の就活生には信じられないと思いますが、当時の企業は内定者を他企業にとられないために、学生を接待していました。
これを3Sといいました。
すなわち、寿司、ステーキ、ソープランド
ワタクシの友達のM君は毎週のように接待を受け、すっきりした顔で大学に登校してましたよ(笑)。
(ちなみにこいつは現在、某スポーツ新聞の風俗レポートを担当しています。ということは投資効果があったのかな)
こんなバブル時代、立花さんは「麻布の貴公子」と呼ばれ、
そんな時代の西麻布に僕達は住んでいました。大学で知り合った女の子に家が麻布だと知られると、「車なに乗ってるの?」と訊かれるような時代でした。僕は身長が190センチあって親がミュージシャンということもあって、「麻布のお坊ちゃま」的に扱われ、困惑しつつもくすぐったい思いをしました。
僕は身長が190センチあり、大学時代はスラッと細かったためモデルのアルバイトなどをしたりもしていて、そのルックスと麻布という土地、さらに英文科で英語が喋れたり親がミュージシャンだったりバーテンダーのアルバイトをしていたりという、ブランドのミックスみたいな生き物として、何も自分で大したことを成し遂げたわけでもないのに常に周囲の注目を浴びる、妙な存在でした。
という、端から見れば羨ましい限りの学生さんだったわけですが、バブル崩壊を機に、立花家の家も、生活も、立花さん自身の体型も、自信も失っていきます。
さて、ここからが本書の読みどころ。
等身大の自己形成、自己変革本として本書は秀逸なのです。
世の中には、大量のビジネス書を読んで、仕事ができるようになる人もできないままの人もいます。
自己啓発セミナーや勉強会に参加して、本当に人生が変わる人もいれば、一時の感情の高ぶりで終わる人もいます。
この、変わる人と変わらない人。
実現できる人と実現しない人。
この違いを生み出すのは
1. やるかやらないか
2. 続けることができるか
たった2つの要因です。
ワタクシは、「人間は変わり続けるもの。人生は変化しつづけるもの」という信念を持っています。
だから、「人間は変わることができる」と信じています。
ただし、「本人が強く望み、行動すれば」という絶対条件がつきます。
これが最大の難関なのです。
誰しも、なりたい自分、理想の自分を持っているのに、9割以上の人が実現できない。
その最大の難関をクリアするためのヒントが、本書にはいくつか紹介されています。
本書での立花さんの自己変革は、
お金に対する考え方や実際の節約、ダイエットやランニング、ブログやSNSによる情報発信、そして人生、生き方などなど
多岐にわたります。
この多岐にわたる目標を続けるための、立花んさんの工夫は
1. 組み合わせること(仕組み化)
2. 巻き込むこと
この2つがポイント。
例えば本書で「組み合わせる」の具体例として
節約のために外食をやめて弁当にする + ダイエットのために弁当を小さくする + 余った昼休みを使って読んだ本の内容を忘れないために書評を書く
という組み合わせが登場しますが、この組み合わせの妙には脱帽です。
昼休みの30分ほどを書評を書くのにあてるなんて、ちょっとワタクシには思いつかなかっただろうな。
そして、「巻き込む」の具体例が
SNSでランニング仲間をつくり続けるのを”楽しみ”に昇華した例。
ランニングは苦しいものですが、苦しいことを続ける方法は仲間を巻き込むこととそれを楽しむことに尽きると思います。
その方法としてもブログで公表したり、SNS利用するところも組み合わせとして面白い。
そして、何かを続ける効果。
これが人生において一番の財産になると思うのですが、それは”自信”だと思うのです。
かっこ良く言うと「成功体験」と言い換えることができますが、とにかく何かをやり遂げた、やり続けることができたという経験は、それこそプライスレスなのです。
目標を持つこと、工夫すること、続けること。
その結果の体験が人生を変える。
本書は、そのことをあらためて学ぶことができる1冊です。
ご購入は以下のサイトから
◆紀伊國屋書店Kinoppy
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