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【世界の博物館】トリノ・エジプト博物館

世界の博物館、第45号はトリノ・エジプト博物館です。
かのシャンポリオンをして、「メンフィスとテーベへの道はトリノを通過している」と言わしめた博物館。
世界屈指の古代エジプト・コレクションがここにあります。

【今号の一押し】
古代エジプトにおいて、最も有名で、最強なファラオなのに、この像は初めて知りました。

「ラメセス2世座像」
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ラメセス2世は新王国時代の最盛期を現出した第19王朝第3大ファラオ(在位前1279~13)です。

当時としては珍しく90歳近くまで生きた長寿なファラオで、在位期間も67年間とずば抜けて長い。

また、各地に自身の巨像を残したことでも有名で、アスワンハイダムのナセル湖にある、アブシンベル大神殿の4体の巨像もこのファラオです。

しかし、それらの巨像は伝統的な形式で表現されているのですが、この像は非常に写実的。
アマルナ芸術を色濃く表しています。

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若く凛々しい顔立ち。
戦闘用のケペルシュ冠をかぶった戦場での猛々しいファラオを彷彿とさせます。

また、多くの場合、神格化されたファラオは上半身裸で表現されるのですが、この像は当時流行っていたであろう長衣をまとい、足下はサンダル履き。

おそらく、生身の人間としてのファラオはこの像のような感じだったのでしょう。

そのファラオはこんな方。

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3000年以上前のエジプト最強のファラオと、カイロ博物館で対面することができます。

さて、有名なファラオと言えばこの方も抜群な知名度をほこりますね。
ツタンカーメン王です。

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座っているのがアメン神、立っているのがツタンカーメンです。
神をやや大きく表現し、その少し後方で神の肩にそっと手を添え、忠誠と親愛を示しています。

それにしても、イタリアのトリノにこれほどのエジプトコレクションがあるとは!
今回はじめて知って、ぜひトリノに行きたくなりました。

次号はケニア国立博物館です。

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